新型コロナウイルスの情報収集に活用できる、各自治体提供のLINE公式アカウント
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
この記事では、各自治体が提供している新型コロナウイルス感染症の情報収集に利用できる、チャットボットを活用したLINE公式アカウント(LINE BOT)を紹介します。
LINE BOTとは、「LINEをインタフェースとして利用しているチャットボット」のことです。各自治体はLINE公式アカウント内にチャットボットを搭載し、適切なヒアリングや情報発信を行っています。
チャットボットは自治体・ユーザー双方にメリットがあり、自治体側は品質の担保やオペレータの負荷軽減、ユーザー側はいつでも問い合わせが可能、取得情報の質の担保といった点が挙げられます。
チャットボットとは?という方は、チャットボットとは?の記事を、LINE BOTについて詳しく知りたい方はLINE BOTとは?の記事をご覧ください。
自治体の公式アカウント
LINE株式会社は、各自治体の公式アカウントを公式HPにてまとめています。
提供がある都道府県のLINE公式アカウントが表示されており、お住まいの都道府県が運営しているLINE公式アカウントを確認することができます。また、表示がない都道府県にお住まいの方は神奈川県のLINE公式アカウントを利用することで、チャットボットを活用した情報収集を行うことができます。
埼玉県で実際のサポートを確認
実際にチャットボットを活用した情報収集がどのようなものなのかを、埼玉県のLINE公式アカウントを利用して確認してみたいと思います。
埼玉県 – 新型コロナパーソナルサポートLINE公式アカウントを友だち登録すると、規約への同意ののち、まずポップアップで質問回答フォームが立ち上がります。埼玉県より、個々人に合った情報を提供するための質問となっており、内容は新型コロナウイルス感染が疑われる症状の有無や海外渡航歴、居住地、感染予防のために行っていることなどです。
質問への回答が終了すると内容に応じて、自動で現在とるべき対応が表示されます。(チャットボットによる自動対応)筆者は特段体調不良は感じていない旨を入力していたため、以下、画像左のような内容が表示されました。
もし体調が変わった場合は、画面下部のリッチメニュー(ボタンのようなメニュー)から情報をアップデートすることで、より個々人に合った情報が配信されるようになります。
※撹乱を防ぐため、今回のデモストレーションでは実態と乖離した「発熱している」などの情報登録は避けています。
また「最新情報」をタップすると埼玉県のHPへのリンク、「よくあるご質問」をタップすると、厚生労働省提供の「新型コロナウイルス感染症情報 厚生労働省」LINE公式アカウントの友だち登録フォームが表示されます。
今、個々人ができることを
現在メディアでも報道があるとおり、保健所には大量の問い合わせ連絡が来ています。もちろん、日々現場で奮闘されている医療従事者の皆様もたくさんいらっしゃいます。国民のために働いてくださっている方々に過度な負担をかけないために、今私たちにできることは何なのでしょうか。
もちろん不安な気持ちもありますが、過剰な問い合わせを減らすことも一助となると筆者は考えています。
本記事では「埼玉県 – 新型コロナパーソナルサポートLINE公式アカウント」を例に紹介しましたが、チャットボットでも十分な情報は取得できるように感じています。チャットボットを活用し、適切な情報収集を行うことで個々人の安全の担保はもちろん、国としての全体最適を達成できるのではないでしょうか。
チャットボット内製ツール『hachidori』