チャットボットとは?
目次
- チャットボットとは?
- いつ頃からチャットボットサービスが出てきたの?
- チャットボットって、新しい技術なの?
- なぜ、今になってチャットボットなの?
- チャットボットの市場規模は?
- 身近なチャットボットからチャットボットの理解度を深める
- チャットボットの可能性
チャットボットとは?
チャットとロボットを掛け合わせた、チャットコミュニケーションを自動で行うプログラムだ。
そう言ってもピンとこないかもしれないので、国内での身近な例をあげる。
誰もが一度は利用したことがあるであろう宅急便のヤマト運輸は、LINEで荷物の再配達依頼や荷物の配送状況の確認などが可能なサービスを提供している。
LINEをダウンロードし、ヤマト運輸のLINE公式アカウントを友達登録すれば誰でも簡単にかつ無料で利用できる。
まだ試したことがない方は今すぐでにも試してもらいたい。
利用すればわかるが、再配達依頼や荷物の問い合わせをLINE上でできるが、当然すべてヤマト運輸のスタッフが人力で応答しているわけではない。
すべて自動応答になっており、LINE上で入力された配送情報がシステムを介して各配送拠点に連携され、無事に荷物が届く仕組みになっている。
もうひとつ例をあげると、ユニクロ(ファーストリテイリング)はFacebookメッセンジャー上で、ロボットから送られてくる顧客の性別やサイズ、欲しい服のジャンルへの質問に答えると、お勧めの商品を自動で紹介してくれるサービスを提供している。
「UNIQLO IQ」で検索してもらえれば、簡単に探せるだろう。
出典:ユニクロ
これもFacebookメッセンジャーさえ利用登録していれば、誰でも簡単に無料で利用できる。
あくまで一例だが、まさにこれらがチャットボットをうまく活用してブランディングや販売促進を行っている企業だ。
いつ頃からチャットボットサービスが出てきたの?
実はチャットボットサービスが普及し始めたのは、比較的最近で、2016年からと言われている。
その大きな起爆剤の一つが、LINEとFacebookメッセンジャーというビッグプラットフォーマーのAPI公開である。
2016年4月にプラットフォーマーのAPIが公開されたのを皮切りに、チャットボット開発の技術的ハードルが下がった。また、誰もが利用するメッセンジャーアプリだからこそ、そこで動作するチャットボットの利用シーンが飛躍的に増えたのは事実だ。
もう一つの起爆剤は、中国のメッセンジャーアプリ「微信(WeChat)」だ。
メッセンジャーアプリをプラットフォーム化したWeChatでは、映画のチケット購入、病院の予約、タクシーの配車まで、WeChat内部で済ませられる。
決済はWeChat Paymentで完了するため、 ユーザーはWeChatを開けば、もう他のスマホアプリを開く必要はない。
国内でのチャットボット普及というよりは、アジアを中心とした世界でのチャットボット普及に大きく貢献したはずだ。
チャットボットって、新しい技術なの?
では、最近普及してきたチャットボットなので、新しい技術なのか?と思われるかもしれない。
実はそうではない。チャットボット自体は、1960年代にはすでにあった。
単純なパターンマッチに基づくチャットボット「ELIZA」だ。世代の人にはわかるかもしれないが、Office 97にはパターン化された会話ができるイルカが常駐していた。
パターンマッチングとしてのチャットボットは、決して新しい技術でもなんでもない。
出典:NEC LAVIE公式サイト
なぜ、今になってチャットボットなの?
当時からチャットボットは存在していたのに、なぜ今になって改めて注目され、実際に普及しつつあるのか。
一言で言えば、AIの進化だろう。
結局、チャットボットはパターンマッチングでしかなかった時代から、人工知能の発達によって、ついに人間同士の会話のような自然なコミュニケーションができるのでは?と期待が膨らんだことで、注目されてきた。
逆に言えば、現在普及しているチャットボットは完全なパターンマッチングによるものは少ないだろう。
多くが自然言語処理やスコアリング、それに伴う回答データ検索を行い、最適な返答内容を組み立てる構造であるはずだ。
まとめると、チャットボット自体は決して新しい技術や考え方ではないが、現在普及しているチャットボットには、人工知能の要素を活用した自然言語処理などの高度な技術が採用されている。
チャットボットの市場規模は?
チャットボットの歴史について触れてきたが、現状と未来についても少し語る。
チャットボットの普及度合を図る指標として、チャットボットの市場規模は現用がどの程度で、今後どうなっていくのか。
ReportsnReports社の調査によると、2016年のチャットボットの世界全体の市場規模は7億ドル(約700億円)超だったようだ。
驚きは今後の成長率で、2016年から2021年にかけて、市場規模は2016年の4倍を大きく超える31.7億ドルまで膨らんでいくと予想されている。
チャットボットの要素技術である人工知能が大幅に拡大していくことが予想されている影響もあるが、かなり伸びる市場であると見られている。
身近なチャットボットからチャットボットの理解度を深める
最後に、我々の身近にあるチャットボットサービスから、理解度を深めたい。
チャットボットのインターフェースで、もっともメジャーなLINE、Facebookメッセンジャー、ウェブ(ブラウザ)の3つでの身近な事例をまとめているので参照いただきたい。
LINE: LINE BOTの業種別おすすめ事例14選
Facebookメッセンジャー: Facebookメッセンジャーボットおすすめ事例まとめ7選
ウェブチャットボット: 離脱率などで悩んでいる方必見!WEB接客ツール紹介&説明!
チャットボットの可能性
最後にチャットボットの可能性について考察する。
FacebookのAIアシスタント「M」、AppleのSiriなど、様々な人工知能サービスが普及している中で、今後は我々の生活における多くのインターネット経由で可能なアクションが、ボット(ロボット)とのコミュニケーションによって完結する時代が来るだろう。
出典:LINEプレスリリース
2017年10月5日にはLINEがClovaの発売を開始した。
いよいよ、音声を含めたボット(ロボット)が我々の生活の中で当たり前になる世界が近づいていると言えるだろう。
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