LINE公式アカウントのセグメント配信とは?活用事例から設定方法まで

LINE公式アカウントのセグメント配信とは?活用事例から設定方法まで

LINE公式アカウントのセグメント配信を活用することで、ブロック率を下げることができるだけでなく、興味・関心のあるユーザーに対して、しっかりと商品やサービスを宣伝することができます。

セグメント配信は属性やオーディエンスで配信先を絞ることができますので、配信料金などのコスト削減にも繋がっていきます。

この記事では、LINE公式アカウントのセグメント配信についての解説をはじめ、LINEの配信料金やセグメント配信のメリット、施策例を解説していきます。

目次

LINE公式アカウントとは

(引用:【公式】LINE公式アカウントを無料で開設|主な機能や導入効果まで (linebiz.com) )

LINE公式アカウントとは、企業にビジネス用で利用されるアカウントのことであり、アカウントと友だちになったユーザーに対してセールや新商品の情報などを配信できるサービスのことを指します。

LINE公式アカウントは既に開設数が300万件以上にのぼっており、多くの企業が販促などのマーケテイング戦略にLINE公式アカウントを活用しています。

LINE公式アカウントからメッセージを配信すると、友だちに通知が届きますのですぐに気付いてもうことができますので、メルマガ配信などよりも販促を促すことが可能です。

LINE公式アカウントについてさらに詳しく知りたい方は、以下のURLの記事をご覧ください。

チャットボットとは?AIとの違い・種類・選び方など、総まとめ

LINE公式アカウントのセグメント配信とは

「セグメント配信」とは、顧客を属性ごとにグループ分けを行い、そのグループに対してメッセージを配信することができる機能のことです。

LINE公式アカウントのセグメント配信は、以下の10種類から選んで配信を行います。

友だち期間

性別

年齢

④OS

エリア

ユーザーID

クリックリターゲティング(「過去に配信したメッセージに含まれるリンク」をクリックしたユーザー)

インプレッションリターゲティング(「過去に配信したメッセージ」を開封したユーザー)

チャットタグオーディエンス(チャットを行なっているユーザーに任意で付与するタグ)

追加経路オーディエンス(特定の経路で友だち追加したユーザー)

セグメント配信を利用することで、以下のメリットを得ることができます。

配信先を限定し、配信コストをおさえることができる。

不要な方への配信を防ぐことができ、ブロック率を下げる効果がある。

セグメントが明確になり、メッセージの内容をセグメントに特化した表現や内容に出来る。

LINE一斉配信の弊害

LINE公式アカウントのブロック率の平均は大体2030%と言われています。

ブロックされてしまう理由は以下の原因が考えられます。

ユーザーに関係のない情報が送られてくる。

興味のない情報が多く届く。

上記の関係のない・興味のない情報が複数回届いてしまうと、煩わしく感じてしまい、ブロックされてしまうことに繋がりかねません。

折角、LINE公式アカウントの友だちに追加してくれていても、ブロックされてしまうと意味がなくなってしまいます。

そこで「セグメント配信」を行うことで、その情報を必要とするユーザーのみに配信を行い、情報をしっかりと届けながらもブロック率を極力防ぐことができます。

 LINE公式アカウントのセグメント

LINE公式アカウントのセグメントを絞り込む方法は2つあります。

以下で詳しく解説していきます。

オーディエンスでの絞り込み

オーディエンスと呼ばれる属性を作成し、セグメント配信を行うことができます。

オーディエンスは6つの方法で作成が可能です。

ユーザーIDアップロード

 LINEユーザーは、個別のユーザーIDを持っています。

TXTCSV形式のファイルでユーザーIDをアップロードして作成するオーディエンスになります。

なお、ユーザーIDの取得には「Messaging API 」を利用しないといけません。

クリックターゲティング


「過去に配信したメッセージに含まれるリンクをクリックしたユーザー」を対象にしたオーディエンスになります。

配信から60日以内のメッセージがリストに表示されますので、そのリストから対象のURLを選択して設定を行います。

配信に利用するには、オーディエンスのサイズが50以上必要です。

インプレッションリターゲティング

 「過去に配信したメッセージを開封したユーザー」を対象にしたオーディエンスになります。

こちらも配信から60日以内のメッセージが表示されますので、そのリストから対象のメッセージを選択して設定します。

配信に利用するには、オーディエンスのサイズが50以上必要です。

チャットタグオーディエンス

 

「チャットタグ」を対象にしたオーディエンスになります。

チャットタグとは、チャットを行っているユーザーに任意で付与することのできるタグのことであり、ユーザーとのチャットに運用者が自由にタグをつけて管理できます。

このチャットタグをオーディエンスとして設定する方法になります。

追加経路オーディエンス

 

「特定の経路で友だち追加したユーザー」を対象にしたオーディエンスになります。

配信に利用するには、オーディエンスのサイズが50以上必要です。

ウェブトラフィックオーディエンス

 LINE Tagのトラッキング情報を基にした」オーディエンスになります。

LINE TagとはLINE広告の配信効果を可視化するためなどに使用されるタグであり、LINE Tagを設定するとユーザーの行動の計測やオーディエンスリストの作成が行えます。

配信に利用するには、オーディエンスのサイズが50以上必要です。

属性での絞り込み

LINE公式アカウントの「属性」は5つ用意されています。

この属性ごとにユーザーに対してセグメント配信を行うことができます。

また、属性の組み合わせも可能です。

友だち期間

6日以下、729日、3089日、90179日、180364日、365日以上

性別

男性、女性

年齢

14歳以下、1519歳、2024歳、2529歳、3034歳、3539歳、4044歳、4549歳、50歳以上

OS

Android、iOSWindows phoneBlack BerryNokiaFirefox

エリア

47都道府県、北海道、東北地方、関東地方、甲信越、北陸地方、東海地方、関西地方、中国地方、四国地方、九州、沖縄地方

 LINEの配信料金について

LINEの配信料金は以下の通りです。

 

 

フリープラン

ライトプラン

スタンダードプラン

月額

0

5,000

15,000

無料メッセージ数

1,000

15,000

45,000

追加メッセージ料金

追加購入不可

15

1通~3

 

LINE公式アカウントはプラン内容によって無料のメッセージ数が決まっており、その数をオーバーすると、1通あたりの料金がかかってくる仕組みになっています。

フリープランの場合には、追加メッセージを送付することができません。

LINEの配信料金についてさらに詳しく知りたい方は、以下のURLの記事をご覧ください。

【企業向け】ビジネスでLINEを利用する際の料金とは?プランごとの詳細も解説

 配信費用の計算例

配信費用の計算例をご紹介します。

  • 5万人の男性ユーザー
  • 5万人の女性ユーザー
  • 単価3,000円の化粧品商品に関する情報をLINE公式アカウントから一斉配信を5回行う

 

この場合には、10万人の会員に対して5回の配信を行うため、

10万人×5回の配信=500,000通になります。

追加メッセージの料金を3円と仮定すると、

15,000円(基本料金)×1,365,000円(超過分)=1,380,000円となります。

 仮に男性会員が0%と女性会員が1%がコンバージョンしたとして、500×3,000円=1,500,000円の売上になります。

15,00,000円(売上)-1,380,000円(料金)=120,000円(利益)となります。

ただし、費用対効果の側面から考えた際に、「男性会員」に化粧品の配信を行ったところでそこまでコンバージョンに繋がらない可能性が高いことが分かりますので、配信料金をもっと抑えることは可能です。

配信料金を抑えることができれば、最終的には売上・利益が多くなります。

通数課金の費用を抑える方法には、「効果的なセグメント配信を行うこと」や「適切な顧客管理で費用対効果を上げること」などの方法があります。

 LINEでセグメント配信を行うメリット

LINEでセグメント配信を行う際のメリットとしては、「通数件数を抑える事が出来る」「ブロックを避ける事が出来る」「適切なターゲットにのみリーチできる」などのメリットが挙げられます。

以下で一つずつ解説していきます。

 通数件数を抑える事が出来る

先程も少し触れましたが、商品・サービスに対して明らかに関心がないユーザーに対してまでメッセージ配信を行っていると、配信料金が高額になっていくだけでなく、コストが高額になってしまったことが原因で赤字になってしまうケースがあります。

10,000人に一斉配信を行うよりも、興味・関心があると思われるユーザー2,000人に対して配信した方が費用対効果が期待できます。

ブロックを避ける事が出来る

友だちになっている全てのユーザーに対して、メッセージを一斉配信していると、「この企業・店舗のメッセージは必要ない」と考えてしまうユーザーも一定数居ます。

自分の関心のないメッセージが何度も送られてきますと、最終的にはブロックされてしまいます。

セグメント配信を行うことで、それぞれのグループのユーザーが関心のある内容に特化して配信を行うことができますので、「自分には不要・関係ない」と思われる可能性が低くなりますし、ブロック率を下げることができます。

適切なターゲットにのみリーチできる

LINE公式アカウントのセグメントは、年齢・性別・住居地など細かいセグメントで設定ができ、配信を行うことができるためユーザーのニーズに合った情報を配信することができます。

つまり、適切なターゲットにのみリーチできるということです。

LINEAPIを組み合わせて、購買回数・来店回数、購買傾向などのより細かいセグメントを設定できます。

APIを利用する際には、顧客データを格納できるのか、LINE以外の配信チャネルも対応しているのかを確認しておきましょう。

 LINE公式アカウントのセグメント配信の設定方法

LINE公式サイトのセグメント配信の設定方法を解説していきます。

ちなみにオーディエンスは既に作成しているものとします。

まずはLINE公式アカウントにログインを行います。

管理画面の左のメニュー画面の中にある「メッセージ配信」>「メッセージを作成」を選択します。

メッセージ配信画面が表示されますので、絞り込み(セグメント)配信を行う場合には、配信先の項目で「絞り込み」を選択します。

選択しますと、「オーディエンス」と「属性の絞り込み」が表示されます。

ちなみに友だち数が100人未満の場合には、属性の絞り込みは選択できません。

オーディエンスで絞り込む場合

 

(引用:LINE公式アカウント (LINE Official Account Manager) 絞り込み配信についてマニュアル|LINE for Business (linebiz.com) )

「オーディエンス」を選択します。

オーディエンスはメッセージ1つに10個まで追加が可能です。

属性で絞り込む場合

 

 

(引用:LINE公式アカウント (LINE Official Account Manager) 絞り込み配信についてマニュアル|LINE for Business (linebiz.com)

「+フィルター追加」を選択します。

選択する項目をプルダウンで選択、配信する属性をチェックし、「設定」を選択します。 フィルターは複数設定が可能です。 

配信先の設定が終わりましたら、通常のメッセージ配信と同じように配信日時や配信内容を設定すると完了になります。

LINEセグメント配信の施策例

LINEセグメント配信で実際に行われている施策例をご紹介していきます。

誕生日ユーザーへのクーポン配信

「生年月日」の情報を活用して、ユーザーの誕生日に合わせてお祝いメッセージとクーポンなどの特典をLINEで配信する方法です。

上記の手法はメルマガなどでも行われてきましたが、LINE配信の方がすぐにメッセージは開封されやすいため、即時性は高いといえます。

LINE自体が他メディアに比べて、ユーザーに親近感を与えやすいツールとなっていますので、誕生日お祝い案内メッセージは相性が良いといえるでしょう。

購入に至っていないユーザーへの配信

サイトを訪問しているにも関わらず、コンバージョンに繋がらなかったユーザーに対してLINEで追客する方法です。

すでにサイトにアクセスしているため、検討度が高い状態のユーザーといえますし、メッセージの到達率が高いLINEでアプローチを行い、コンバージョンに繋げる方法になります。

 

チャットボットツール「hachidori」

LINEを本格的にビジネスに活用するために、ぜひチャットボットの導入もご検討ください。 チャットボットとは?

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特徴としては、

  • 国内初のチャットボットベンダーとして、7,000を超える開発実績&ノウハウ
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