シーディングマーケティングとは、口コミの発生・拡散を目的としたプロモーション施策のことであり、インフルエンサーを活用したマーケテイングを多くの企業が取り入れています。
近年、企業側から発信を行う宣伝はユーザーに忌み嫌われる傾向が強く、距離感の近いインフルエンサーを活用することで、多くの人に不快感を与えることなく宣伝を行うことができます。
この記事では、シーディングマーケテイングの説明をはじめ、シーディングが注目される背景・シーディングに使用される主要メディアの特徴・シーディングのメリット・シーディングの実施事例・シーディングの実施方法などについて詳しく説明していきます。
シーディングマーケティングとは
シーディングとは、口コミの発生や拡散を目的に実施するプロポーション施策のことを意味しています。
影響力の高いサイトで記事を載せて頂いたり、Instagram・Tiktokなどで活躍しているインフルエンサーに商品やサンプルを提供して、商品を紹介して頂いたりする施策のことを指します。
近年の傾向として、企業からのプロモーション自体を押し売りであると考えて嫌うユーザーが多い中、インフルエンサー等のSNSで発信される口コミが重要視される傾向が強くなってきています。
そのため、インフルエンサーマーケテイングを含むシーディングマーケテイングが重要となります。
インフルエンサーマーケテイングについてさらに詳しく知りたい方は、以下のURLの記事をご覧ください。
インフルエンサーマーケティングとは?気を付けるべき点やメリット、デメリットまで | Hummingbird (humming-bird.info)
シーディングが注目される背景
シーディングが注目される理由としては、以下の2つの理由が挙げられます。
①機能的価値の需要の増加
②SNS上の口コミの重要性が高まってきている
以下で詳しく説明していきます。
機能的価値の需要の増加
まず最初に挙げられる理由として、消費者が機能的価値を求める傾向が強くなったことが挙げられます。
ミレニアル世代(1981年~1990年)やZ世代(1990年~2012年)のユーザーがSNS上に存在している情報が正しいかどうかを見極める能力が向上したことにより、本当に効果のある商品を見抜く力が鍛えられているため、商品の機能性の高さが求められるようになってきました。
SNS上の口コミの重要性が高まってきている
二つ目の理由として、SNS上の口コミの重要性が高まってきていることが挙げられます。
昔はテレビCM・マスメディアを利用した企業側からの一方的なプロポーションが大きな影響を与えていましたが、インターネットやSNSが発展した昨今では、利用者の口コミに容易にアクセスできるようになり、押し売り感のある広告が嫌がられるようになりました。
SNS上での口コミを重要視する傾向が強まり、自分と趣味嗜好が似ている・憧れているインフルエンサーが発信を行う内容や情報の信頼感が増してきています。
上記のような時代背景により、口コミの拡散を目的にするシーディングの重要度も向上してきました。
ギフティングとの違い
ギフティングとはシーディング施策の1つであり、意味合いはほとんど同じだと考えて大丈夫です。
ギフティングは、インスタグラマー・YouTuber・Tiktoker等のインフルエンサーに対して自社商品・サンプルを提供して、商品を紹介して頂くマーケテイング施策になります。
シーティングは口コミの拡散を目的としている施策全般を意味していますので、SNS上の口コミ拡散を目的にしているギフティングはその一つであると考えられます。
ギフティングについてさらに詳しく知りたい方は、以下のURLの記事をご覧ください。
ギフティングとは?実施の流れから成功させるためのポイントも | Hummingbird (humming-bird.info)
シーディングに使用される主要メディアとその特徴
シーティングに使用される主要なSNSについて紹介していきます。
紹介させて頂く主要メディアは以下の4つになります。
①Instagram
②X(旧Twitter)
③YouTube
④Tiktok
上記の画像は、グルメ関係の投稿をInstagramを活用して発信を行っている事例です。
Instagramでは20~30代の女性のユーザーも多いため、ファッションやグルメ関係との相性が良いといえるでしょう。
それぞれのメディアについて以下で詳しく説明していきます。
Instagramは主に写真・動画を共有するためのSNSとなっています。
情報収集を行う際には、検索エンジンを使用するのではなく、ハッシュタグを使用して関心のある情報を集めるケースが多いといえます。
Instagramでシーディングを行う際には、訴求性のある写真や動画と一緒にハッシュタグを活用することが重要となります。
Instagramにはインフルエンサーが数多く存在しており、シーディング施策により効果的に口コミが広げやすいといえるでしょう。
X(旧Twitter)
X(旧Twitter)は情報の拡散力が優れているSNSといえます。
リツイート機能によって口コミが一気に拡散される可能性があります。
対象となるツイートにリンクが設定されていれば、ユーザーをサイトに誘導することができますので、コンバージョンに繋げやすくなります。
YouTube
YouTubeは世界で最も人気を集めている動画配信プラットフォームになります。
インフルエンサーであるYouTuberは、幅広い分野・ジャンルに存在しています。
YouTuberを活用したマーケテイング市場は大きく、シーディング施策との相性が非常に良いといえるでしょう。
Tiktok
Tiktokはショートムービーなどの短い動画を編集・配信できるSNSです。
10~20代の若年層に人気のSNSであり、そういった層への口コミを広げたい場合には非常に効果的です。
短い動画であるため、忙しい人でも気軽に見やすく、拡散力にも優れています。
シーディングのメリット
シーディングのメリットには、「広告感が少なく受け入れられやすい」「広告費の削減」「普段リーチできない層へもアプローチ出来る可能性がある」などの3つのメリットが挙げられます。
以下で詳しく説明していきます。
広告感が少なく受け入れられやすい
シーディングの場合、消費者に距離感の近いインフルエンサーに宣伝を行って頂けるため、「広告感」が少ない宣伝ができますので、ユーザーに受け入れられやすいといった特徴があります。
近年、消費者はテレビCM等の企業側から発信を行う情報・広告に対して嫌悪感を抱く方が増えています。
企業からの一方的な宣伝を全く見ないといった消費者も少なくないため、インフルエンサー等を使用したシーディングを活用して、自然な形で投稿を行っていく必要があります。
広告費の削減
顧客が商品を認知した状態で、口コミによる拡散を行うことができるシーディングでは、従来のマーケテイング手法よりも広告費を削減できる傾向にあります。
例を挙げますと、インパクトのある動画を作成できれば、その動画をキャプチャした投稿がTwitterなどで拡散されれば、ユーザーからユーザーへ伝わっていき、自然と認知が広がっていきます。
普段リーチできない層へもアプローチ出来る可能性がある
様々な媒体で活躍しているインフルエンサーを起用できるシーディングでは、普段リーチできない層へのアプローチを行うことができます。
多様な媒体を活用してプロポーションが行えるシーディングであれば、どんな商品でも適した媒体を見つけることができます。
シーディングの実施事例
シーディングの実施例として、「ユニクロ」の実例をご紹介していきます。
ユニクロ
アパレルメーカーで有名なユニクロは色んなインフルエンサーを活用して、マーケテイング施策を行っています。
元アパレル店員のmau.さんがInstagramリール動画で、全身ユニクロコーデを披露しています。
動画は25万回再生を超えており、「ワントーンコーデ最高」といった販売に繋がるコメントも多く寄せられていました。
実際のコーディネートで参考になる発信が注目を集めています。
シーディングの実施方法
シーディングの実施方法は以下の通りです。
①目的の定義
②インフルエンサーの選定
③インフルエンサーへの商品提供
④インフルエンサーによる投稿
以下で詳しく説明していきます。
目的の定義
まず最初にシーディングマーケテイングを導入するための目的をしっかりと定義していく必要があります。
どういった目的を達成したいのかを明確にしないまま、シーディングマーケテイングを進めてしまうと費用・時間だけが掛かってしまい、最終的に結果に繋がらないといった事態に陥ってしまう危険性があります。
インフルエンサーの選定
目的の定義が決まりましたら、次に自社製品・サービスに親和性の高いインフルエンサーを選定していく必要があります。
シーディング施策が上手くいくかは、インフルエンサーの選定にかかっているといえるでしょう。
インフルエンサーの選定を失敗しないためにも、ターゲットを明確したり、インフルエンサーのアカウントの世界観をしっかりと把握しておく必要があります。
インフルエンサーへの商品提供
インフルエンサーを選定して交渉が成立しましたら、次に宣伝を行って頂く商品を提供していきます。
取り扱う商材が無形の場合には、どのように利用して頂くかを伝えておきましょう。
商品を配布する場合には、インフルエンサーの個人情報を扱うことになりますので注意しないといけません。
インフルエンサーによる投稿
インフルエンサーに実際に商品を使って頂いて、レビュー投稿を行ってもらいます。
シーディング施策では、投稿の有無・投稿内容をわざと確約せずに、インフルエンサーに任せた方が良いケースも存在します。
投稿内容を強要してしまうと、そのインフルエンサーの言葉で伝えていないことがファンには分かってしまうケースがあるからです。
インフルエンサーには本当に気に入った商品のみをPRしてもらうことで、熱量のある投稿を得られやすいといえるでしょう。
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