LINE Beaconとチャットボットで実現する新しいO2O施策

LINE Beaconとチャットボットで実現する新しいO2O施策

目次

LINE Beaconとは?

LINE Beacon(ライン ビーコン)を説明する前に、Beacon(ビーコン)の説明をする。
Beaconとは、周辺機器をワイヤレスでインタネットに接続させることができる近距離通信規格Bluetoothを発信する端末のことだ。例えば顧客がBeaconに近づくと、スマートフォンに商品やクーポンの情報を届けることができるなど、スマートフォンを利用したO2O施策などにはもってこいの技術だ。

LINE BeaconはLINE社が提供しているBeaconであり、顧客がLINE Beaconに近づくと、顧客のLINEアカウントに企業からクーポンやお得情報などをプッシュ配信することができる

LINE Beacon活用の国内事例

LINE Beaconを身近な事例でご説明する。

LINE Beaconでクーポンなどを配信するユニクロ


出典:feedmatic
ユニクロでは顧客が各店舗に接近すると、顧客のLINEアカウントにクーポンや店舗限定のお得情報などをプッシュ配信している。さらには、LINE LoginによるID連携済の顧客であれば、LINE Beaconに接触した顧客を識別し、その顧客に最適な個別メッセージを配信することができる。例えば、店舗来訪時にオンラインで閲覧していた商品をリアルタイムでレコメンドしたり、過去の購入履歴と閲覧履歴、ビーコンでの接触情報からフロアのどこでよく商品を見ていたかなどを組み合わせておすすめ商品を案内可能だ。

ボタン型LINE Beaconを活用したスタートトゥデイ


出典:LINE
LINE Beaconには、近くを通るだけで反応するタイプと、ボタンを押すことによって反応するタイプがあるが、本事例は後者のタイプのBeaconを利用している。
アパレル店舗に来店したユーザーが商品に取り付けられたボタン型Beaconを押すと、LINEアカウントを経由して、その商品やお店の情報が直接ユーザーのスマートフォンに届く。これにより、ユーザーは興味のある商品情報を手軽に受け取ることが可能となった。

LINE Beaconとチャットボットで何ができる?

ここまで、LINE Beaconの概要や、事例をご説明した。では、LINE Beaconにチャットボットを掛け合わせると何ができるのか・本記事のメインテーマに入る。

一言でいえば、LINE Beaconにチャットボットを掛け合わせることによって、BeaconをトリガーにしたLINE上での情報発信を、企業と顧客の双方向型のコミュニケーションに変えることができる。
従来のLINE Beaconだけのパターンだと、クーポンの情報や商品情報を一方的に配信するだけに止まる。せっかく手間とコストをかけてLINEの友達を増やしても、顧客にとって必要のない情報を頻繁に送信してしまうようなLINEアカウントは、かなりの確率でブロックされるだろう。(ブロック率は、企業のLINEアカウントを担当するマーケターの一番の悩みだったりする)

LINE BOT AWARDSから生まれた人助けができるLINEアカウント「&HAND」


出典:&HANND
まさしくLINE Beaconとチャットボットを掛け合わせた実例だ。
助けを必要としている人がそれぞれに持っている端末(LINE Beacon)を必要なタイミングで押すと、周囲のサポーターのLINEにメッセージが届く。
サポーターはチャットボットを通じて、手助けを必要する人の状況がわかり、具体的な行動を起こすことが可能だ。
属性とは、例えば妊婦・視覚障がい者・聴覚障がい者・外国人などだ。

実際の動作イメージを以下から参照できる。

人工知能とBeaconを使った「パーソナルコーチAI」

LINEではなくネイティブアプリではあるが、上記ユースケースで書いたスポーツジムに非常に近い事例があるので、紹介する。


出典:アイリッジ社

ダイエット家庭教師サービス「FiNC(フィンク)」を運営するFiNCは、スポーツジムJOYFITと提携し、Beaconと人工知能(AI)を使った「パーソナルコーチAI」を展開している。パーソナルコーチAIは、スポーツジム各店舗に配置されたBeacon端末がユーザーのスマートフォンと連携し、来館頻度やトレーニング内容を記録、AIを利用して各ユーザーに最適なトレーニングプログラムや食事内容のアドバイスを提案し、パーソナルコーチのようサポートしてくれるサービスだ。

その他にも、考えられるユースケースを紹介する。

ユースケース:アパレル

(1)来店と同時にLINEでプッシュ配信がくる
(2)LINEを確認するとメニューが表示されており、①クーポンを見る、②新着商品を見る、③自分にあった商品を探すから選択できる
(3)「③自分にあった商品を探す」を選択すると、過去の購買履歴を元にしたおすすめ商品、属性(性別・年代など)を元にしたおすすめ商品などがピックアップされる他、その時に欲しい商品の特徴を入力すると、ピンポイントで商品が案内される

ユースケース:スポーツジム

(1)ジムに設置されたトレーニングマシーンに設置されたBeaconボタンを押すとLINEでプッシュ配信がくる
(2)メニューが表示されており、①トレーニング方法、②あなたのトレーニング履歴、③トレーナーに相談 から選択できる
(3)①、②のメニューから、あなたに最適なトレーニング方法や回数、トレーニングマシーンの過去利用履歴などをお知らせしてくれる
(4)「③トレーナーに相談」では、チャット形式でトレーナーに相談ができる。基本的な相談や質問はチャットボットによる自動応答、自動応答で間に合わない内容はトレーナーがマニュアルで回答する。

まとめ

LINE Beaconとチャットボットを掛け合わせることによって、LINE Beaconをさらに効果的に利用することができる。
LINE Beacon自体がまだまだ普及途上にあり、LINE Beaconとチャットボットを掛け合わせた国内事例はまだほとんど出てきていないが、今後確実にニーズは増えていくだろう。

先進的な取り組みとして、この革新的なO2O施策を検討してみてはいかがだろうか。

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