例えば、LINEを使っている皆さんはこんな経験をしたことはありませんか?
- 友達登録していないアカウントからメッセージが送信されてきた
- 企業のアカウントからのメッセージが通知されているけれどトーク画面に新しいメッセージが来ているわけではない
これらの現象は「LINE通知メッセージ」という機能によるものであり、企業側が友達ではないアカウントにメッセージを送れる機能になっています。
こちらの記事では、以下のような内容についてご紹介していきます。
- LINE通知メッセージについて、活用するメリット
- LINE通知メッセージを実際に活用している会社の事例紹介
- LINE通知メッセージ機能の上手な利用方法
この記事を読んで、LINEを使った宣伝を上手に行っていけるように知識を身に着けていきましょう。
LINE通知メッセージとは
LINE通知メッセージ機能とは、LINE公式アプリの機能の一つであり、「友達登録していないアカウントにもメッセージを送信できる」という機能になります。
それでは、友達登録をしていないアカウントにどのような仕組みで通知を発信しているのか、まずはその仕組みからご説明していきましょう。
LINE通知メッセージ配信の仕組み
LINE通知メッセージは、LINEに登録しているアカウントの電話番号と、企業側の顧客データに存在している電話番号を紐づけて、通知を発信しています。
いうなれば、SMSのように電話番号を通じてメッセージを送っているということですね。
また、通知メッセージが送られる相手は「サービス向上のための情報利用規約」に同意した人に対してのみ送信されるようになっています。
LINE通知メッセージを受け取りたくない場合
しかし、人によっては上記のようなメッセージが届くのが不気味であると感じてしまう人や、電話番号の情報をもとに勝手にメッセージが送られてくるのは嫌と感じる人もいるでしょう。
上記のような理由で、LINE通知メッセージを受け取りたくない場合は、以下のような手順で設定の切り替えが可能です。
① トップ画面の右上に表示されている歯車ボタンをクリックする
②「プライバシー管理」をクリックする
③「情報の提供」をクリックする
④「通知メッセージ」をクリックする
上記の画面の設定を切り替えれば、LINE通知メッセージが来ない設定に変更できますよ。
LINE通知メッセージ活用のメリット
それでは、LINE通知メッセージがどのような機能か理解できたところで、具体的にどのようなメリットが得られるのか、一つ一つ項目を挙げたうえでご説明していきます。
コスト削減
第一に、コスト削減につながる点が挙げられます。
かつては企業の人員を割いて行っていた郵便物の送付や、連絡のためのメールの送付を、LINEが全て代わりに行ってくれます。
また、LINE通知を送信するためにかかる費用は1.5円~3円程度であり、通常のLINEメッセージの自動送付や人員を割いての連絡に比べて、非常に安価に済ませられるようになっています。
これらの理由から、LINE通知メッセージを導入すると経費削減に繋げられるでしょう。
LINEの友だち増加
次に、LINEアカウントの友だち増加を図れる点が挙げられます。
基本的に、LINEアカウントで友達登録をする企業は、自分が知っていたり、利用していたりするサービスを提供している企業になります。あまり利用しないアカウントをわざわざ友だち登録する、というのはほとんどないといえるでしょう。
通知メッセージを利用すると、自社サービスを利用した経験のある、友達登録をしていない相手に対して通知によるメッセージを送信できるようになります。
そのため、通知メッセージを目にした人が自社アカウントを認知してもらえるだけでなく、サービスを利用している人たちから友だち登録をしてもらえるようになるのです。
顧客満足度の向上
次に、顧客満足度の向上につながるのもメリットの一つになります。
LINE通知メッセージで送信できるのは「広告以外の必要性の高いメッセージ」であるため、基本的にユーザー側としても送信されてきて迷惑だと思わない内容になります。
(例:商品の発送情報、定期便の次の送付日程の通知など…。)
そのため、ユーザー側に便利なサービスである、という印象を与え、好感度や顧客の満足度の向上に繋がるのです。
認知・ロイヤリティの向上
LINE通知メッセージを上手に活用すると、認知度やロイヤリティアップにもつながります。
マーケティングにおいて顧客ロイヤリティとは、企業や企業の提供するサービスへの関心や信頼度、気に入ってもらえているかどうかといった要素を指しています。
LINE通知メッセージを通じて多くの人に情報を発信できるようになるため、サービスを知らなかった人に対して、アカウントや自分たちの提供するサービスの存在を認知させられるようになります。
このように、LINE通知メッセージを活用すると多くのメリットを享受できるようになりますよ。
LINE通知メッセージの活用事例
それでは、実際にLINE通知メッセージを上手に活用している企業の活用事例について、いくつか見ていきましょう。今後LINE通知メッセージを用いた宣伝を導入しようと検討している企業はぜひともこちらを参考にしてみてください。
アイペット損害保険株式会社
ペット保険に関するサービスを提供する「アイペット損害保険株式会社」は、通知メッセージで保険を継続する顧客向けに、郵送物の送付に関する連絡や、契約者向けに保険証のペットの写真を変更できるサービスと、変更可能な期限の通知を実施しています。
また、サイト上で利用手順なども開設されており、非常に親切かつ、ユーザーから好評を得やすい通知メッセージを導入しています。
LIFULL
賃貸情報提供サービスを行う「LIFULL」は、問い合わせが来た際に完了メッセージをLINE通知メッセージに送信するサービスを行っています。
また、問い合わせ情報をもとに、おすすめの物件情報も併せて送付し、顧客の増加を図っています。
JINS
メガネメーカーとして有名な「JINS」はオンラインショップのユーザー向けにLINE通知メッセージを活用しています。
オンラインショップで購入した商品の確認通知を送信して、そこからJINSのオンラインショップのIDとLINEのアカウント情報の紐づけに繋げる仕組みになっています。
また、アカウント連携すると、配達状況の情報を連絡してくれるようなシステムを導入しています。
西農運輸
運送会社の西農運輸は荷物の届け先の電話番号をもとにして、配送予定時間をLINE通知メッセージでお知らせするサービスを行っています。
また、配送日時の変更といったサービスもLINE上で可能になっており、非常に便利になっています。
ヤマト運輸株式会社
最もLINE通知メッセージ機能を使いこなしている企業といえば、やはりヤマト運輸が挙げられるでしょう。クロネコヤマトでは、LINE通知メッセージ機能で荷物が到着する予定について、アカウントを連携していない人にも送信できるようにしました。
これによって、パートナーズIDとLINEアカウントを紐づける人の増加や、アカウントの友達数を大きく伸ばすのに成功しました。
このように、様々な企業が、業務内容に応じた適切な施策によって、さまざまな企業がLINE通知メッセージ機能を有効活用しています。
通知メッセージを利用するには
それでは、LINE通知メッセージをするためにはどのような条件があるのでしょうか。
通知メッセージを利用できるのは、LINEの運営に認可されたアカウントである必要があります。具体的には、LINE公式アカウントとして認定されており、かつ、審査に合格したアカウントでなければなりません。
また、利用の際にはLINE Account Connectという公式パートナーとして認められた会社を経由したうえで、申し込みを行ってもらう必要があります。
もし、こちらの記事を読んでLINE通知メッセージを用いたサービスを提供したい…とお思いでしたら、ぜひ弊社にご相談ください。
通知メッセージのおすすめの活用用途
それでは、LINE通知メッセージをどのように活用すれば有効に活用できるのか、おすすめの利用方法についていくつかご説明していきます。
LINE通知メッセージの利用用途
それでは、LINE通知メッセージの利用方法についておすすめの用途をご紹介していきます。その前に、ここで一つ、注意点があります。
LINE通知メッセージで送れる内容については、LINE公式による「LINE通知メッセージUXガイドライン」で定義づけられています。
そのため、以下のリンクのガイドラインをしっかり確認したうえで、送信するメッセージの内容や、通知で提供する施策を決めなければなりません。
ガイドラインに反している内容の場合、審査にそもそも通らないため、通知メッセージ機能の利用すらできません。そのため、まずは審査の合格条件を確認の上、それらを満たせるようになるところから始める必要があります。
銀行口座からの引き落とし通知
クレジットカード会社や、電子マネー関係のサービスを実施している企業、銀行などのアカウントの場合、引き落とし通知は非常に有益な情報といえます。
もしも不正な引き落としや不正利用があった場合に、通知メッセージの存在によって早期発見が可能になります。
そのため、サービスを利用している顧客とのトラブル防止だけでなく、評価の向上に繋がります。
これらのメリットから、引き落とし通知をLINEに送るのは非常に有益であると言えるでしょう。
日時の確定通知
また、商品の販売や有償サービスの提供を行っている企業ならば、日時の確定通知は便利です。
コンビニ払いなどの場合、購入日時の確定通知と一緒に振り込み期限や、購入した商品の情報を送付すれば、ユーザーの振り込み忘れや、商品の買い間違いに伴う返品作業といった、利益減少の防止および人員コストの削減といったメリットを被れるようになります。
そのため、日時の確定通知は有益であるといえます。
商品発送通知
商品発送通知の送信もLINE通知メッセージの活用法の一つになります。
通知を発信し、友達追加や公式サイトのアカウントの紐づけなどを行ってもらえれば、CRMに上手に使えるようになります。
CRMとは、顧客との関係をよりよいものにして維持していくこと、及びそのためのツールを指しています。
商品発送通知を送信して情報を円滑に伝えたり、商品の届く日時の調整などを手軽に行えるようにするために、LINEは非常に有用です。
そのため、商品発送通知は顧客との関係維持に非常に有益です。
弊社hachidoriはLINEの公式パートナーで、通知メッセージの取り扱いもございます。
チャットボットの開発含め、導入の相談等ございましたらこちらよりお気軽にご連絡ください。