LINE公式アカウントの認証済み・未認証アカウントの違いとは?

LINE公式アカウントの認証済み・未認証アカウントの違いとは?

 

LINE公式アカウントには「未承認アカウント」と「認証済みアカウント」の2種類があります。

LINE社が設定した審査に通ることで、初めて「認証済みアカウント」としてLINE公式アカウントを利用することができます。

この記事では未承認アカウントと認証済みアカウントの違いをはじめ、審査の申請方法や注意事項について解説していきます。

 

目次

LINE公式アカウントとは

日本国内で最も利用者が多い「LINE」ですが、企業や店舗などが開設できるビジネス用のアカウントを「LINE公式アカウント」といいます。

20191月時点で国内で約300万以上のアカウントが開設されており、大企業から中小企業に至るまで多くの企業が活用しています。

公式アカウントと友だちとなったユーザーの半数程度がキャンペーンの応募・クーポンの利用などのアクションを取っていることが分かっています。

通常ではLINE公式アカウントはユーザーに対してお得な情報や新商品の情報などを配信して、購買意欲を刺激することでユーザーのアクションを促す役目を果たすものではありますが、普通のLINEと同じようにお客様とコミュニケーションを取ることもできるようになっています。

改めてLINE公式アカウントとは?具体的な使い方から事例まで解説

LINE公式アカウントには2種類のアカウントがある

LINE公式アカウントには「認証済みアカウント」と「未承認アカウント」の2種類があります。

 

認証済みアカウントとは

まず前提として「認証済みアカウント」は無料プランの利用者でも開設することが可能であり、LINE社が設けている審査を通過した場合にのみ与えられるアカウントになります。

基本的に未承認アカウントと使用できる機能は変わりませんが、審査に通ったことで認証済みアカウントだけが利用できる特典が用意されています。

 

未認証アカウントとは

未承認アカウントは先程の認証済みアカウントと違って「個人」でも「法人」でも取得のできるアカウントになります。

認証済みアカウントのように「審査」が設けられていないため、気軽に始めることができますが認証済みアカウントで利用できるような特典は用意されていません。

 

LINE公式アカウントの審査の申請方法

先程ご説明した通り、LINE公式アカウントには「認証済みアカウント」と「未承認アカウント」の2種類があり、LINE社の用意している審査に申請して通過することによって、初めて認証済みアカウントとして利用していけます。

「審査」の申請を行うためには「LINE公式アカウントの開設時の申請」と「未承認アカウントの管理画面から申請」の2つのパターンがあります。

 

LINE公式アカウント開設時に認証リクエスト

 

LINE公式アカウントの審査とは?認証済みのメリットについて – LINE公式アカウントの販促や顧客管理ならLiny (line-sm.com) より引用)

 

LINE公式アカウントの開設時に認証アカウントのリクエストを行う方法です。

最初にLINE公式アカウントの開設を行います。

開設ができましたら以下の画面が表示されるため、ページの下部にある「アカウント認証をリクエストする」のボタンを選択します。

選択すると申し込みフォームの画面に移行するため、内容を入力していきます。

 

未認証アカウントの状態からアカウント認証をリクエスト

 

LINE公式アカウントの審査とは?認証済みのメリットについて – LINE公式アカウントの販促や顧客管理ならLiny (line-sm.com) より引用)

 

未承認アカウントを運用していた場合には「管理画面」から認証アカウントのリクエストを行うことができます。

管理画面にログインしていき、画面右上の「ヘルプ」の下側にある「設定」を選択します。

選択すると下部に出てくる「アカウント認証リクエスト」のボタンを選択します。

このボタンを選択することで申し込みフォームの画面に移行しますので、必要事項を入力していきます。

 

申込みフォームの注意点

申込フォームにおいてそれぞれの項目ごとに注意しなくてはいけないことがあります。

項目ごとの注意点を順番に解説していきます。

 

アカウント名

新規で申し込みを行う際にはアカウント名の入力が必要となります。

アカウント名を決める際には企業名・店舗名・サービス名などの分かりやすい名称にする必要があります(例:サントリー、ビッグエコー〇〇店、国税庁)

注意点としては「アカウント名は20文字以内であること」「一度申請すると変更ができなこと」「個人名では認証済みアカウントは作成できないこと」が挙げられます。

 

店舗/施設情報

アカウントを作成する対象の店舗・サービス名・企業名などを50文字以内で入力を行いますが、店舗の場合では同じ名称で複数の店舗がある場合には代表となる店舗の情報を入力します。

住所は全角で入力を行い、URLの項目では施設・店舗の情報が確認できるWebサイトやSNS等を入力していきます。

上記のWebサイトやSNSがない場合であっても、施設・店舗の情報が掲載されている情報ページを入力すると良いでしょう。

審査の際に参考にされるケースが多いため、極力入力するようにしましょう。

 

申込者情報

申込者情報では運用担当者の正確な情報が必要となるため、運用担当者のフルネームの入力が必要であったり、電話やメールによる「在籍確認」や「申し込みの意思確認」などの本人確認が行われます。

そのため、申込者の氏名には店舗名・会社名ではなく、担当者個人の名前をフルネームで入力しないといけません。

本人確認が行われるため、連絡先番号は「申し込み担当者の連絡先」を入力します。

メールアドレスも同様で審査結果を受けるメールアドレスを入力しておきましょう。

携帯のキャリアメールは使用できません。

 

その他の注意事項

上記の内容以外にも申請の際に知っておくべきポイントをまとめました。

  • 未承認アカウントから申請を行う際には「管理者」からしかリクエストを申請することができません。「運営担当者」の画面には「アカウント認証リクエスト」のボタンが表示されません。
  • 入力漏れや情報に不備があった際には「再申請」を行うことができるようになっています。
  • LINE公式アカウントの開設時に申請した場合には、審査結果が出るまでは「未承認アカウント」として運用することができます。
  • 審査期間は平均で10営業日ほどかかりますが、時期によっては申し込み量が多くなるため、さらに時間が掛かる場合があります。
  • 審査基準は非公開で審査結果の理由も説明されません。

LINE公式アカウントの審査基準

「認証済みアカウント」の開設には審査が必要となりますが、以下の審査基準が設けられています。

  • LINEユーザーの不利益に繋がる可能性がないか
  • 法令における規制の有無と規制内容に抵触するものではないか
  • 利用規約第18条の禁止行為各号に該当するおそれがないか
  • LINE社が定める審査基準を満たしているのか
  • LINE社の事業に悪影響を及ぼす、または信用を失うものではないか

上記の内容しか記載されていないため、具体的な審査基準は一般には公開されていません。

上記の内容を満たしていても審査で落ちることもあるため、結果は申請してみないと分からないのが現状です。

 

また過去に認証済みアカウントの開設基準が掲載されていましたので、審査基準の参考にしてください。

認証済みアカウントの対象となる業種、カテゴリ

  • 店舗、施設
  • 企業、団体、機関
  • ECサイト、Webサービス
  • 商品、サービス、ブランド
  • メディア
  • スマートフォンアプリ
  • キャラクター
  • イベント

 

認証済みアカウントにする事で行える未認証アカウントとの違い

認証済みアカウントは未承認アカウントが利用できない特典を利用できるため、以下の違いがあります。

一つずつ詳しく解説していきます。

 

バッジの色の違い

LINE公式アカウント アカウント種別|LINE for Business (linebiz.com) より引用)

 

未承認アカウントのアカウント画面ではバッジマークが「灰色」になりますが、認証アカウントの場合には「紺色」になります。

その他にも「プレミアムアカウント」というものがあり、LINE社が設定した一定の基準をクリアした認証アカウントをプレミアムアカウントと設定することができます。

「一定の基準」についても内容は公開されていませんが、プレミアムアカウントになるとバッジマークが「緑色」になります。

 

友だち検索結果への表示

認証アカウントに登録されれば、LINEアプリ内の「アカウント検索」で表示されるようになるため、さらに多くの人にアカウントを知って頂けるようになります。

未承認アカウントの場合では友だち追加をする際には「アカウントID」を検索したり、QRコードを読み込んだりする必要がありますが、認証済みアカウントの場合には「企業名」「ブランド名」「サービス名」などでの検索ができるようになります。

その他にもアカウント名が含まれている「キーワード」でも検索ができるようになるため、未承認アカウントよりも友だち数を増やしていくことが可能となります。

 

プレミアムIDについて

通常ではランダムな英数字の羅列で発番される「ベーシックID」が支給されますが、年間1,200円(税別)を支払うことで希望の文字列でIDを取得できるようになります。

これを「プレミアムID」といい、より多くの友だちを獲得することが期待できます。

プレミアムIDについては未承認アカウントの場合でも発行することが可能となっています。

 

販促用店舗用ポスター

【公式】LINE認証済アカウントの開設方法|特徴や機能、未認証との違い (linebiz.com) より引用)

 

通常ではLINEキャラクターは著作権の関係で印刷物・販促物に入れることが禁止されていますが、認証済みアカウントの場合には管理画面から「販促用ポスター」を印刷して店頭に掲示することができます。

販促用のポスターに載っているQRコードを読み取ると、その店舗の友だち追加の画面に切り替わるようになっており、目立つ所に掲示することで多くの友だちを獲得することが可能となります。

 

友だち追加広告の利用

友だち追加広告・LINE広告(友だち追加)|LINE for Business (linebiz.com) より引用)

 

認証済みアカウントの場合は有料の「友だち追加広告」を利用できるようになります。

友だち追加広告とはLINE社が提供しているサービスであり、LINE公式アカウントの友だち追加のタイミングで課金が発生する広告の事をいいます。

友だち追加の際に発生する課金額はあらかじめ設定できるため、設定しておいた課金額を超えて料金が発生することがないのが最大の特徴といえます。

友だち追加広告の成功事例はこちら

クレカに加えて請求書決済が利用可能に

未承認アカウントでLINE公式アカウントの有料プランを利用する場合には「LINE Pay」か「クレジットカード」の支払いになりますが、認証済みアカウントの場合は「請求書決済」が利用できるようになります。

毎月請求書が届くため、クレジットカードで経費計上しない場合にオススメの支払い方法となります。

 

利用できる機能の違い

 

LINE公式アカウントの審査とは?認証済みのメリットについて – LINE公式アカウントの販促や顧客管理ならLiny (line-sm.com) より引用)

 

認証済みアカウントと未承認アカウントでは利用できる機能の一部に違いがあります。

例えば、LINE公式アカウントの「リサーチ機能」を利用する際には選択式のアンケート作成を行えますが、未承認アカウントの場合は「単一回答」「複数回答」のどちらかを選択できるようになっています。

一方で認証済みアカウントの場合はこの二つに「自由回答」も選択できるようになります。

このように殆ど利用できる機能に違いはありませんが、ごく一部に多少の違いがあります。

 

補足:LINE公式アカウントを開設できない業種・サービス

LINE公式アカウントの開設ができない業種やサービスなどが存在しています。

以下の内容に該当するとアカウントの提供が行われなかったり、停止されてしまう可能性がありますので、必ず確認しておかないといけません。

・出会い

【開設出来ないケース】

街コンイベント会社、相席居酒屋、出会いパーティー、ライブチャット、インターネット異性紹介事業

・アダルト

【開設出来ないケース】

性風俗店、メンズエステ、アダルトショップ、ストリップ劇場、膝枕耳かき店、JKビジネス

・連鎖販売取引

【開設出来ないケース】

ねずみ講、マルチ商法・MLM

・ネットワークビジネス販売方法

【開設出来ないケース】

人間の不安・不幸・射幸心につけ込んで商品等を販売するもの

違法とされる営業方法で商品等を販売するもの

科学的な根拠が乏しい商品等を販売するもの

・医療関係のアカウント

【開設出来ないケース】

日本国内での未承認の医薬品販売

医薬品等の個人輸入代行

治験に関わる被験者の募集等

・ギャンブル関係のアカウント

【開設出来ないケース】

換金可能なカジノ・オンラインカジノ・サービス

違法ギャンブルに関わるサービス

 

上記の内容の職種を偽って開設したとしても「通報」などを受けてアカウント停止になるケースが非常に多いです。

アカウント停止を受けてしまうと何年も掛けて公式アカウントを資産化していたとしても、突如お客様との接点が無くなってしまう事態に陥ってしまいます。

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