LINEの友だち追加広告を利用することで、企業が運営する「LINE公式アカウント」の友だち数を増やすことができます。
LINE公式アカウントの友だち数が増えますと、セール情報やクーポンなどを配信して販促や購買を促していくことが可能となります。
この記事では、友だち追加広告の概要をはじめ、メリットや料金プラン、友だち追加広告の始め方について詳しく解説していきます。
LINE公式アカウントとは
日本で最も多く利用されているコミュニケーションアプリである「LINE」上で、企業や店舗がアカウントを作り、友だち登録をしてくれたユーザーに対してセールや商品情報を届けることで販促を促すことができるサービスを「LINE公式アカウント」といいます。
過去には大手企業向けの「LINE公式アカウント」と中小企業向けの「LINE@」の2種類に分かれていましたが、2019年4月にサービスが統合されました。
LINE公式アカウントの内容について詳しく知りたい場合には、以下のURLの記事をご覧ください。
改めてLINE公式アカウントとは?具体的な使い方から事例まで解説
LINEの友だち追加広告(CPF)とは
LINE公式アカウントの友だち数を増やすために使用されるLINE広告を「友だち追加広告(Cost Per Friends)」といいます。
友だち追加広告は、友だちの獲得数が増えるごとに費用が発生する広告であり、CPCやCPMよりも費用を抑えることができます。
LINE広告とは
LINE広告とは、コミュニケーションアプリのLINEを利用しているユーザーに対して広告を配信するサービスのことをいいます。
LINE広告には12種類の配信面があり、企業に合わせた配信面を選択することができます。
LINE広告について詳しく知りたい方は、以下のURLの記事を参考にしてください。
LINEの友だち追加広告のメリット
友だち追加広告のメリットには、「LINEでしかリーチできないユーザーにアプローチできる」「他の媒体よりも高い広告効果を生む可能性がある」「広告未経験者でも簡単に始めることが出来る」などが挙げられます。
LINEでしかリーチできないユーザーにアプローチ
引用:https://www.linebiz.com/jp/service/line-ads/
LINEの国内の登録者は9,200万人があり、アクティブユーザー数は7,800万人に及びます。
LINE以外のSNSを使用していないユーザーは40.6%、LINEは利用しているがYahoo!やYouTubeは利用していないユーザーは19.9%になります。
つまり、他のSNSやサービスでは獲得できないユーザー層が存在していることになり、LINE広告を使用すれば、その層へのアプローチが可能となります。
他の媒体よりも高い広告効果を生む可能性
友だち追加広告では、LINE広告で使用できる全てのターゲティング方法が利用できます。
地域 |
年齢 |
性別 |
OS |
詳細ターゲティング(興味、関心、行動、属性) |
オーディエンス |
住居地や勤務地などの位置情報を使用した地域ターゲティング、配偶者の有無や年収等の属性ターゲティング、興味・関心・行動などの詳細ターゲティングなどを利用して広告の配信を行うことができます。
オーディエンスでは、サイト訪問者・LINE内のアクションデータ・LINE公式アカウントの友だち情報・自社の顧客情報を活用することが可能です。
そのため、他の媒体よりも高い広告効果を生む可能性があります。
広告未経験者でも簡単に始めることが出来る
友だち追加広告は設定項目が少なく、広告初心者でもすぐに始めることができます。
ただし、LINE広告の審査は他の広告媒体よりも審査が厳しくなっており、審査が通るまでにかなりの時間が掛かることを理解しておきましょう。
友だち追加広告を活用した成功事例
友だち追加広告を活用した成功事例には、「公益財団法人笹川スポーツ財団様」の事例があります。
公益財団法人笹川スポーツ財団様は、毎年5月の最終水曜日に全国で300万人規模の住民総参加型スポーツイベントのチャレンジャーを自治体と開催していましたが、新型コロナのせいで中止せざる得なくなりました。
その中で配信型コンテンツである「うちチャレ」を開催を考え、参加報告のツールとしてLINEを選択しました。
今までは自治体の担当者とやり取りをしていたため、参加している住民の方々と接点がない状況でした。
そこで、どのような方々が実際に参加しているのかを把握や分析を行うために、「hachidori」というチャットボットを導入しました。
『SSFチャレンジデー』LINE公式アカウントは、本格始動から時間が経っていなかったこと、LINEを利用する個人に直接かつ量的にリーチする必要があると判断して友だち追加広告を選択。
結果は目標とすり合わせした結果の通り、1カ月でCPFが約100円、友だち登録数も先行して実施した月の10倍以上となりました。
hachidoriの担当者はLINEや友だち追加広告の使い方を理解していない状況でも、数値分析や管理・経験則に基づいて提案やサポートをしっかりと行って頂けました。
友だち追加広告(CPF)の配信面
友だち追加広告の配信面は、2022年1月時点で「トークリスト上部」「LINE NEWS」「LINE VOOM」の3種類となっています。
配信面それぞれで使用できるフォーマットが異なるため、作成前に確認しておきましょう。
LINE VOOMとは?LINE公式アカウントのタイムラインがまるでtiktokに
友だち追加広告(CPF)の運用方法
掲載される広告はオークションで決定される仕組みになっているため、効果的な広告の配信を行うためには入札価格を的確に調整する必要があります。
入札方法には「手動入札」と「自動入札」の2種類があり、手動入札は手動で入札価格を指定して詳細にコントロールしていくものとなっています。
手動入札の場合には最低入札価格が50円/友だち追加、最低日予算は1円/日となり、自動入札の場合には最低入札価格は75円/友だち追加、最低日予算は75円/日となります。
いくつかの入札戦略をご紹介します。
入札は全て「自動入札」の内容となります。
イベント単価上限の設定 |
イベント単価が上限を超えないようにしながら、目標イベントの最大化を目指します。イベント単価の上限を設定し、1日の予算を消化しながら目標イベントを最大化する際に利用します。 |
イベント単価目標の設定 |
イベント単価が目標値になるように調整しながら、目標イベントを獲得していきます。イベント単価を一定に維持しつつ、目標イベントを獲得する際に利用します。イベント単価は目標値前後10%程度まで変動する可能性があることを理解しておきましょう。 |
単価上限なしで1日の予算の消化を最大化 |
予算の消化を重視し、オークションで勝てる単価で入札されます。 オーディエンスのターゲット層が狭い場合には、他の入札戦略よりも単価が高額になる可能性があります。 |
入札額の上限の設定 |
イベント入札額が上限を超えないようにするため、他の入札戦略よりも単価を抑えながら効率的に目標イベントの獲得を目指します。1日の予算を消化するよりも、イベント単価を抑えることを重視する際に利用します。 |
設定予算で効率的に友だち数を追加したい場合には、イベント単価の上限を設定することをオススメしています。
設定予算を活用しながら目標単価も維持しつつ、獲得を伸ばしていきましょう。
ただし、入札や予算が低すぎるとオークションに勝てないケースもあり、広告が掲載されない場合がありますので注意が必要です。
LINE友だち追加広告の費用、料金プラン
友だち追加広告の料金プランは、「クリック課金タイプ」と「インプレッション課金タイプ」の2種類となっています。
クリック課金タイプ
クリック課金タイプの料金プランでは、ユーザーが広告をクリックしてリンク先のページにアクセスをした時点で費用が発生するプランとなっています。
基本的に広告を掲載する時点では料金は発生しません。
予算や友だち追加辺りの費用を入札単価で自分の上限を決めることができます。
1カ月に20万円まで利用が可能となっており、入札単価は50円~5,000円の間で設定します。
広告の表示自体は「オークション制」となっており、金額が高ければ高いほど、掲載される確率が高くなります。友だちをすぐに多く獲得したい場合には単価を上げていき、ゆっくり増やしたい場合には単価を下げていきましょう。
インプレッション課金タイプ
インプレッション課金タイプは、「動画枠が完全に表示される」ことで費用が発生する料金プランとなっています。
スマホの画面上で動画枠が100%表示された時点で課金される仕組みになっています。
クリック課金タイプで費用対効果が悪くなった際に、使用してみるなど上手く使い分けていきましょう。
友だち追加広告(CPF)の始め方
友だち追加広告の始め方を解説していきます。
始め方は非常に簡単ですので、すぐに始めることができます。
LINE公式アカウントを作る
まずは、LINE公式アカウントを作りましょう。
公式アカウントの作成手順は以下の通りです。
①【公式】LINE公式アカウントをはじめましょう|LINE for Business (linebiz.com) にアクセス
②TOP画面にある「LINE公式アカウントの開設(無料)」を選択
③必要事項の入力
④「確認」を選択して終了
認証済みアカウントにする
アカウント作成後、公式アカウントを「認証済みアカウント」に変更します。
友だち追加広告の使用には「認証済みアカウントであること」が絶対条件となっています。
審査は10営業日掛かりますので、早めに準備しておきましょう。
認証済みアカウントについて詳しく知りたい方は、下記のURLの記事をご覧ください。
LINE公式アカウントの認証済み・未認証アカウントの違いとは?
LINE広告アカウントの作成
LINEの公式サイトより「オンライン申し込み」を選択します。
LINE公式アカウントでログインする、もしくはメールアドレスで登録して「広告用アカウント」を作成しましょう。
会員登録が終わりましたら、請求情報を入力します。
広告主の名称や公式サイトのURLを入力し、最後に商材情報を入力します。
ちなみに広告アカウントは商材ごとに作成する必要があります。
アカウント作成が完了しましたら「審査待ち」となります。
広告の配信準備、配信
審査が無事に通過して広告アカウントが利用できるようになりましたら、実際に広告の配信を行っていきます。
友だち追加広告の配信方法を説明していきます。
①ホーム画面の「友だち追加広告」を選択します。
②「利用を開始する」を選択します。
③「同意」を選択します。
④現在の画面では、利用状況や出稿中の広告の管理や作成が行えます。
⑤広告を表示するターゲットや予算を設定します。
⑥広告のタイトル・説明文・画像の設定を行います。
⑦設定後に「申請」を選択すると、「審査」のステップに移ります。
⑧審査に申告した広告は「申告済み」のタブの中に表示されます。
④の補足説明
ホームの友だち広告の利用画面では、以下の内容が確認できます。
今月の友だち追加広告により追加された友だち数及び利用金額が表示されます。 |
作成した友だち追加広告を「申請済み」「下書き」のタブで管理します。 ①申請済みタブ→配信中、配信停止中、審査中、否認のステータスで表示されます。 ②下書きタブ→下書き保存中の広告が表示されます。 |
すべてのステータスの広告検索が可能な検索機能。 |
広告のリスト。 |
⑥の補足説明
友だち追加広告のクリエイティブは画像のみとなっており、「画像」「画像(小)」の2種類のフォーマットが使用できます。
各フォーマットの詳細については以下で表にまとめています。
|
画像 |
画像(小) |
入稿サイズ |
1200×628pixel、1080×1080pixelの2種類 |
600×400pixel |
タイトル |
20文字以内 |
20文字以内 |
ディスクリプション |
75文字以内 |
75文字以内 |
配信面 |
トークリスト、LINE NEWS、LINE VOOM |
トークリスト、LINE NEWSの一部 |
<h2>掲載出来ないジャンルに注意が必要
LINE社の定めるポリシーにより、下記の業種やサービスの広告が掲載できないようになっていますので、注意が必要です。
①宗教関連
②ギャンブル関連、パチンコ等(公営競技・公営くじは除く)
③アダルト関連
④出会い系、マッチングサイト等(一部LINE社が認めた場合を除く)
⑤連鎖販売取引
⑥探偵業
⑦たばこ、電子タバコ
⑧武器全般、毒物劇物
⑨政党
⑩公益法人、NPO/NGO、社団法人(一部当社が認めた場合を除く)
⑪生体販売
⑫整骨院、接骨院、鍼灸院等
⑬未承認医薬品⋅医療機器等
⑭消費者金融などの貸金業、質屋(一部当社が認めた場合を除く)
⑮ネット関連ビジネス(情報商材、自己啓発セミナー等)
⑯募金、寄付、クラウドファンディング等の資金調達(一部当社が認めた場合を除く)
⑰その他弊社が不適合と判断した業種⋅業態、商品⋅サービス
チャットボットツール「hachidori」
LINEを本格的にビジネスに活用するために、ぜひチャットボットの導入もご検討ください。 チャットボットとは?
弊社hachidoriが提供するチャットボットツール「hachidori」では、ノンプログラミングで開発し、月額50,000円~の運用が可能となっています。
特徴としては、
- 国内初のチャットボットベンダーとして、7,000を超える開発実績&ノウハウ
- 有人チャット機能やAIを活用したフリーワード対応も可能
- LINE社の公式パートナーだからこそ提供できる機能多数
などといった特徴を持っています。
豊富な活用事例や、どんな機能を実装できるのかをまとめていますので、まずはこちらの資料をダウンロードしてみてください。