Mでもおなじみの「STORES(ストアーズ)」。
数あるネットショップのサービスの中で、STORESでは何ができて、費用はどれくらいかかるのでしょうか。
この記事ではSTORES(ストアーズ)の機能や料金プランについて詳しく解説していきます。
ぜひネットショップ開設に向けた検討にお役立てください。
STORES(ストアーズ)とは?
STORES(ストアーズ)とは、hey(ヘイ)株式会社が運営するネットショップ開設プラットフォームです。
2020年1月に決済サービスのCoiney(コイニ―)とSTORES.jpのサービスブランドの統合により現在の「STORES(ストアーズ)」となりました。
ファッションやフード、小物の他にも様々なジャンルで、企業やお店または個人により毎月1万店以上出店されています。(STORES公式サイトより)
STORES(ストアーズ)の機能
STORES(ストアーズ)は機能が満載です。無料でも、こんなものまで出来るの?という機能まで使用できます。
目的別にざっくり紹介してみましょう。
ショップデザイン
デザインテンプレートは48種類、デザインエディタやシールの機能があります。これは無料、有料の両プラン共通です。
販売方法
アイテム登録数は無料でも無制限です。その他の機能も電子チケット、定期販売、ダウンロード販売、予約販売、まとめ割引、販売期間設定、購入個数制限と豊富です。
有料と無料の違いは、1アイテムあたりの画像数ですが、無料で15件、有料で30件となっているので、無料でも充分な画像を載せることが可能です。
決済手段
決済手段は、クレジットカード、コンビニ決済、キャリア決済、銀行振込、Paypal、翌月後払い(Paidy)、楽天ペイが利用できます。有料の場合さらに、代引き、Amazon Payの利用も可能です。
集客/販売促進
集客や販売促進の機能では、メールマガジン、ニュース作成、クーポン、再入荷リクエスト、Instagram販売連携、note for shoppingが利用できます。
運用効率UP
無料でも使える便利な機能もたくさん搭載されています。倉庫サービス、アイテム一括登録、配送情報一括登録、オーダーCSV出力、納品書PDF出力、Instagram画像連携、LINE連携、そして有料なら品番管理、在庫数一括更新に送り状CSV出力(ヤマトB2クラウド)まで利用可能です。
顧客対応機能
顧客管理はもちろん、お問い合わせにFAQ、レビュー、告知ボード、英語対応に年齢制限、シークレット販売の機能が利用可能です。有料の場合は、配送日指定も利用できます。
その他(分析、システム)
その他、分析機能としてGoogle Analytics、広告タグ、システム機能ではSSL対応、PC/SP対応があります。
こちらも有料の場合は、アクセス解析や独自ドメインも利用可能となります。
STORES(ストアーズ)のプラン
次は気になる利用プランについてご紹介します。
フリープラン
まずは、無料の「フリープラン」です。
月額料金 0円、決済手数料 5%
機能の紹介のとおり、アイテム登録数無制限や決済手段の豊富さなど、ネットショップ運営には充分なプランとなっています。
はじめてショップを開設する場合、ハンドメイド品など不定期や自分のタイミングで販売したい場合、月額料金を抑えたい場合などは、まずフリープランから始めることをおすすめします。
スタンダードプラン
有料のスタンダードプランは、売上が月20万円を超える場合おトクになるプランです。
月額 2,178円(税込み)、決済手数料 3.6%
クレジットカード利用の場合は初月無料(2021年10月現在)の他、6ヶ月または12ヶ月
まとめ払いで1か月あたりの料金が10%~20%割引となります。
毎月の売上の目処がある、独自ドメインや豊富な決済手段を利用したい、決済手数料も抑えたいなどの場合には、スタンダードプランがおすすめです。
STORES(ストアーズ)のメリット
ではSTORES(ストアーズ)のメリットについてご紹介していきます。
本格的なネットショップがすぐに作れる
STORES(ストアーズ)では48種のテンプレートを自由自在にカスタマイズすることで、PCからでもスマートフォンからでもすぐに本格的なネットショップを作ることができます。
HTMLやCSSなど専門知識がなくても直感的にデザインをカスタマイズできるのは、ネットショップ初心者にとっても大きなメリットです。
フリープランなら低リスクで開始できる
プランでもご紹介したとおり、フリープランでは無料でネットショップを開設できます。かかる費用は決済手数料5%と振込手数料275円だけです。(入金金額1万円未満の場合は事務手数料275円も必要)
フリープランでは指定の契約期間もないので、ショップ開設に資金をかけられない場合や、とりあえず試してみたいという場合でも、低リスクで始めることができることもメリットのひとつです。
手数料も最安水準
STORES(ストアーズ)や同様のネットショップ開設サービスの手数料について見てみます。
<サービス名/決済手数料/販売手数料の順>
・STORES / フリー:5%,スタンダード:3.6% / なし
・BASE / 3.60% / 注文毎3%+40円
・Squareオンラインビジネス / 3.6%(プレミアム:3.3%)/ なし
・カラーミーショップ /フリー:6.6%+30円,有料:4%~(決済方法による)/なし
・Shopify / 3.25%~4.15%(プラン及びクレカ種類による)/0.5~2.0%(Shopifyペイメント利用で0円)
手数料には決済手数料のほか販売手数料がかかるサービスもあり、また条件によって手数料率に幅のあるところもあります。
以上のとおり各サービスと比較して、STORES(ストアーズ)の手数料は最安水準であることもメリットのひとつです。
FAQが充実
STORES(ストアーズ)の公式サイト「よくある質問」にストアオーナー、購入者のカテゴリー別でのFAQが掲載されています。
内容はショップ開設の手順やストアデザインなど初心者にも役立つものから、ショップ運営開始後の決済方法やオーダー、トラブルに関する質問とその回答となっており、またひとつのFAQページの下部には関連FAQのリンクも付いています。
実際の質問をすべて掲載しているかのような充実した内容で、知りたいことがすぐに分かるメリットがあります。
もちろん開設や運営に関するサポートも充実しています。開設に関する相談や、よくある質問を見てもよくわからない場合は「お問い合わせ」ページより問い合わせができます。また新規相談サポート窓口(フリーダイヤル)も用意されています。
倉庫サービスを利用して物流を自動化できる
STORESストアオーナー限定の「倉庫サービス」があります。商品アイテムを指定された倉庫に送っておけば、保管・梱包・発送業務を代行してくれるので、面倒な商品発送を自動化することができます。
利用するには申し込みと倉庫までの配送料、保管料と顧客への配送料が必要となりますが、オーダーの度に自ら各顧客宛に発送する手続きが、ダッシュボードのボタンを押せば自動で代行してもらえるのは大きなメリットです。
STORES(ストアーズ)のデメリット
メリットの多いSTORES(ストアーズ)ですが、ではデメリットとしてどのようなものが挙げられるでしょうか。ここでは3つのデメリットについて解説していきます。
集客対策用の機能はない
デメリットのひとつとして、STORES(ストアーズ)では集客対策用の機能はないということが挙げられます。
STORESのみならず、現在は複数あるショップ開設サービスから毎月膨大な数のネットショップが開設されています。その中でショップや商品を選んでもらうためには集客対策は必須といえます。
ショップ開設と並行して、SNSの利用やSEOなど商品に合った媒体を利用した集客対策を行う必要があることは覚えておかなければなりません。
売上振込日が固定されている
STORES(ストアーズ)では売上の入金は、オーダー発生の翌月末と決まっています。また、売上金が10,000円未満の場合は、10,000円を超えるまで振込されません。
基本的にはショップ開設から売上金を手にするまでには1ヶ月以上待たなければならないことがデメリットと言えます。
なお、最低2ヶ月前後の利用があり、振込対象となる売上が1万円以上あるショップなら「スピードキャッシュ」を利用できます。これは申請の翌日に振込を受けるサービスで、振込手数料とは別にスピードキャッシュ手数料が必要となります。(フリープラン 3.5%、スタンダードプラン 1.5%)
HTMLとCSSの編集ができない
ショップ開設のために必要なストアデザインは、STORES(ストアーズ)では専門知識がなくてもテンプレートなどの機能で充分に作成できますが、逆にHTMLとCSSの編集をすることはできません。
搭載されている各種機能やパーツエディタでしかデザインを編集できないことが不満に感じる人にとってはデメリットと言える機能です。
STORES(ストアーズ)とBASEの比較
STORES(ストアーズ)と比較されやすいサービスでは、TVのCMで認知度が上がっている「BASE」があります。
ここではSTORES(ストアーズ)とBASEの比較について見ていきます。
料金
・STORES フリープラン:無料/月、スタンダードプラン:2,178円/月
・BASE 月額費用:無料
手数料
・STORES 決済手数料 フリープラン:5%、スタンダードプラン:3.6%/1オーダーの売上額(送料含む)
電子マネーの決済手数料 1.98%(2021年10月13日より)
振込手数料 275円(振込額1万円未満のとき 事務手数料 275円)
・BASE 決済手数料 3.6%+4円/1回の注文の総合計(送料含む)
サービス利用料 3%/1回の注文の総合計(送料含む)
振込手数料 250円(一律)(振込額2万円未満のとき 事務手数料500円)
デザイン
・STORES 48種類のデザインテンプレートとシールや告知ボードといった拡張機能を無料で使用可能。HTMLやSSLによる編集は不可。
・BASE 無料のショップテーマやデザインパーツを組み合わせてデザインする。拡張Appでページや機能の追加も可能。
「BASEデザインマーケット」からデザイナー制作のテーマを購入できる。また「HTML編集App」を利用すれば、HTML、CSS、JavaScriptの編集も可能。
決済方法
・STORES クレジットカード、キャリア決済など多くの決済方法がフリープランでも利用可能です。
・BASE 「BASEかんたん決済」によりクレジットカード、キャリア決済、コンビニ支払いなど多くの決済方法が利用できます。STORESのフリープランでは利用できないamazon payも含まれています。
売上金の入金時期
・STORES オーダー発生の翌月末に登録口座に振込。
原則は1万円以上の売上金がある月ですが、設定で1万円未満でも振り込まれます(事務手数料が発生)。スピードキャッシュ機能により申請の翌日に振込を受けることも可能。
・BASE ショップからの「振込申請」により、約10日後に指定口座へ振込。
基準を満たすショップでは入金までの日数を短縮できる「お急ぎ振込」が利用可能。
機能
・STORES ショップ作成に必要な機能はフリープランでも豊富に利用できます。一部高度な機能は有料のスタンダードプランのみとなっています。
・BASE 機能は「BASE Apps」より必要なAppを選択して利用します。ショップの基本的機能はほとんど無料となっています。
外部SNS連携
・STORES LINE連携、Instagram画像連携、Instagram販売連携、noto for shoppingがフリープラン、スタンダードプランとも利用可能です。
・BASE Instagram広告・販売、Google商品連携・広告、noteに商品情報をRSSで連携といったAppを無料で利用できます。
ストアーズ(STORES)の登録方法
では最後に、STORES(ストアーズ)の登録からショップ開設までの手順を開設していきます。
登録
登録はまず、アカウント作成からはじめます。
必要なのはメールアドレスとパスワード(半角英数字で8文字以上)です。
メールアドレスはSTORESや購入者との連絡用となります。また、同じメールアドレスで複数のショップを作成することはできません。もし複数のショップの作成を考えている場合は、ショップの数だけメールアドレスが必要です。
利用規約とプライバシーポリシーを確認し、「同意する」にチェックを入れて進みます。
ストアの名前を登録
アカウントが作成できたら、サービスの選択(ネットショップ)、IDの設定(ショップのURLとなる)、事業者や運営に関する情報を順に入力していきます。ちなみにIDは商品が購入されたら変更することができなくなります。
最後にストアの名前を決めて、入力します。ストア名については後で変更することも可能です。
ストアのデザイン選定
次にストアのデザインを選定していきます。
まず48種類あるテンプレートから、規模や画像の見せ方、雰囲気など好みのものを選択します。適用前にデモ画面でレイアウトやデザインを確認できます。
サイトのメニュー作成やそのレイアウト調整、テキストカラーの選定、フォントで工夫できるストアロゴの作成、背景を決めたら、基本的なサイトデザインの完成です。
運用しながら、さらにカスタマイズしてクオリティを高めていくことも可能です。
商品の登録と公開する
次に商品を登録します。管理画面のメニューより「アイテム」のページを開き、画面に従って登録します。
アイテム画像は1商品15枚まで登録できます。「アイテム名」はサイトに表示される商品名になるので、サイトを訪問するお客様の興味をひく魅力的なタイトルをつけることができます。価格は販売価格を税込みで設定、割引率を設定するとお得感をアピールできます。
「アイテム説明」には商品紹介文を入力します。ハッシュタグや在庫数、カテゴリーなど各項目の入力ができたら、「公開」ボタンをオンにします。
これでストアに商品が公開されました。
商品登録はCSVを使った一括登録も可能です。アイテム画像も一括で登録できるので、商品数が多い場合に利用したい機能です。
なお一括登録の場合は、送料を事前に設定しておく必要がある、後から更新できない情報があるなどの注意点があります。
EC運営に合わせて確認したいこと
EC運用に合わせてSNSの運用は出来ていますでしょうか?
ECにおいて、SNSの活用は必須です。
LINEやInstagramをECに活用した事例を下記にてまとめていますので、併せてぜひご覧ください。