今急速に勢いを増している「Shopee」について、ご紹介したいと思います。
特に越境ECを考えている方は競合が少ない今がチャンスですので、ぜひご覧ください。
Shopee(ショッピー)とは?
Shopeeとは、大手のECプラットフォームのことです。
ECプラットフォームとは、簡単に説明しますと、ECサイトの開設するための構築方法のことをいいます。
国内の有名なECプラットフォームを提供している企業では、「Amazon」や「楽天」があります。
脅威の流通額と成長率
Shopeeの成長率には、非常に驚くべきところが多く、流通総額(GMV)が数年で16倍に増加しています。
サービスを開始してから1年しか経ってない時点でも、GMVは18億円を超えていたといいます。
アプリのダウンロード数も、1億回を超えており、SNSについては、1,000万人を超えるフォロワーを抱えています。
人気、知名度も高く、非常にビジネス市場の規模が大きいECプラットフォームです。
Shopee(ショッピー)は7ヵ国で展開中
Shopeeは主に東南アジアをターゲットにしており、タイ、マレーシア、台湾、フィリピン、インドネシア、ベトナムなどの7カ国で展開しています。
ただし、出店できる国については、出店元の国ごとに限定されてしまう可能性もあるので、注意が必要です。
日本企業が出店をする際には、シンガポールと台湾にしか出店できません。
人気インフルエンサーの起用
Shopeeは人気有名人を広告に起用したことで、上手く知名度を上げることができました。
サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウド選手、韓国ガールズグループのBLACKPINKなど、若者の支持を得ることのできる人選であるといえます。
Shopee(ショッピー)の特徴、メリット
こちらでは、 Shopeeの特徴やメリットについて解説していきます。
導入の際の参考にしてください。
手数料無料で利用できる
Shopeeの最も大きなメリットといえば、手数料が無料なことです。
販売手数料、リスティング手数料が無料となっているので、企業側への負担も少なくなります。
多言語対応で東南アジアに広く展開できる
Shopeeの対応している言語は、英語をはじめ、インドネシア語、中国語、ベトナム語、タイ語となります。
そのため、東南アジアで広く展開していけます。
万全の物流
日本の物流では、商品が届いて当たり前であり、高い水準での品質が保たれていますが、海外の物流はそうではありません。
届くまで1カ月以上かかることもよくありますし、最悪のケースでは届かないこともあります。
Shopeeは各国の品質が確保されている運送会社を選定しているため、そういったトラブルに巻き込まれることはありません。
また、送料も補助して頂けるシステムを採用しているので、消費者は通常の価格よりも安い送料で利用できます。
販売先と購入者の国が同じ場合、一定額以上の購入で、送料が無料になるサービスも展開しています。
豊富な集客機能
Shopeeには、「セラーセンター」という機能がついています。
これは、商品ごとの販売数や売上高などの分析が行えるツールとなっており、上手く活用することで、リピート率を上げることに繋がります。
その他にも、商品の割引を行う「Discount Promotions」、店舗のファンに向けて、クーポン券を発行する「Follow Prize」、割引券を発行できる「Vouchers」、複数の商品を同時に購入した際に、割引などを行う「Bundle Deal」、商品の追加購入を促す「Add-on Deal」などの機能があります。
これらを利用することで、リピーターを増やして、売上も増やすことができます。
豊富な支払いオプション
多くの支払い方法が用意されているのが、Shopeeの特徴の一つでもあります。
アプリ内では、専用ウォレットのShopee Pay、コンビニ支払い、ATMでの振込、クレジットカードやデビットカード、オンラインバンキングなどの中から選ぶことが可能です。
多くの支払い方法が用意されている理由ですが、東南アジアの多くの国で経営していくためには、銀行口座やクレジットカードなどを持っていない層にも対応する必要があるためです。
支払い一時停止だから安全
Shopee Guaranteeという機能があり、購入者が商品を受け取るまでに、支払いが完了しない機能となっています。
つまり、詐欺、偽物や違う製品が送られてきたというトラブルの際に、先に支払いが完了してしまうと、料金を取り返すことが難しくなってしまいます。
そういったトラブルから、消費者を守るために、この機能が用意されています。
顧客と直接やり取りができる
通常のECプラットフォームでは、顧客が出品者(店舗の責任者など)と連絡を取りたい際には、一旦ECプラットフォームを経由しないといけない場合が多いです。
そのため、連絡が伝わるまでに時間が掛かり、購入をやめてしまうこともあります。
ですが、Shopeeのように、直接やり取りができる機能がついていると、リードタイムが短くなり、顧客を逃がす心配もなくなります。
また、中間に仲介会社を通すことがなくなるので、本来伝えたいと思っていた内容が、間違っているニュアンスで伝わることがなくなり、顧客の満足度の向上にも繋がります。
充実の越境ECサポート体制
Shopeeは、越境ECサポートの体制が充実しています。
Web店舗の管理ツールの中に、翻訳をサポートするなどの「多言語支援)の機能がついており、売り出したい国の言葉が分からなくても、対応できるようになっています。
また、クリックするだけで、複数の国へ展開することが可能な機能もついており、越境ECに挑戦していく際のハードルを下げてくれています。
Shopee(ショッピー)の出店費用
Shopeeの出店費用ですが、以下の内容となっています。
初期費用 | 無料 |
月額費用 | 無料 |
手数料 | 売上の1~2%程度 |
送料 | 一部送料補助あり、提携物流会社の紹介あり |
Shopee(ショッピー)で販売できる、できない商品
Shopeeで販売できる商品、または販売できない商品について。詳しく解説していきます。
国によって内容が変わるため、必ず確認が必要となってきます。
Shopee(ショッピー)で販売できる商品
Shopeeでは、販売できる商品が決まっていますので、以下で説明いたします。
- アパレル関係(服、靴、アクセサリー、帽子など)
- 日用家電
- パソコン関係の商品、ノーパソなど
- 携帯電話
- カメラ
- リビング用品
- スポーツ用品
- 化粧品
- 美容のグッズ
- 健康、パーソナルケアのグッズ
- 子供用品や玩具関係
- 日用品
- 食品
- ペットグッズ
などになります。
Shopee(ショッピー)で販売できない商品
販売できない商品は、国ごとに変わりますので、一覧で紹介します。
①シンガポール
- ライター
- 爆竹
- 通信機器
- タバコ
- コンタクトレンズ
- アルコール関係
②マレーシア
- 刃物類
- 海賊版や猥褻な出版物・DVDなど
- パワーバンク
- 通貨
- 通信機器
- 武器
- 宗教関係
- 一部の調味料
- 医療品
- コンタクトレンズ
- アルコール関係
③タイ
- 医療品
- 海賊版や猥褻な出版物・DVDなど
- タイ国旗
- 国王のマーク記載がある商品
- 動植物
- タバコ
- アルコール関係
- 武器
- 偽造通貨
- 鉱石関係
- コンタクトレンズ
④台湾
- 医療品
- 農産物
- 茶葉
- 薬用の化粧品
- 食料
- サプリ関係
- 刃物類
- 武器
- コンタクトレンズ
- アルコール関係
⑤インドネシア
- 武器
- 電子ブック
- タバコ
- アルコール関係
- アダルト製品
- 通信機器
- 医療品
- 動植物
- 食品関係
- コンタクトレンズ
- オムツ
- ベビーケア商品
などになります。
出店方法
こちらでは、Shopeeでの出店方法を紹介していきます。
出店要項の確認
Shopeeには出店要項が決められており、それを満たしていないと、出店ができません。
その条件ですが、「初期登録商品が10種類以上であること」になります。
発送にも条件が定められており、台湾以外の国では、「発送は2営業日以内」となっています。
なお、台湾については、3営業日以内となっています。
Shopeeへ出店連絡
新規の出店について、Shopeeの専用メールアドレスに連絡する必要があります。
メールアドレスは、以下のアドレスになります。
新規出店を考えている旨を伝えると、担当者から連絡が来ます。
そして、shopeeから審査フォーマットが送られてきます。
基本情報の入力
shopeeから送られてきた審査用フォーマットに登録内容を入力します。
その内容から審査が始まります。
審査の結果、出店の許可が下りたら、出品情報を入力します。
出品準備
shopeeの管理者の画面から、商品の情報を登録できるフォームを開きます。
そのフォームに必要事項を入力して、完了すれば、アップロードを行い、しっかりと反映されているかを確認してください。
その際に、表示のされ方に問題がある場合には、修正が必要となります。
また、反映後に、発送テストも行います。
発送も問題なく行うことができていれば、ようやく販売が開始できます。
Payoneer口座の開設
shopeeを利用するのであれば、Payoneer口座を開設しておかないと、売上を受け取ることができません。
shopeeの管理者の画面から口座を登録することが可能です。
また、日本の企業であっても、受け取るお金は外貨になるので、注意が必要です。
販売を開始する
全ての準備が完了したら、ようやく商品を販売していけます。
サポートも充実しており、疑問点にも答えて頂けるので、分からないことがあれば、問い合わせていきましょう。
出品代行サポートの検討も
shopeeを利用して、出品を行いたいと考えていても、知識が足りず、自社で行うのが困難な場合もあります。
その場合には、「出品代行サービス」を利用していくのも、一つの手です。
店舗登録を自社で行い、その他の作業を外注して登録してもらえば、出店することが可能になります。
費用は掛かりますが、プロが携わってくれるので、クオリティは高い仕上がりになります。
業者によっては、店舗登録の部分から作業をしてくれる場合もあるので、安心して任せることができます。
EC運営に合わせて確認したいこと
EC運用に合わせてSNSの運用は出来ていますでしょうか?
ECにおいて、SNSの活用は必須です。
LINEやInstagramをECに活用した事例を下記にてまとめていますので、併せてぜひご覧ください。