EC ORANGEは2007年に株式会社エスキュービズムよりリリースされた、
EC-CUBEをベースとしたECサイト構築用の有料パッケージソフトです。
近年、企業がECでの商品、サービスの販売に参入しており、さまざまなEC構築のサービスが比較検討されています。
EC ORANGEもECサイト構築に一役かってくれるツールです。EC ORANGEについての概要をご紹介します。
EC ORANGEとは?
EC ORANGE(オレンジイーシー)は、株式会社エスキュービズムよりリリースされた、ec-cubeをベースとしたECサイト構築用の有料パッケージソフトです。
EC ORANGEはパッケージでありながらオープンソースなので自社開発、外部開発を含め自由にカスタマイズできる自由度の高いツールです。
EC Orangeとec-cubeは何が違うの?
ec-cubeとは株式会社ロックオンが開発したECサイト構築システム(ECKit)を、
誰でも無料で利用、改変できるオープンリソースとして公開したものです
EC ORANGEはオープンソースのec-cubeをカスタマイズしたパッケージです。
ec-cubeは無料でEC ORANGEは有料です。価格は200万円~で、EC ORANGEは中~大規模向けのECパッケージに向いているといえます。
タブレットPOSのOrange POSとの連携もスムーズなので、オムニチャネルの構築などの案件にむいているのがEC ORANGEです。
EC ORANGEの機能
EC ORANGEの機能について紹介します。
マルチテナント
EC ORANGEはマルチテナント型ECサイトが可能で複数ブランドを展開している企業に最適です。
ECサイトを運用する際、ブランドごとにフロント画面を作り、決済方法・会員ランクなどもブランド別に管理すれば、各ターゲットに即したページを作ることができます。
また、ログイン画面やポイントを複数のブランドで共通化すればユーザーにとって使いやすいサイトとなり、プラスの購買が期待できます。
このようにブランド別に運営する部分、全ブランドで共有する部分を使い分けることで、顧客にとっても、企業にとっても使やすいECサイトを実現できます。
自社プランに応じて細かな部分まで柔軟に設定できる「EC ORANGE」のカスタマイズのメリットといえます。
複数サイトの商品情報や在庫情報を一括管理したり、各ブランドの顧客情報を集約したりできるため、有効にデータを活用できマーケティング施策に活かすことができます。
マーケットプレイス
EC ORANGE はECサイトを構築するために必要な全機能を備えたツールです。
新しくECサイトを作りたい時、既存サイトのアップデートをするときにも有効です。
自由度の高いサイト構築パッケージで、自社の顧客に応じた最適なサイトを制作できます。
多言語対応
「EC ORANGE」はフロント画面・管理画面共に多言語に対応しています。
管理画面を英語や中国語で表示できることは、ユーザーにとって便利なだけでなく、外国人労働者が増える昨今、働き手の確保にも有利です。
またサイトでは決済手段の選択肢を豊富に用意できる上に、アクセスするIPアドレスにより閲覧している国を識別してその国の通貨での料金を自動変換して表示することができます。
配送料についても日本国際郵便の料金と連携し、商品重量により自動計算できるので、ユーザーにとって非常に使いやすいページが作成可能です。
法人取引
個社固有の要件を整理し、日本特有の複雑な受発注、購買調達フローや内部統制のための証跡管理ができます。
得意先、仕入先の見積・発注・検収業務の一元管理、組織ごとの予算に応じた予実管理を行うことにより、購買・調達業務のガバナンス強化・業務の効率化を実現することが可能です。
実店舗連携
ECサイトと実店舗を連携することができます。
ECサイトと実店舗を共に運営している場合、顧客情報や在庫情報を一元管理するのは難しいといわれています。
「EC ORANGE」は在庫、商品情報・顧客情報・配送情報などショップ運営に必要な全情報を一元管理できます。
実店舗とサイトとで同じ情報をシェアでき、販促活動が効果的になります。
ショップポイントなど独自の特典を導入している場合は、実店舗とECサイトでポイント数を共有することも可能です。
ECサイトで注文した商品を実店舗で受け取れるようにすれば、お客様の利便性が大幅にアップします。
VRコマース
VRコマースも導入しており、ショッピングサイト内にVRコマース技術を活用したバレンタインショップを開設した例もあります。
約700種類もの商品をまるで店舗にいるように選び、スマホでさっと買える新体験を提供しました。
料金プラン
無料のec-cubeベースですが安くはありません。
価格感 | |
初期費用 | 200万~数千万円 |
月額費用 | 数十万~ |
追加カスタマイズ費用 | 数十万~ |
初期費用は高額ですが、ランニングコストは抑えることができます。
サイト内店舗数が拡大しても追加料金が発生しないため、安心してサイトを拡大が可能です。
既存パッケージを利用すると、開発期間やコストを圧縮できます。
EC ORANGEと比較されるサービス
EC ORANGEと比較されるサービスを紹介します。
- ebisumart
ebisumartはクラウドECで自動アップデート機能があり、システムが古くなることを防ぎ、加えて機能の拡張性やカスタマイズ性も備えています。
クラウドECの長所を生かし、すべてを実現するクラウドコマースプラットフォームとしてebisumartは注目を集めています。
- ecbeing
ecbeingはパッケージ業界で一番有名な企業で昨今ではパッケージだけでなく、メルカートというクラウドECもリリースしています。
ecbeingは12年連続で国内最大シェアを誇るEC構築支援サービスです。1300以上のサイトの支援を行い、多くの企業導入事例から集めたノウハウが蓄積されており魅力的です。
ecbeingのサービスは株式会社ecbeingが運営しており、IT事業で認知度がある株式会社ソフトクリエイトホールディングズが株式100%を保有する完全子会社です。
パソコンを中心にIT関連の支援サービスに強味を持ち、ECサイトの中でも老舗といわれるなど昔からEC事業に参入し、EC市場の動向を把握しています。
EC Orangeの動作環境
・OS
Linux glibc 2.1/2.2/2.3
FreeBSD 5.4-RELEASE 以降
・開発言語
PHP 4.4.x以降、5.0.x以降
・WEBサーバー
Apache HTTP Server
・DB
PostgreSQL 7.4.x以降
MySQL 4.1x以降、(5.x系含む)
EC運営に合わせて確認したいこと
EC運用に合わせてSNSの運用は出来ていますでしょうか?
ECにおいて、SNSの活用は必須です。
LINEやInstagramをECに活用した事例を下記にてまとめていますので、併せてぜひご覧ください。