EC-CUBEとは?機能や導入事例を徹底解説

EC-CUBEとは?機能や導入事例を徹底解説

EC-CUBE」をご存じですか?個性的なECサイトを立ち上げたいなら、ぜひ検討に入れたい日本製のEC構築システム「EC-CUBE」。

この記事ではEC-CUBEにどんな機能があるのか、導入のメリットデメリット、導入事例などについて詳しくご紹介していきます。

 

目次

EC-CUBEとは?

eccube

EC-CUBE」は大阪市を拠点とする株式会社イーシーキューブが提供する、オープンソースのネットショップ構築システムです。

ダウンロード版は無料で利用でき、国内産のソフトウェアのためサイト構築や管理画面も使いやすく、カスタマイズ性も高いことから35,000店舗以上に利用されています。

さらには「月商1000万円以上で利用されているカートシステム」利用数でNo.1になるなどの実績を誇っています。

ASPより本格的に、有償パッケージより低価格にECサイトを構築できないか?」という思いから「ECに色を」をコンセプトとして、2006年にEC-CUBEVer.1.0をオープンソースでリリースして15年、現在は機能やカスタマイズ性が大きく向上したバージョンアップ版EC-CUBE 4が提供されています。

 

EC-CUBEのライセンスとは

オープンソースソフトウェアのEC-CUBEはデュアルライセンス方式となっています。
無償の「GPLライセンス」または有償の「商用ライセンス」を選択できます。

GPLライセンス」は無償のオープンソースをそのまま利用できますが、リリースもオープンソースのままとする必要があります。

「商用ライセンス」はサイトをリリースする際にソースコードを開示したくない場合に必要となります。

 

ECサイトとは

ではそもそも「ECサイト」とは何でしょうか。

ECサイトとは、インターネットを通して行われる物品やサービスを売買するEコマース、つまり販売サイトの通称です。

楽天市場やYahoo!ショッピングなどに出店する「モール型」と、自社または個人でECサイトを構築・運営する「自社サイト型」の2種類が主ですが、昨今では大手スーパーが「ネットスーパー」として参入するなど、その規模は年々拡大しています。

EC-CUBEはこれらのうち、主に「自社サイト型」を支援するソフトウェアとなります。

 

EC-CUBEの機能

オープンソースソフトウェアとして人気が高いEC-CUBEには、どんな機能が備わっているのでしょうか。大きく「基本機能」「管理機能」「フロント機能」の3つに分けてご紹介します。

 

基本機能

EC-CUBEにはECサイト構築に必要な基本の機能が揃っています。

 

サイトのデザインに必要なページやレイアウトの編集機能、favicon設定、またスマートフォン専用のレイアウト設定が行えるなど構築に関する機能をはじめ、カートや会員に関する機能、商品管理、店舗管理といった様々な機能が備えられています。

 

これら基本機能だけでも様々なレイアウト、好みの設定により個性的なサイトの構築が可能です。

 

管理機能

サイトを管理するための機能も豊富に搭載されています。

 

認証機能

複数のサイト管理者を登録することができて、また管理者はユーザID/パスワードによるログインする認証機能が標準搭載されています。

 

商品管理

商品の画像を含むデータの登録/編集、在庫情報の登録、商品の検索や一覧表示が行えます。さらに規格やカテゴリ、タグの登録/編集、キーワード検索項目の登録なども可能です。

また商品やカテゴリなどの情報をCSVで登録したりや出力できるといった便利な機能も標準搭載。

 

受注管理

受注や配送の情報をCSV出力できるほか、出荷メールの一括送信、各顧客への任意の各種メールの送信、納品書のPDF出力など、受注に関してあると便利な管理機能も豊富に搭載されています。

 

会員情報・コンテンツ管理その他

顧客情報の登録/編集、検索、CSV出力などの会員情報管理機能、レイアウト編集からCSS管理、JavaScript管理にHTMLコードエディタまで搭載されたコンテンツ管理機能、会員規約設定や支払方法・手数料、配送料無料条件の設定、税率設定などECサイトに欠かせない店舗設定機能、サイト運営に必須のシステム情報ももれなく搭載されています。

 

フロント機能

ショッピングカート機能や顧客が支払い方法を指定できる機能はもちろん、配送時間指定や登録先と別のお届け先指定のできる機能、さらには商品一覧ページからカートに追加できる機能、ポイントの付与やポイントで購入できる機能も備えています。

 

また、会員機能では会員登録内容を反映するマイページの機能や顧客がお気に入りを登録できる機能、会員登録しなくても購入できる機能を備えます。

そしてECに備えておきたい、お問い合わせフォームも標準搭載となっています。

 

これらの機能で基本のECサイトを構築できますが、さらに有料のプラグインを追加することで、便利な機能を増やすことも可能です。

詳しい機能は下記のリンクより確認できます。

EC-CUBEの機能

 

EC-CUBE導入のメリット

EC-CUBEがさまざまな機能をもったオープンソースソフトウェアであることが理解できたところで、次は導入するメリットについてご紹介していきます。

 

インストール無料で、コストを抑えてECサイト運営

何よりのメリットは、インストール無料で利用できるところです。

ECサイトを一から構築しようと思ったら、大変なリソースが必要となります。

また他のECパッケージはほぼ有料で、初期費用や年間の運営コストを考えると気安く導入することはできません。

しかしE-CUBEは上記で紹介したとおり多くの機能を搭載したパッケージソフトでありながら無料で利用できることから、本格的なECサイトを運営しながらもコストを抑えられるメリットがあります。

 

導入事例が多く、実績がある

EC-CUBEは導入事例が多く、ホームページでは多くのECサイト構築・デザイン制作事例が掲載されています。

その数は公開・非公開を含めて全3,523件にのぼります。

これらEC-CUBEにより作成された個性的なECサイトの実績が数多くあることで、導入したあとの方性やイメージを描きやすくなり、安心して利用することができます。

 

ECサイトに必要な機能がほぼ揃っている

EC-CUBEの機能」で紹介したとおり、EC-CUBEにはECサイトを構築するために必要な機能がほぼ揃っています。

前バージョンのEC-CUBE3と比較して機能数が10%増しとなり、無料とは思えないほどの機能が標準搭載されているのです。

基本機能だけですぐに開店できるレベルのサイトが構築できるのは、大きなメリットです。

 

高いカスタマイズ性

必要な機能があるだけでなく、オープンソースソフトウェアであるEC-CUBEには高いカスタマイズ性があります。

テンプレートのHTML/CSS設計の整備やスタイルガイドの提供、コアソースコードのカスタマイズ機能の実装など、デザイナーがデザインしやすい機能も充実しています。

 

信頼できるコミュニティが存在

EC-CUBEには公式の開発コミュニティサイトがあります。

5万人以上のEC-CUBEユーザーが利用するコミュニティサイトでは、機能の要望や質問箱フォーラムの利用、バグの報告などが可能です。

質問箱フォーラムではユーザー同士の情報交換のほか、EC-CUBEの運営会社である株式会社イーシーキューブのスタッフからの回答もあり、サイトの構築・カスタマイズで困った時でもひとりで悩むことなく、迅速に解決することが可能です。

 

セキュリティの情報も豊富

ダウンロード版の利用では、セキュリティ対応は自ら行う必要があります。

EC-CUBEでは、セキュリティに関する最新情報を管理画面のお知らせ欄やメールマガジンで日頃より配信し、迅速な対応を促してくれます。

さらにはこれまでの被害事例などを元にした「運用環境セキュリティチェックシート」やチェックツール、旧バージョンで気になる脆弱性チェックを提供するほか、提携しているセキュリティ専門企業による無料セキュリティ診断を利用することも可能となっています。

 

有償とはなりますが、連携企業によるセキュリティ対策サービスの紹介や、EC-CUBE公式のWAFサービスの用意もあり、その情報の豊富さから安心して利用できるメリットがあります。

 

EC-CUBEを使用するデメリット

多数のメリットがあることが確認できましたが、ではそんなEC-CUBEのデメリットはあるのでしょうか。

導入する前に知っておくべきデメリットを確認していきます。

 

サイト製作と管理のスキルが必要

EC-CUBEはオープンソースソフトウェアです。自由にカスタマイズできるメリットの反面として、それを使いこなす技術や知識など、サイト制作・管理をするためのスキルが必要となります。

HTMLCSSPHPなどのプログラミングに関する用語や知識がなければ、開発コミュニティでの情報や回答への理解も追いつきません。

サイトのレイアウトが崩れたり、バグによるトラブルへの対応が遅れればサイト運営にも影響してしまいます。

 

マーケティング機能は付いていない

EC-CUBEには集客や宣伝といったマーケティングの機能は付いていません。

そのためサイト製作・管理と並行して、SNSやメールマガジン、web広告といったマーケティング施策を別に行う必要があります。

 

EC-CUBEの導入事例

実際にEC-CUBEを導入した企業や店舗の事例を見て行きます。

利用を検討するためにも、実際の導入事例を見ることで具体的なイメージが湧きやすくなります。ぜひ参考にしてください。

 

グローブ・トロッター

導入事例一つめは、英国発高級スーツケースブランドであるグローブ・トロッターの日本公式サイトです。

高級感ある商品とそのイメージに合う美しい写真が印象的なデザインになっています。

その他、商品絞り込み検索も印象的かつ見やすくカスタマイズされており、クレジット決済機能の導入やお問い合わせフォームなど、顧客に優しいサイト構築となっています。

グローブ・トロッター

 

BIHAKU CLUB

金箔の「箔一」のコスメ通販、BIHAKU CLUBの公式オンラインストアです。

TOP画面には期間限定商品や売れ筋ランキングが興味を惹くデザインで並んでいますが、これらイメージ画像の管理やランキングもカスタマイズ箇所となっています。

このほか、購入数量や回数に応じた送料無料の設定機能やFAQがカテゴリー別登録できる管理機能、商品概要ページのテンプレート登録など、多数のカスタマイズが施されています。

BIHAKU CLUB

 

日本看護協会出版会

医療関係の専門図書・雑誌のオンラインショップです。

白背景に会社カラーをちりばめた、スッキリと統一感あるデザインによる演出で医療関係の商品である書籍が区分ごとにわかりやすく表示されています。

この「区分ごとの商品登録」もカスタマイズされた機能のひとつです。

また、レスポンシブデザインに対応しており、スマートフォンからでも商品が適切に目立つような閲覧のしやすさを実現、購入しやすいカスタマイズが行われています。

このECサイトは旧バージョンのEC-CUBE2.3系から4系への大幅アップデートも行われています。

日本看護協会出版会

 

アラジンダイレクトショップ

最近人気の「グラファイトトースター・グリル」のメーカー、日本エー・アイ・シー株式会社が運営する直販サイトです。

商品ページは有名ECモールに近いレイアウトデザインですが、慣れた操作で商品検索ができる安心感があります。

非会員でも購入や購入の確認ができる機能、ポイント付与、amazon payの利用、一定の金額以上の送料無料設定、マイページからの領収書ダウンロード(一度のみ可)などの機能が施されています。

アラジンダイレクトショップ

 

EC-CUBEの導入フロー

それではEC-CUBEの導入フロー、無料インストールできるダウンロード版の利用方法についてご紹介します。

 

インストール前の準備

インストールを始める前の準備は次のとおりです。

システム要件の確認

最新版のEC-CUBEのシステム要件を確認しておきます。

サーバーの準備

サーバーはシステム要件を満たしているものを準備します。

EC-CUBEでは動作検証済みのレンタルサーバーも用意されています。

データベースを準備

空のデータベースを新規作成します。MySQL、またはPostgreSQLのどちらかで作成します。

メールアカウントを準備

必要なメールアカウント情報は次のとおりです。

メールアドレス、メールアカウントユーザー名、メールアカウントパスワード、メールサーバアドレス(SMTP/POPなど)

EC-CUBEのダウンロードファイル

EC-CUBEの最新バージョンを公式サイトよりダウンロードしておきます。

 

準備ができたら

EC-CUBEファイルをサーバーへアップロードする

FTPソフトなどを使ってサーバーにファイルをアップロードします。

ホスティング会社によってアップ先のディレクトリは異なりますので、サービス先のヘルプなどで確認が必要です。

 

ブラウザからアップロードしたURLへアクセスする

ファイルのアップロード後にブラウザからURLへアクセスします。アクセスすると自動でインストールウィザードが開始されます。

 

ファイル権限のチェック

パーミッション(ファイル権限)をチェックします。

 

サイトの基本情報を設定する

ECサイトの基本情報を入力し、設定します。

管理画面ログインID/パスワード、ディレクトリ名、SSL経由については、後で変更することが難しくなるため設定したら必ずメモを残して忘れないようにします。

店舗名、メールアドレスは後で管理画面から変更することが可能です。

メールアカウントの設定もここで行います。

 

データベースの設定と初期化

データベースを設定し、初期データの登録を行います。

 

インストール完了

以上でインストールは完了です。

管理画面からIDパスワードでログインできるか確認します。

 

クラウド版EC-CUBEを利用する場合

EC-CUBEにはダウンロード版のほかにアップデート、メンテナンスフリーのクラウド版を契約して利用することもできます。

クラウド版は2週間無料のお試し期間があり、またダウンロード版からの移行も可能です。

クラウド版の詳細はこちらのURLを参照ください。

https://www.ec-cube.net/product/co/

 

EC-CUBEの動作環境

次はEC-CUBEに必要な動作環境についてご紹介します。

 

WEBサーバー

Apache 2.4.x

mod_rewrite / mod_ssl必須) (動作確認済:2.4.x

 

PP

EC-CUBEのバージョンによって対応するバージョンが変わります。

EC-CUBE 4.0.04.0.1  PHP 7.17.2対応

EC-CUBE 4.0.24.0.3 PHP 7.17.3対応

EC-CUBE 4.0.44.0.x  PHP 7.17.4対応

(動作確認済:7.3x/7.4x

 

データベース

・PostgreSQL 9.6.x 〜 13.x(動作確認済:10.x)

Pq_settingsテーブルへの参照権限が必須です。

・MySQL 5.7.x(動作確認済:5.7.x)

InnoDBエンジンが必須です。

・SQLite(開発用途向け) 3.x

 

レンタルサーバー

EC-CUBEでは動作検証済のレンタルサーバが紹介されています。

オフィシャルパートナーのサービスであれば安心して利用できます。

詳しくはこちらのURLを参照ください。

EC-CUBEが使えるレンタルサーバ https://www.ec-cube.net/partner/search.php

 

注意点

最後に、EC-CUBEを利用を検討するために、頭に入れておきたい注意点についてご紹介します。

 

セキュリティ対策が必要

EC-CUBEを利用して作成したサイトは、モール出店などとは違いセキュリティ対策は自己責任となります。

セキュリティに漏れがあることで顧客に迷惑がかかれば、ECサイトの存続に関わる重大事にもなりかねません。

 

実際にEC-CUBEの公式サイトでは、脆弱性を狙ったサイト攻撃によるクレジットカード情報の流出の事例の発生と、その緊急対応のパッチ公開などの情報発信がなされています。

EC-CUBEでは公式Twitterによる脆弱性対応に関する最新情報を発信しています。常にアンテナを立てて、万一に備えておくことが必要です。

 

サーバー代なども考慮する

EC-CUBEのダウンロード版は無料で利用できますが、サイト運営のためにはすべてを無料で運営するというわけにはいきません。

最低限考えておきたいのは、レンタルサーバや独自ドメインにかかる費用です。オープンソースのままの公開を嫌うなら、商用ライセンス取得にも費用がかかります。

サイト構築そのものに人件費がかかりますし、技術や知識に自信がなければ人件費の代わりに制作会社への依頼費用が必要になるかもしれません。

限られた費用の中でEC-CUBEを利用して成果を上げたいのであれば、どうしても必要になる種々の費用についても考慮することが必要となります。

EC運営に合わせて確認したいこと

EC運用に合わせてSNSの運用は出来ていますでしょうか?

ECにおいて、SNSの活用は必須です

LINEやInstagramをECに活用した事例を下記にてまとめていますので、併せてぜひご覧ください。

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