不動産×チャットボット新時代!リアルとネットとAIの融合

不動産チャットボット

不動産×チャットボット新時代!リアルとネット、AIの融合
不動産テック、Real Estate Tech、Prop Tech


不動産業界は、一言で「不動産」と言っても、土地・不動産投資・不動産仲介・建物管理・プロパティマネジメント・賃貸など多種多様なビジネスが入り混じっている。

リアルビジネスの世界で常に不動の地位を築いてきた不動産業界だが、昨今、ネットと繋がり、そしてAIとの融合によって新たな時代に突入する兆しがあり、この動きは不動産テックReal Estate Tech(リアルエステートテック)、Prop Tech(プロップテック)とよばれる。

その不動産テックの一つとして注目されているのが「チャットボット」である。不動産×チャットボットによって、どのような相乗効果を生み出すことができるのか。

目次

不動産×チャットボットの事例

すでにチャットボットを不動産の現場に導入している企業の事例を紹介する。
不動産業界でもチャットボット導入が進んでおり、最も理解しやすい使い方としては「物件探しとしてのチャットボット」だが、その他物件探しのチャットボットに限らず様々なチャットボットサービスも増えてきている。

レオパレス21の物件検索AI「レオパレスAIカウンター」

株式会社レオパレス21は「レオパレスAIカウンター」というチャットボット形式のAIをリリースしている。このAIカウンターはWEBページに実装されており、ユーザーによる物件検索のサポートをしてくれるチャットボットだ。さらにスマートフォン向けアプリにも実装されており、ユーザーが発する音声も認識する。このAIカウンターの実現により、人件費等コスト削減はもちろん、ユーザーにとってはレオパレス21の店舗に行くことなく自分が探している物件をこのチャットボットに探してもらえることができる。
まさに不動産×チャットボットによって、リアルとネットとAIが融合した新しいプロダクトだ。

出典:レオパレス21

注文住宅の対話型チャットボットツール

ケイアイネットクラウド株式会社では、注文住宅専門サイト「はなまるハウス」を運営。そのサイトの中でチャットボットを常駐させている。ターゲットは住宅購入検討している人とオーナーだ。関東を中心とした低価格の住宅を手がけているケイアイネットクラウドのチャットボットはユーザーが問い合わせするハードルをより一層下げており、より住宅販売を身近にしていると言えよう。

出典:ケイアイネットクラウド社

三菱地所レジデンスラウンジのFacebookメッセンジャーBOT

三菱地所グループの住まい総合窓口である「三菱地所のレジデンス ラウンジ」にはFacebook Messenger BOTが導入されている。このチャットボットは住まいに関する情報を提供しており、コンシェルジュへの無料相談やセミナー・イベント情報などがある。主に三菱地所のレジデンスラウンジに来場してもらうことが目的で、チャットボットによる対応や情報提供によってユーザーが問い合わせするハードルを下げている。住宅はいわゆる高い買い物になるため、企業としてはチャットボットによって潜在的な顧客を掘り起こす必要があるわけだ。

三菱地所チャットボット 三菱地所チャットボット出典:三菱地所

住まいづくりナビセンターのリフォーム情報案内チャットボット

一般財団法人 住まいづくりナビセンターではチャットボットでリフォーム情報を案内を行なう。リフォームに関する全般的な不明点などをチャットボットの会話の中で確認できるようになっている。またリフォーム業者を探すポイントまでも教えてくれる。さらに都道府県名を入力すると業者検索バーを出したり、その他の気になるキーワードを入力することで、関連するフォームなども出してくれる。リフォームを検討しているユーザーにとって、問い合わせしやすいチャットボットとなっている。

出典:住まいづくりナビセンター

まだ導入事例がない不動産業界もある。
例えば、マンション管理×チャットボットだ。期待できるチャットボットとしては、マンションコンシェルジュに代わるチャットボットであろう。マンション住人からの問い合わせをチャットボットが自動応答する仕組みがあれば、マンション管理における人件費を削減できる。複数の会社が実証実験を行っているようだが、具体的な成功事例はまだ見当たらない。
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不動産×チャットボットは投資や法律でも役立つ

法律全般に言えることだが、法律という決まった内容をチャットボットに覚えさせることでチャットボットの回答率を高く維持することができるだろう。当然、法改正などイレギュラーな要素は存在するものの、常に変動するものでもない。
不動産投資や不動産登記、固定資産(※不動産とは限らない)などはチャットボットとの相性が良いのではないだろうか。不動産投資ビジネスを始めようとしている人にとっては、このチャットボットがあることでより円滑に進めることができるかもしれない。

不動産×チャットボットがもたらす相乗効果

不動産×チャットボットは、多くの相乗効果をもたらすことが期待できる。それは不動産業界が抱えている課題が他業界に比べると非常に多くあるからだ。それらの課題はその他の課題と紐付いており、1つの課題が解決されればその他の課題もスムーズに解決されるケースもあるだろう。そういう意味で、不動産業界は根深いのだ。

膨大な数の不動産情報を捌く

不動産情報とは、例えば物件情報である。物件情報というだけで、ものすごい数の物件情報を想像できる。住まい探しの検索で何百、何千万件という数があるわけだが、各不動産会社のスタッフが捌ける数にも限度がある。
そこで、物件情報をチャットボットに覚えさせてユーザーが検索できる環境を作ってしまえば、それだけで1つの課題が解決されるであろう。あるいは店舗に来客した時、不動産スタッフは数多くある物件情報を紙で見せているのが現状で、探し出すのに時間がかかる。チャットボットではそういった物件情報をすぐに出すことができ、タブレットに埋め込めばそのまま物件情報を見せることができる。不動産仲介の企業にとっては必要なサービスではないだろうか。リアルとAIの融合だ。

スタッフフォローと離職防止

そんなリアル×AIの融合は、スタッフによる属人的な対応の偏重をなくすことができる。不動産業界は属人的な対応が特に顕著だ。ユーザーにとってその不動産スタッフとの相性が合う・合わないが常にあるため、契約に関しては個人のスキルに偏る傾向がどうしてもある。そのスタッフフォローとしてのチャットボット、そしてノルマが厳しいことによる離職を防ぐこともできるのではないだろうか。
(一概に言い切れないが)チャットボットによって、属人的な対応が少なくなる分、誰でもクロージングチャンスが増え、ノルマによる離職を防ぐことに期待したい。

本当に知りたい情報だけを提供

もちろん属人的な面が少なくなるため、ユーザーにとっては知りたい情報だけを直視することができる。ユーザー(顧客)は、対応するスタッフの容姿・身だしなみ・マナーなど細かく見ているものだ。不動産は大きな買い物となることが多いので、気にする人はその点が気になってしまうことにより本来知りたい情報が頭に入らない。かなり極端な例ではあるが、チャットボットは人ではないため気になるところがほとんどないであろう。ユーザーにとっては自然体で情報を知ることができるツールなのだ。

最終的には人間によるアサインまでのフロント

当然最後までクロージングしてくれるチャットボットがあれば良いのだが、最後に決めるのが人間であろう。住宅は人の手で建てられる。人の手が加えられた商品・商材の魅力を提案できるのは人でしかないと筆者は考えている。チャットボットの役割とは、作業的な業務を行なうことだ。人でなくてもできる業務を自動化し、人は人でしかできない業務を行なう。それがチャットボットが担っている使命だと思う。

このように、チャットボットは様々な相乗効果を生み出すことができる。結果的に紙がなくなることによる経費削減、人材を別業務・事業に投下することで業務生産性を上げる、離職率の低下など不動産業界ではあらゆる相乗効果が期待できそうだ。

不動産×チャットボットの用途と期待できる効果

不動産×チャットボットでは様々なアイディアで仕掛けることができる。不動産×チャットボットは一体どのような用途があるのか、期待できる効果はどういったものなのだろうか。これまで長々と説明してきたが、簡単にまとめてみた。


FAQチャットボット:

ユーザーからの定型的な問い合わせを自動化することで、これまでの業務を省略。また潜在的な顧客を掘り起こすことができる。

予約チャットボット:

休日や営業時間外でも内見などの予約をチャットボットで行うことで、営業の面が広がる。

検索チャットボット:

不動産情報などを簡単検索。短時間で多くの情報をユーザーに提示することで、クロージング可能に。

提案チャットボット:

いくつかの質問を用意し、回答結果によって提案方法が異なる仕様によりユーザーに訴求できる。

見積チャットボット:

不動産とは異なるが、内装などリフォームするための概算見積チャットボットによって手軽に見積もることができる。

不動産×チャットボットのまとめ

不動産はリアルの要素が非常に強い業界だ。そのリアルがネットにつながり、そしてAIとつながる。その代表例が不動産×チャットボットだ。リアルが強い不動産だからこそ、不動産×チャットボットには多くの可能性がある。

物件探しのチャットボットや、提案・案内型チャットボット、定型的なFAQチャットボット、内見などの予約チャットボット、査定チャットボットなど、いづれのチャットボットもリアルとネットとAIの融合によって実現することができ、ユーザーにとっては非常に便利なものになるであろう。企業にとっても新たな顧客獲得や労働生産性向上、コスト削減などにも期待でき、様々な相乗効果を生み出しそうだ。

リアルとネットとAIの融合、不動産テック(Real Estate Tech、Prop Tech)は、ユーザーと企業双方にメリットをもたらすことができる。不動産×チャットボットが日本の新しいインフラになることを期待したい。

不動産業界の実績(グッドルーム株式会社)も。
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