LINE VOOMとはスーパーアプリであるLINEが「タイムライン」と入れ替えて新しく展開しているサービスのことを指します。
TikTokのようにショート動画を投稿する場所となっており、公式アカウントの友だちとは別のアプローチが可能となっているため、企業にとっては今後のマーケテイング戦略を進め上で無視できないコンテンツであるといえます。
この記事ではLINE VOOMの説明をはじめ、タイムラインとの違いや特徴・操作方法について詳しく解説していきます。
LINE VOOMとは
LINE VOOMとは動画コンテンツの投稿や閲覧ができる機能のことで、2021年11月より従来の「タイムライン機能」と置き換わる形で提供が開始されました。
友だち機能とは切り離された「フォローベース」の空間となっており、LINE VOOMでフォローまたはフォローを外したりしても、LINEの友だちには影響が出ないようになっています。
TikTokに近いサービスの内容となっておりユーザーが投稿したショート動画を縦スクロールで次から次へと閲覧することが可能となっているため、「LINE版TikTok」と言われています。
タイムラインとの違い
実際に「タイムライン」から入れ替わった「LINE VOOM」ですが、どういった機能の違いがあるのでしょうか。
以下でタイムラインとLINE VOOMの違いを説明していきます。
①友だちからフォロワーへ変更された。
②おすすめタブの追加。
③収益化プログラムを使用できるようになった。
①まず、従来のタイムラインであれば投稿された内容がLINE公式アカウントの友だちにのみ公開されるようになっていましたが、今回のLINE VOOMは友だちから「フォロワー」に変更になりました。
元々LINE公式アカウントの友だちになっている方でもLINE VOOMでフォローしていないと投稿内容が表示されない仕様となり、従来の「友だち追加」を指標にしてきた企業にとってもLINE VOOM上での「フォロワー登録」のアプローチが必要となってきます。
タイムライン LINE VOOM
公式アカウントを友だちに追加 友だちとタイムラインのフォローが同時に追加される。 友だち追加、フォローは追加されない。
公式アカウントをブロック ブロックされ、フォローも外される。 友だちとしてはブロックされるが、フォロー状態は維持される。
②左上に「おすすめ」タブが追加されて、フォローの有無に関係なく利用者の関心があるであろう様々な動画コンテンツが自動で表示されるようになりました。
これによりLINE公式アカウントの友だちやフォロワーとなっていないユーザーに対してもアプローチを図ることができるため、「広告費」を掛けることがなくフォロワーや公式アカウントの友だちの増加を狙うことができるようになりました。
③「LINE VOOM CREATORS」という収益プログラムを使用できるようになり「フォロワー数500人以上」の「公式アカウント」で「投稿した動画の直近の再生時間が50時間以上」という条件を満たすことで「収益化の申請」を行えるようになりました。
収益化だけではなく投稿に対するシェア数・イイネ・コメントやインプレッション数・クリック数・動画の再生数や再生時間などの「分析データ」も確認できるようになります。
また「複数のアカウント」を作ることができるようになった点も大きく異なっています。
LINE VOOMでは最大で20個ほど作成でき、リスト表示も最大で5個まで選んで表示できるようになりました。
LINEアプリ内での表示
LINE VOOMですがLINEアプリを開くと左側から「ホーム・トーク・VOOM・ニュース・ウォレット」という順番で並んでおり、丁度画面下のアイコンの真ん中に表示されるようになりました。
LINE VOOM画面を開くと「おすすめ」と「フォロー中」の二つの画面が用意されています。
「おすすめ」タブについてはフォローの有無に関係なく「様々なコンテンツ」が表示されるようになっており、「フォロー中」についてはAをBがフォローしているとするとAの画面ではBの投稿は見れませんが、Bのフォロー中の画面ではフォローしているAの投稿が表示されます。
LINE VOOMの特徴
LINE VOOMの特徴について以下で説明していきます。
- 基本的には動画投稿のコンテンツである(文字や写真の投稿も可)。
- LINE公式アカウントがフォローされたら、ユーザーのLINE VOOMに表示される。
- 投稿に対してユーザーは「コメント」や「いいね」ができる。
- 投稿は無料である。
- 条件を満たすことで収益化を図ることが可能。
- ユーザーは投稿をシェアすることができ、LINE公式アカウントの友だち以外にもアプローチができる。
LINE VOOMは基本的には動画がメインの場所となっていますが、写真やクーポン・位置情報・URL・リサーチ(アンケート等)の投稿も可能となっています。
最初に説明した通り、TikTokのようにショート動画を縦スクロールすることで様々な投稿内容を見ることができる点が特徴といえます。
友だちとフォローの違い
LINE公式アカウントの友だちとLINE VOOMのフォロワーは別の扱いとなっているため、公式アカウントの友だちになっている方でも、LINE VOOMでフォロワーになっていないと投稿した動画が表示されないようになっています。
- 友だち…LINE公式アカウントからのメッセージを受信できる。
- フォロワー…LINE VOOMの投稿を受信できる。
公式アカウントで友だちになっているユーザーであっても、LINE VOOMでフォローしていなければユーザーの画面には投稿が表示されないため、企業側は今後「LINE VOOM」のフォロワー数を増やしていくためのマーケテイング戦略に力を入れていく必要があります。
LINE VOOMの操作方法
今後LINEでマーケテイングを展開していく上で重要な「LINE VOOM」ですが、まだサービスが始まったばかりであるため「操作方法」が分からないという担当者も多いと思います。
そのため以下で操作方法について詳しく解説していきます。
LINE VOOMに投稿する
LINE VOOMに動画を投稿する方法について解説していきます。
PCから投稿を作成する
まずはLINE公式アカウントにログインをして、「LINE VOOM」タブを開き「作成」を選択してください。
次に「投稿画面」に切り替わり、「投稿日時」と「投稿内容」を設定していきます。
「投稿内容」は写真や動画のアップロード・テキスト・位置情報などの設定が必要となり、設定が完了したら「投稿」を選択します。
スマホアプリから投稿を作成する
LINE VOOMはスマホアプリからの投稿も可能となっており、LINE公式アカウントをアプリで開いたら「LINE VOOM」のアイコンをタップします。
そうすると投稿画面が開きますので投稿したい「写真」や「動画」を選択してアップロードしていきます。
ちなみにLINEの「プロフィール画面」からも投稿が可能となっており、ホーム画面にある自分のアイコンを選択して出てきた「プロフィール画面」の下部に出てくる「LINE VOOM投稿」をタップします。
こちらからは「画像やテキストの投稿」と「ストーリー」が投稿できるようになっています。
LINE VOOMの設定をする
LINE VOOMを使用する場合に「設定」できる内容について解説していきます。
PCでのLINE VOOMの設定
設定ではフォロワーからの「リアクション」の設定を行うことができ、「いいね」や「コメント」を受け付けるのかを選択することができます。
また「スパムユーザー」や「NGワード」についても設定することができるようになっています。
スマホアプリでのLINE VOOMの設定
スマホアプリ上でもLINE VOOMの設定が行えるようになっており、ホーム画面の「設定」からLINE VOOMを選択することでフォロワーからのリアクションの設定を行えるようになります。
その他にも、「フォローリストの確認」や「ブロックや非表示のリストの確認」をはじめ、動画投稿の「公開設定(投稿範囲)」の変更なども行うことができるようになっています。
設定はアプリ下部の「LINE VOOM」の画面を開き、右上の自分のアイコンをタップします。
プロフィール画面が開いたら自分のアカウントの「設定アイコン」をタップして設定を変更していきます。
こちらの画面ではフォローやブロックなどのリストの確認とフォロー設定の変更を行うことができます。
フォロー設定ではユーザーが自分のアカウントをフォローできるようになる「フォロー許可」の設定をはじめ、自分のフォロワーを確認できる「フォロー情報の公開」の設定を行うことができます。
公開設定(投稿範囲)の変更については「投稿画面」から設定することができます。
投稿する際に動画や画像を選択し終わったら画面の左上に「全体公開」などの表示が出てきますので、タップすると「全体公開・公開リスト・自分のみ」といった内容から公開範囲を選ぶことができるようになっています。
公開リストのグループを設定しておくことで、投稿した内容は設定されたグループの友だちのみに公開される仕様となっています。
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