EC事業を行なっている企業も、これからECを始める企業もどんなツールやパッケージを使うべきか悩ましい問題です。
今回は国内最大級のシェアを誇るecbeingについて解説していきます。
ecbeingとは?特徴をご紹介
ecbeingはパッケージ業界で一番有名な企業で昨今ではパッケージだけでなく、メルカートというクラウドECもリリースしています。
この記事ではecbeingの特徴をご紹介します。
ecbeingの企業概要
ecbeingは12年連続で国内最大シェアを誇るEC構築支援サービスです。1300以上のサイトの支援を行い、多くの企業導入事例から集めたノウハウが蓄積されており魅力的です。
ecbeingのサービスは株式会社ecbeingが運営しており、IT事業で認知度がある株式会社ソフトクリエイトホールディングズが株式100%を保有する完全子会社です。
パソコンを中心にIT関連の支援サービスに強味を持ち、ECサイトの中でも老舗といわれるなど昔からEC事業に参入し、EC市場の動向を把握しています。
ECサイト構築市場でトップの実績
ecbing社は12年連続ECサイト構築ソリューション市場で1位を獲得しています。
ecbeingは49.6%のシェアを握っています。多くのECベンダーがいて、また競合のebisumartがマザーズ上場するなど競合環境が変わっているにも関わらず、トップの実績は評価できます。
アプリ連携も可能
ecbeingはECサイトとのアプリやツールとの連携に優れています。パソコンで使用するツールなどスマホに限らず連携することができます。
決算アプリや商談システムなどのツール、SNS向けのアプリなどと連携可能。オムニチャンネル向けのアプリとECサイトを連携してマーケティング戦略の幅を広げる機能なども特徴的です。
ecbeingを導入した場合の価格感は?
価格は大手や年商が1億円以上の企業に向いているパッケージのため安くはありません。
価格は下記の表通りです。
価格帯 | |
初期費用 | 500万円~数千万円 |
月間費用 | 数十万円~ |
追加カスタマイズ費用 | 数十万円~ |
ecbeing導入のメリット
ECサイトを作成する支援サービスは数多くありますがecbeingを利用するメリットについてご紹介します。
自由度の高いフレキシブルな対応
ecbeingは他社に比べてクライアント企業に合わせたECサイト構築を行える柔軟な対応力と人員によるサービスを提供しています。
業種や販売形態の違いでどのようなECサイトを目指すのかが企業ごとに異なります。
しかしECサイトの構築時にひな型やテンプレートから選択する必要があるサービスも少なくありません。
ecbeingは大手や中規模のECサイトを多数支援し、膨大なノウハウを蓄積したうえでそのビジネスモデルに最適なパッケージを提供できます。
そのため料金も相談して決めるので定まった料金はありません。
安定したECサイトの開発力、高い安全性
ecbeingはECサイトの技術やノウハウが豊富で、トラブルも少なく、高い安全性も特徴のひとつです。
300人の技術者がおり、テストや内部レビュー工程がしっかりしているといわれています。
万全なセキュリティ体制と不正な侵入の監視など最高水準のセキュリティ対策を施しています。
マーケティングの支援に力を入れている
プロが専任で担当するマーケティング支援や専門のツールを使用した支援などがあります。
必要な支援を必要な範囲で利用可能です。専門ツールとして提供されているのは、Instagramでの画像投稿を集客に活用する「visumo」、レビューの投稿促進などをする「revico」、販売データを収集・分析して売上アップに貢献する「Sechstant」、実店舗とECサイトをつなぐ「OMOアプリ+」などがあります。
さまざまな機能を連携して活用することで導入時の負担を減らし、リリースまでの期間を最短で進めることができます。
ecbeingの各機能
ecbeungは目的やコストに合わせて選択できる機能があります。
クラウドEC「メルカート」
ECサイトの構築をクラウド・SaaSで可能にした「メルカート」。
基本となるBtoCのECパッケージを基盤として高い機能性を兼ね備えています。自由で独自性の高い施策をプラットフォームで実現するのに比べて自由度は劣りますが、基本的なことは問題ありません。
無料で使える定期バージョンアップやパッケージより低いコスト、デザインテンプレートの使用などで豊富なジャンルに適応したECサイトを作ることができます。
低コストで短期的にECサイトを構築してEC市場に乗り出したいと考えている企業にぴったりです。
ecbeing BtoB
BtoBでは企業が企業に商品やサービスを取引するビジネス形態で、事業間取引といわれることもあります。
BtoBの取引をオンラインショッピングなどのECを通して行われる取引をBtoB ECと呼びます。
ecbeingはBtoCと違い、顧客を個人ではなく担当者に設定する法人管理が可能な「BtoBパッケージ標準機能」があります。
ecbeing for Mall モール型サイト構築ソフト
ecbeingでは自社で楽天のように出店者を募ってショッピングモールを運営することもAmazonのように商品を出品することも可能です。
ショッピングモールを行いたい企業は大量の取引先を束ねてWEBショッピングモールをつくることができます。
OMOアプリ+
OMOは「Online Merges with Offline」の略でオンライン、オフラインを分けて考えるのではなく融合して考える概念のことです。
実店舗とオンラインのショッピングサイトを持っている企業におすすめのアプリです。
ecbeing Smart+
ecbeing Smart+はスマートフォン対応のことです。PC向けに商品登録すると自動的にスマートフォン対応をしてくれるソフトです。
またスマートフォンだけでなくガラケーやタブレット端末に対応しており、マルチデバイス対応なので管理が楽です。
ただしユーザーインターフェースが最適化されてないこともあるため、テンプレートをデバイス毎に調整することが必要です。
ecbeing CMS
ecbeing CMSは顧客一人ひとりに合わせたパーソナラズドの画面を用意しています。
顧客データベースと連動した取り組みが可能で会員ランクとの連動もできます。
ecbeing CRM
ecbeing CRMではマーケティングオートメーションのように、お客様一人ひとりに合わせたシナリオを作り、自動的にCRMが行えるシステムです。
ecbeing Campaign
ecbeing Campaignではキャンペーンの管理をすることができます。キャンペーンの設定やキャンペーンの効果測定が可能です。キャンペーンを有効的に使用したい企業にはおすすめです。
オムニチャネル
ecbeingはオムニチャンネルの事例も豊富で、ポイント連携、会員連携やPOS連携によりリアル店舗と実店舗の連携を実現しています。
お客さんの事例をもとにオムニチャンネルのセミナーも行っており、実績ベースで裏付けがあります。
定期販売&単品通販
定期販売機能は健康食品や化粧品、コンタクトレンズなどの定期的に届ける商品や、リピーターを増やしたい商品におすすめの機能です。定期販売はもちろん、単品の通販も対応可能です。
ecbeingと比較される企業
ECパッケージの会社と比較されることが多いecbeing。よく比較される企業を紹介します。
ebisumart
ebisumartは古カスタマイズできるASPというイメージがありましたが、最近では中・大規模のお客様が増えており、ecbeingとコンペされることがあるようです。
ebisumartが自社のマーケティング手法で得意だったSEO施策をこの数年ecbeingも実践しており、両者とも激しいシェア争いを繰り広げています。
ワークスアプリケーションズ
ワークスアプリケーションズはERPで有名な企業です。ERPで、ワークスアプリケーションズの「COMPANY」を導入しているのであれば、導入がスムーズです。従業員が3800名もいる大手企業です。
コマース21
パッケージ業界の大手のコマース21とは競合の関係ですが、コマース21の方が大企業向けのECパッケージと言われています。ソースコードを開示しているので、オンプレミスが良いという企業はコマース21がおすすめです。
EC運営に合わせて確認したいこと
EC運用に合わせてSNSの運用は出来ていますでしょうか?
ECにおいて、SNSの活用は必須です。
LINEやInstagramをECに活用した事例を下記にてまとめていますので、併せてぜひご覧ください。