AIを搭載したFacebookメッセンジャーボット
AI搭載したFacebookメッセンジャーボットが続々と登場している。
そして、将来的に期待できるFacebookオリジナルのAIアシスタントがある。
既にAI分野への挑戦は一般的になっており、AI技術の進歩が企業の成長を促し、人類の進化の一つであることは間違いない。
そのような中、AI搭載のFacebookメッセンジャーボットが我々の生活をどう向上させていくのか。
そもそもAI(人工知能)とは?
AIとは、「Artificial Intelligence」の略で、人工知能と呼ばれているものだ。
我々人間と同じような知能をコンピュータに人工的に持たせることで、コンピュータが自ら思考し、最適な答えを導き出す。あらゆるシーンで人間の手助けをしてくれることが期待される。
例えば、TOYOTAではAIを搭載した自動運転車「Concept-愛i」を開発した。
ドライバーのこれまでの行動や会話などの情報を蓄積し、ドライバーの嗜好を理解する。そしてドライバーの運転による疲労感など様々な感情面も感知し、自動運転モードに切替ることで安全運転を守る。このAIを搭載した自動運転車の普及によって期待できることは、交通事故を減らすこと、渋滞を緩和すること、最適なルートを自動判別し目的地まで最短で到着できることなど、これだけでもかなり期待できる技術と言えるだろう。
出展:TOYOTA
その他にも、メガバングのコールセンターや企業の人事評価や採用での「HRテック」、中には建設業で施工者によって差が出る熟練された技などもAIを導入しているという。
AIは、人間を理解することで人間の生活を向上させ、より豊かなものにする
そのことを踏まえて、我々の生活には欠かせないチャットアプリ、
その中のFacebookメッセンジャーボットにAIを搭載した例を紹介する。
AIを搭載したFacebookメッセンジャーボット事例
AIを搭載したFacebookメッセンジャーボットが続々とリリースされている。
ユーザーが生活している中で、何気ないその瞬間にFacebookメッセンジャーボットに発言する情報というのは、企業としては喉から手が出るほど欲しい情報だからだ。
また、AIが企業の窓口担当としてユーザーに寄り添い、ユーザーにとっては時間や場所を選ばず、注文や問い合わせすることが可能になるため、今まで以上にユーザーが増えることだろう。
AI搭載で差別化を図り、リアルタイムでアクティブなユーザーの獲得を目指し、各企業しのぎを削っている。
フィンエアーのAI搭載チャットボット「Finn」
フィンエアーはフィンランドを本社とした航空会社で、2017年9月にAI搭載のFacebookメッセンジャーボット「Finn(フィン)」をリリースしたばかりだ。2017年9月現在、英語のみの対応ではあるが、正真正銘のAIを搭載したFacebookメッセンジャーボットである。
通常のフライト予約や運行状況確認などのカスタマーサービスをFacebookメッセンジャーボットのAIが対応する。
普通の運行状況などを聞くのはつまらない。
せっかくAIなので、日常会話をしてみた。
発言した内容に対してちゃんと返答してくれている。
しかも一言ではなく、長めの言葉で返答してくれることころ親近感を持つことができる。
フィンエアーのAI搭載Facebookメッセンジャーボットは2017年内にフィンランド語と中国語も実装予定であり、カスタマー獲得に向けて、AIを大いに活用していくことだろう。
コカ・コーラが仕掛けるAI自動販売機とFacebookメッセンジャーボット
こちらはまだ計画段階ではあるが、コカ・コーラは遠くない将来、AI自動販売機をニュージーランドに設置する。
スマート自動販売機と呼ばれるこのAI自動販売機はクラウドと接続し、遠く離れた場所からでも、というよりも世界中どこからでも自分のスマートフォンから商品を注文・購入することが可能となる。
さらにコカ・コーラは、AI自動販売機とこれを利用する消費者との繋がりを利用し、Facebookメッセンジャーボットを通じて、消費者の生の声を収集していくという。その収集したデータを元にそれぞれの消費者の嗜好に合わせた返答をAIが対応する。
コカ・コーラは消費者の消費活動・行動をAI搭載のFacebookメッセンジャーボットでデータを収集し、分析することで、さらなる品質向上や購買へと繋げていく狙いがある。
FacebookメッセンジャーにAIアシスタント「M」という存在
出展:Facebook
Facebookメッセンジャーの利用者は世界中にいる。
このFacebookメッセンジャーをプラットフォームとしたAI搭載チャットボットは、先に述べた事例のように次々に増えていくであろう。
そして、AI搭載のFacebookメッセンジャーボットで外すことができない存在が、
「M」である。
「M」はFacebookのAIアシスタントという役割だが、わかりやすく言うとAppleの「Siri」のような存在だ。AIアシスタント「M」はFacebookメッセンジャー上で、様々なサポートをしてくれるパーソナルアシスタントである。
既にアメリカではリリース済み
2017年4月時点では、支払い機能・配車手配機能・投票機能・立案機能など
機能としては、まだ限定的だ。
しかし、今後期待されているAI機能として、
・レストラン予約
・航空券、旅行手配
・EC利用、通販
・ギフト等の贈答
・会議、打ち合わせアポイント
など
「M」はパーソナルアシスタントとして、1つのFacebookメッセンジャーで全てを助けてくれる存在になりうるであろう。
AIの未来、Facebookメッセンジャーボットの未来
冒頭にも述べたが、
AIは、人間を理解することで人間の生活を向上させ、より豊かなものにする
AIは人間の未来を明るくするであろう。特に日本では超高齢化社会に突入し、アクティブな労働人口が徐々に減少していく。AIは人口減少していく日本には不可欠な技術であり、AI分野への進出がカギとなるのは必然だ。
そしてFacebookメッセンジャーボットは、様々な企業のサービスと繋がり、利用者はFacebookメッセンジャーを起動すれば簡単にそのサービスを受けることができる。このように既に当たり前になりつつなるFacebookメッセンジャーボットに、さらにAIアシスタント「M」が加わることで人間は飛躍的に生活を向上させることができるだろう。
「M」は生活すべてをサポートしてくれるからだ。
しかしながら、「M」はまだ限定的のため、今後に期待したい。
AIとFacebookメッセンジャーボットは、企業と人間を進化というさらなる高みへと導くだろう。
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