話題のFacebookメッセンジャーボットはどのように使われているのか?
Facebook Messengerを利用して、企業がユーザーと繋がる動きが加速している。
今では当たり前のように、Facebookページを設けて広告を配信しているが、さらにFacebookメッセンジャーとチャットボット(自動会話プログラム)を連携させ、ユーザーとのコミュニケーションを自動化させる傾向が多くなってきている。24時間ユーザーの要望に応えるといった新たなマーケティングとして、注目されているからだ。
では、実際にFacebookメッセンジャーボットはどのような使われ方をしているか、少しマニアックなFacebookメッセンジャーボットも合わせてまとめてみた。
Facebookメッセンジャーボットおすすめ事例まとめ7選
毎日新聞 ニュース記事検索
出展:毎日新聞社 2017年9月10日、桐生選手が日本人初の9秒台を記録した記事が朝一番のトップに
株式会社 毎日新聞社が運営している「毎日新聞ニュースメッセンジャー」は、Facebookメッセンジャーボットを活用したニュース配信サービスだ。毎日決まった時間にニュースを配信しており、最新ニュースを読むことが可能。また「あとで読む」は記事を保存、「シェアする」は会社の同僚などにニュースを共有し、ニュース記事によってはビジネスで活かすこともできるであろう。
毎日新聞 Facebookメッセンジャーボット
H.I.S. 旅行のお問い合わせ
株式会社エイチ・アイ・エスは人工知能を搭載したチャットボットサービスを展開している。
主な機能としては旅行商品の予約や取消など、ユーザーに合わせた選択肢を用意している。特に旅行などはキャンセルなど、適宜対応してほしいと思うユーザーの気持ちに寄り添ったFacebookメッセンジャーボットになっている。
おおじろうというキャラクターが旅行に関する問い合わせを自動で対応しているだけでなく、人工知能により雑談レベルの会話も行うという。
エイチ・アイ・エス Facebookメッセンジャーボット
ビズリーチ お仕事紹介
株式会社ビズリーチは即戦力人材を対象とした転職サイト「ビズリーチ」を運営している。そしてFacebookメッセンジャーボットの「ビズリーチ・ナビゲーター」を運用し、さらに求職者のアクティブ化を目指す。
出展:ビズリーチ社
職種など入力すると、ナビゲーターが仕事の候補を出してくれる。
ビズリーチ Facebookメッセンジャーボット
GDO ゴルフニュース配信
インターネットでゴルフの様々なサービスを展開している株式会社ゴルフダイジェスト・オンラインは「GDOスコアラ」で毎日ゴルフニュース記事を配信。
国内外のゴルフツアーを現地取材し、様々な視点から記事をユーザーへ毎日配信している。
また取材記事だけでなく、ゴルフユーザー必見の製品や特徴、中にはDIYゴルフについての記事なども配信している。
GDO Facebookメッセンジャーボット
MEDLEY 病気の症状チェック
病気の症状をチェックするFacebookメッセンジャーボットまでも登場している。医師によるオンライン医療辞典で有名な株式会社メドレーは、「症状チェッカーbot」を開発。元々、自社HPで持っていた「症状チェッカー」のチャットボット版だ。
初期症状を話しかけると、そこからFacebookメッセンジャーボットが選択式で質問する。質問に答えていくことで最終的に、疑われる病名の候補を出し、自社HPのオンライン医療辞典や病院・クリニック検索のURLへ遷移する仕組みだ。
メドレー Facebookメッセンジャーボット
レスポンス 自動車情報配信
自動車情報の配信をする「レスポンス Messengerマガジン」。最初にユーザーの特性をチャットボットが確認していく。
そして、レスポンスが保有している自動車に関わる記事をユーザーとの会話の中から出してくれる。
レスポンス Facebookメッセンジャーボット
知野いずみ 専門分野以外は塩対応
マニアックなFacebookメッセンジャーボットを紹介する。この「知野いずみ」は統計解析やウェブ解析という専門分野の質問には回答するが、それ以外の関係ない質問に対する回答がとても冷たい。いわゆる「塩対応」なのだ。
最初の質問から突っ込んでくるが、丁寧に質問するとかなり詳しく回答してくれる。しかし専門分野以外の質問をすると「塩対応」になるという面白さがある。このような遊び感覚なFacebookメッセンジャーボットはさらにユーザーを惹きつけるかもしれない。
知野いずみ Facebookメッセンジャーボット
Facebookメッセンジャーボットを利用する背景とは
企業HPのよくある質問ページ(FAQ)は、それぞれの企業によって記載の仕方やデザインなどが異なるため、ユーザーとしては探すのに手間がかかる。また、大半のユーザーはFAQを見ないで問い合わせしてくることが多いため、特にコールセンターなどは定型的な内容の問い合わせに時間を取られることが多いはずだ。
もちろんコールセンターを持っていない企業も例外ではなく、少しでもユーザーとの接点を持っている企業は、こういった課題(人件費・生産性など)に悩まされているであろう。
そうした悩みを解決できるのが、チャットボットなのだ。
そしてFacebookメッセンジャーというコスト面など参入障壁が低いツールを利用することで、企業の生産性やユーザーの手間を解決することができるだろう。
最後に
このように多種多様な業界でFacebookメッセンジャーボットが利用されている。
これまでユーザーと接触できるツールが電話・メールであったが、SNSやチャットアプリに遷移し、現在ではそのプラットフォーム上でチャットボットが応えている。先に述べたが、Facebookメッセンジャーにチャットボットを載せるメリットとしては、企業にとってコストを低く抑えられ、生産性が上がる点だ。
まずは、Facebookページを設ける必要があるが、Facebookページ開設は無料。また、チャットボットを開発しなくてもチャットボットを提供している企業のサービスを利用することで、低いコストでユーザーとの接点を持つことが可能だ。チャットボットの無料プランを提供している企業もある。
事例を参考に、Facebookメッセンジャーボットを始めてみてはいかがだろうか。
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