Instagramのタイアップタグは、SNSの発展に伴って問題となってきた「ステルスマーケティング」の対策のために作成されました。
「ブランドコンテンツのタイアップ投稿タグ」を活用することで、企業の透明性を維持して、インフルエンサーに仕事を依頼することができますので、消費者からの信頼を無くすことを防止できます。
この記事では、ブランドコンテンツのタイアップ投稿タグの説明をはじめ、タイアップ投稿タグが誕生した背景、必要性・タイアップ投稿タグの設定方法・タイアップ投稿のインサイト確認方法・タイアップ投稿タグの設定の注意事項などについて詳しく説明していきます。
Instagramブランドコンテンツのタイアップ投稿タグとは
(引用:おしゃれ旅行ナビ✈︎国内の厳選映え旅情報(@oshare_trip_navi) • Instagram写真と動画 )
Instagramの「ブランドコンテンツのタイアップ投稿タグ」は、広告主と製品・サービスのプロモーションを依頼しているインフルエンサーとの関係性を投稿を見ているユーザーに分かりやすく表示したもののことをいいます。
Instagramの写真・動画投稿・ストーリーズ投稿にタグを追加することができます。
インフルエンサーマーケティングのように、インフルエンサーに企業の製品・サービスを宣伝して頂く場合には、企業とインフルエンサーの関係性は必ず提示する必要があります。
従来で行われていた提示の方法は以下の2点です。
①「#PR」等のハッシュタグを記載して「宣伝投稿」であることを明示する
②テキスト欄に「(企業名)から新商品を提供して頂きました」等の関係性が分かるような内容を記載する
ブランドコンテンツのタイアップ投稿タグは、ユーザーネームの下に表示されますので、投稿を見ているユーザーが「この投稿はPR投稿だな」と判断できるようになります。
これらの表示を記載することで、企業は透明性を確保しながら、お互いに安心してインフルエンサーにブランド・製品をPRして頂くことが可能となります。
ステマと疑われる心配もなくなりますので、インフルエンサー側も仕事を受けやすくなります。
タイアップ投稿タグが誕生した背景、必要性
タイアップ投稿タグが誕生した背景を説明していきます。
2000年代に入ってから、Instagram・Facebook・TwitterなどのSNSが人気となり、デジタルマーケティング戦略のチャネルとして注目されてきました。
SNSが発展していく中で、SNS上で多くのフォロワーを抱える影響力の高いインフルエンサーに製品・サービスを紹介して頂く「インフルエンサーマーケティング」が流行し始めました。
流行と同時に問題となってきたのが、企業とインフルエンサーとの間で金銭の取引があったにも関わらず、自分で商品やサービスを選んだかのように見せかける「ステルスマーケティング」です。
ステルスマーケティングを行うことで、多くのユーザー・消費者の商品選択に大きな影響を与えるため、社会的な問題へと発展していますし、万が一ステマが発覚しますと企業・インフルエンサーの信頼失墜に繋がってしまいます。
こうした背景の中、ブランド・商品・インフルエンサーの価値を守りながらも、ユーザーへの透明性を担保するために「タイアップ投稿タグ」が誕生することになります。
タグから企業Instagramページへ遷移出来る
タイアップ投稿タグから企業やブランドのInstagramページへ遷移できます。
例を挙げますと、人気女優のInstagramの投稿でcoachのバッグを載せていたとします。
ユーザーネーム下の「coachとのタイアップ投稿」と表示されているタグを選択しますと、coachのInstagramページに移動することができます。
この機能によって、ユーザーが投稿を拝見して気になった商品・サービス等についてさらに詳しく知りたいと思った場合でも、ページに遷移することで詳細を知ることができます。
企業にとっても、興味を持ってくれたユーザーを熱量の高い状態でInstagramページに招くことができますので、ビジネスチャンスに繋げることができます。
インサイト情報の閲覧も可能になる
企業はタイアップ投稿タグをつけているインフルエンサーの投稿について、実際のパフォーマンスを確認することができます。
これについてはFacebookのインサイト機能から確認することができます。
インフルエンサーの投稿結果を分析して、PDCAサイクルを回していき、今後のマーケティング戦略に役立てることができます。
インフルエンサーのパフォーマンスも知ることができますので、今後も継続してPRの依頼するかどうかの判断も可能となります。
具体的な確認方法については後述します。
広告への利用も可能に
また広告への利用も可能となります。。
これらは「ブランドコンテンツ広告」と呼び、インスタグラマーの既存の投稿をブランド広告として配信することができます。
消費者・ユーザーに身近な存在のインスタグラマーの投稿は、消費者の共感を生みやすい傾向にあり、広告の効果を向上させることに繋がります。
ブランドコンテンツ広告により高い成果を獲得できた企業が数多く存在します。
タイアップ投稿タグの設定方法
タイアップ投稿タグの設定方法として、以下の2つの設定方法を解説していきます。
①フィード投稿の設定方法
②ストーリーズの設定方法
フィード投稿の設定方法
フィード投稿の設定方法の手順は以下の通りです。
①通常通り、Instagram投稿を作成する
②キャプション入力画面の下にある「詳細設定」を選択
③ブランドコンテンツ項目の「タイアップ投稿ラベルを追加」をオンにする
④「ブランドコンテンツツール」を有効にする
⑤「ブランドパートナーを追加」を選択
⑥ブランドパートナーからの承認欄にある該当のアカウントを追加
⑦Instagram投稿とタグの紐付けが正しいかを確認して、完了を選択
⑧シェアを選択し、投稿完了
ストーリーズの設定方法
次にストーリーズの設定方法の手順を説明していきます。
①通常通り、ストーリーズ投稿を作成する
②右上の「人型」アイコンを選択
③ブランドコンテンツ項目の「タイアップ投稿ラベルを追加」をオンにする
④「ブランドパートナーを追加」を選択
⑤ブランドパートナーからの承認欄にある該当のアカウントを追加
⑥ストーリーズ投稿とタグの紐付けが正しいかを確認して、完了を選択
⑦ストーリーズボタンを選択し、投稿完了
タイアップ投稿のインサイト確認方法
ブランドコンテンツのタイアップ投稿が行われると、タグが追加された投稿のインサイトを企業側が確認できます。
閲覧できるデータは以下の2つです。
①フィード投稿のデータ
②Instagramストーリーズの投稿データ
Facebookページのインサイトメニューに追加された「ブランドコンテンツ」から各投稿のデータを確認可能です。
また、Facebookビジネスマネージャーの「ブランドコンテンツ」からも同じようにインサイトを表示できます。
(引用:ブランドコンテンツによるInstagramクリエイターとのコラボレーション | Instagram for Business )
タイアップ投稿タグの設定の注意事項
タイアップ投稿タグの設定の注意事項として、「プロアカウントへの切り替えが必要」「アクティブアカウントのみが対象」の2つの注意事項が挙げられます。
以下で詳しく説明していきます。
プロアカウントへの切り替えが必要
ブランドコンテンツに紐づくInstagramアカウントは、プロアカウント(ビジネスアカウント)・クリエイターアカウントにしておかないといけません。
企業とインフルエンサーアカウントを紐づけるために、インフルエンサーにタイアップ投稿ラベルの利用をリクエストして頂き、企業側がそれを承認するというステップが必要になります。
プロアカウントへの変更は、プロフィール画面>「設定」から行います。
プロアカウントについてさらに詳しく知りたい方は、以下のURLの記事をご覧ください。
Instagramのプロアカウント(企業用アカウント)とは?作り方から活用方法までをご紹介 | Hummingbird (humming-bird.info)
アクティブアカウントのみが対象
ブランドコンテンツタグを利用して、PR投稿を行うアカウントは「アクティブアカウントであること」「一定数以上のフォロワーを抱えていること」という必要条件があります。
Instagram上でのアクティブアカウントの定義は、「アカウントが30日間アクティブである必要がある」ということです。
一定数以上のフォロワーについては、定義の明確化は行われていません。
ステータス状況を確認する場合には、「設定」→「クリエイター」→「ブランドコンテンツ」で確認可能です。
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