InstagramでECを行うメリット
2018年のInstagramの公式イベントでは「ユーザーの20%が検索機能を毎日利用し、40%が検索後にアクションを起こす」と発表しています。 InstagmanをはじめとしたSNSで商品やサービスの情報を収集することが当たり前になっており、購買意欲の高いユーザーをターゲットにすることができるのでInstagramでECを行うメリットといえます。
ユーザー数多いInstagram
Instagramのグローバル月間アクティブアカウントは10億超といわれています。 日本でも2019年では3300万人といわれており、男性が43%、女性が57%と男女比が半分であることも特徴です。 Instagram上でビジネスアカウントをフォローしているユーザーは90%にのぼり、多くのユーザーがInstagramで情報収集をしていることがわかります。 また新型コロナウイルス感染症拡大によりECの利用率も増え、一気にデジタル化が進んでいます。
広告費が不要
Instagramショッピングとは、「Instagramの各投稿からそこに写っている商品の詳細を簡単に確認、購入できる仕組み」です。 Instagramを使ってユーザーに投稿を見てもらうこと自体にお金が掛からないのがメリットです。アカウントも無料で作ることができ、コストのかからないショッピング機能といえます。
シームレスな買い物体験で潜在顧客にもアプローチ可能
Instagramが2018年に国内で導入したショッピング機能は、投稿に写っている商品に値段などのタグを付け、アプリ内で商品詳細ページを表示、さらに外部のECサイトに送客することを可能にしました。 この機能によって、商品が気になった利用者はタグをタップして商品詳細を閲覧し、そこからECサイトにシームレスに遷移して購入までできるようになりました。 このようなショッピングタグが付いている投稿から商品詳細を見る日本の利用者の割合は、グローバルに比べて3倍も高いといわれています。
Instagram のショッピング機能(ショップ機能)とは?
Instagram公式サイトではショッピング機能は下記のように定義されています。
Instagramショッピングとは、利用者が1回のタップでおすすめ製品をチェックできる、バーチャルなショッピング体験です。 出典:https://help.instagram.com/191462054687226
Instagramショッピングとは、「Instagramの各投稿からそこに写っている商品の詳細を簡単に確認、購入できる仕組み」です。 ショッピング機能を導入すると投稿画像内の商品にURLをタグ付けできるようになるため、「Instagramで商品を認知≫詳細の確認≫購入」までがかなりスムーズになります。 SNSの投稿から数回のアクションでスムーズに購入までたどり着けるのです。 ショッピング機能は、スマートフォンアプリからのみ利用可能で、PCからは利用できません。
1枚の画像に5商品までタグ付け可能
画像ごとに最大5つの製品、またはカルーセルごとに最大20の製品をタグ付けし、フィルターやキャプションを追加することができます。 Instagram Stories(ストーリーズ)でのショッピングは現在テスト中で、ショッピング機能の利用を承認されたビジネスは、製品名またはショッピングアイコンを使ってストーリーズごとに最大3つの製品スタンプを作成できるようになる予定です。 ショッピング機能をストーリーズで使えるようになれば、24時間限定販売など、使い方の幅がさらに広がると予想されます。
Instagram のショッピング機能のメリット
知名度向上
国内のインスタグラムユーザーは、2019年3月時点で月間3300万人となっています。 2018年11月時点で2900万人だったことを考えると、大幅に増加しているといえます。 月間アクティブユーザー数は今後も伸びていくことが予想され、より多くのユーザーに自社の商品をアピールできるチャンスが増えると予想できます。
ターゲットにあったユーザーにアピールできる
インスタグラムのユーザーは20代~30代の女性がメインです。 業種によっては、ECサイトでターゲットとしているユーザーと、インスタグラムのメインユーザーが合致していることがあります。 その場合、インスタグラムを効果的に活用すれば自社ECサイトに、狙っているターゲット層の集客を促せることが期待できます。
Instagram のショッピング機能のデメリット
一方、インスタグラムを活用することには以下のようなデメリットもあります。
運用リソースの確保が必要
インスタグラムを適切に運用していくためには、ターゲット設定やコンセプト設定、KPI設定、写真の見せ方の工夫、投稿文の方向性などをきちんと考える必要があります。このようなプロセスを通じて、効果を導きやすいアカウントへ育成していくことができるのです。 しかし、リソース不足の場合、これらの作業に時間がかかったり、そもそも取り組めなかったりします。
Instagram のショッピング機能を上手く活用するためのポイント
Instagramのショッピング機能は「Instagramの個別の投稿から、ECサイトの個別商品ページにお客様を呼び込むもの」です。 個別の投稿は、タイムライン・ハッシュタグ検索・発見フィードなどでユーザーとつながっており、フォロワー以外の流入も見込めます。 「個別の投稿で魅力を伝えて、興味を持ってもらう」という視点が重要です。 商品の活用シーンをおしゃれに切り取り、「これを買うことで、どんな体験ができるのか」を想像させることが大切です。 この「活用シーンに溶け込ませる」というのを念頭に、色々な見せ方を試していくと有効的といえます。
ショッピング機能を導入するには
ショッピング機能はどうやって導入するのでしょうか? その手順や条件について解説します。
- Instagramのアカウントをビジネスアカウントに切り替え、Facebookページとのリンク
- 商品登録(Facebookカタログなど)
- アカウントの審査を申請
- 審査を通過すると、Instagramの投稿画面に商品タグを設定できる機能が追加されるので、商品へのタグ付け
ショッピング機能を使うアカウントとしての条件を満たした上で審査を申請し、承認されたら使えるようになります。 Instagramのプロアカウント(企業用アカウント)とは?作り方から活用方法までをご紹介
ショッピング機能利用可能なアカウントの条件
ショッピング機能の利用審査をしてもらうに当たり満たすべき条件は以下です。
- ビジネスで、提供者契約とコマースポリシーに準拠した物理的な商品の販売
- Instagramアカウントがビジネスプロフィールに移行済み
- Instagramアカウントが所有権のあるFacebookページとの接続
- Facebookページでショップセクションを追加もしくはビジネスマネージャでカタログの作成
「物理的な商品を販売している」という条件なので、ショッピング機能を使えるのは有形物を扱っている事業者のみです。 「飲食店が料理の画像にURLをタグ付けして予約に誘導する」などの使い方はできません。 ビジネスプロフィールへの移行とFacebookページとのリンクという条件はすぐに満たせますが、カタログの作成だけは少しだけ手間がかかるかもしれません。 Facebook広告を展開する上でもカタログは役立つものですので、まだ作成したことが無いという方はこれを機にチャレンジしてみるのをおすすめします.
ビジネスプロフィールに切り替える
Instagramアカウントのビジネスプロフィールとは、Instagramが企業向けに導入したビジネスツールで、企業アカウントに直接連絡できるCTAボタンを設置したり、ショップの位置情報を掲載したりできるものです。 企業など組織での利用は基本的に「ビジネス」を選んでおけば大丈夫です。「クリエイター」は個人がビジネスにInstagramを利用する場合のもので、文字通りクリエイターや、芸能人、インフルエンサーなどの利用を想定しています。 両者の違いは、インサイト機能の表示内容や選択できるカテゴリの種類です。利用できる機能にも若干の違いがあります。 例えば、自身のアカウントのカテゴリを選択する際、ビジネスは「個人ブログ」「商品・サービス」「ショッピング・小売り」などから該当するものを選びますが、クリエイターの場合は「デザイナー」「ブロガー」「起業家」「アーティスト」「ゲーマー」など多様なカテゴリから選択可能です。 クリエイターはダイレクトメッセージの受信箱が2つ(ビジネスは1つ)設定でき、プライベート用とファン用に分けて利用ができます。
「提供者契約とコマースポリシー」とは
提供者契約とは「コマース製品提供者契約」といい、製品提供者がFacebookの「提供者コマース機能」を利用して、ユーザーに製品の表示・販売などを行ったり宣伝したりする場合に適用される規約です。 また、「コマースポリシー」では、FacebookおよびInstagramで販売できる商品やサービスの種類に関する情報などを記載しています。
承認申請後の流れ
条件を満たして審査を申請すると、通常数日で審査は終了します。 ただし、アカウントの詳細を審査する必要がある場合は、それ以上かかることもあるそうです。 承認されるとInstagramから連絡が来て、設定からショッピング機能をオンにできるようになります。
ECプラットフォームから申請する方法
Instagramと提携しているECプラットフォームを利用して申請する方法もあります。 ECプラットフォーム「BASE」を運営するBASE株式会社は、BASEでお店を開いている人向けに、ショッピング機能用のアプリ「Instagram販売App」の提供を2018年6月5日から開始しました。 審査通過のために満たすべき条件などは変わりませんが、こういったBASEなどのプラットフォームでECサイトを運営している人は、それを利用して審査の申請をします。
ECサイトが無い場合に申請する方法
Instagramショッピングの機能を使わず、個人アカウントを使って商品販売をするなら、ECサイトなしでネット販売ができる「Square オンラインチェックアウト」というサービスが便利です。 これは、商品ごとに専用のオンライン会計用のURLを作成し、そのリンクを相手に送ると、相手はリンクをクリックするだけで決済画面に進むことができるものです。 リンク作成は商品名や値段などを登録するだけで簡単にできる点が特徴で、月額利用料や固定費なく、かかるのは取引ごとの決済手数料のみです。 Square オンラインチェックアウトをInstagramで利用するなら、商品やサービスを投稿で紹介した上で、プロフィールページに会計リンクを貼る、または購入希望者にダイレクトメッセージでリンクを送る、という使い方が可能です。 独自のECサイトを持たずに販売をスタートできるため、低コストでビジネスを運営することができます。サブスクリプション機能もあるので、毎週・毎月など定期的な販売にも活用が可能です。 Instagramに限らず、Twitterなど他のソーシャルメディアやブログ、メールマガジンなどでも、Square オンラインチェックアウトのリンクを使って商品を販売することができるため、販売チャネルを拡大しやすい点もメリットです。 Instagramショッピングは、Facebookページを持つことや有形商品に限定することが求められるなど条件が多いのに対し、Square オンラインチェックアウトは一度Squareのアカウントを作ってしまえば管理がしやすいため、ネット販売のビギナーにも向いている方法といえます。
ショッピング機能の導入アカウント事例
Instagramでショッピング機能の導入が発表される時点でテスト導入していた企業アカウント、およびそれらのショッピング投稿を例として、2つご紹介します。
無印良品(@muji_global)
無印良品は使用シーンを活用し、商品をアピールしています。パッケージに入っているレトルト食品は実際に調理された画像を用い、おいしさが伝わるビジュアルで購買意欲を沸かせています。パッケージだけでは伝わりにくい食品イメージをInstgramを活用することにより顧客に伝えています。
Pierrot official(@pierrot_shop)
Pierrotではサイトの商品のコーディネート写真を掲載し、まとめ買いにもつながる写真の見せかたが特徴です。実店舗ではマネキンなどでワンパターンのみのコーディネートになってしまいがちですがInstagramを活用することにより何パターンもコーディネートの提案ができます。
Instagramをビジネスでより活用するには?
Instagramアカウントの活用事例をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
実は、Facebook社よりInstagramで使用できるMessenger APIのアップデートを発表されました!(2020/10/19)
チャットボット等の外部ツールと連携し、よりInstagramをビジネスに活用しやすくなります!
詳細は以下の記事で紹介しておりますので、Instagramをより活用したいと考えている方はぜひご覧ください!
Instagramのチャットボットとは?メリットや出来ることをご紹介(Messenger API)
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