EC(ネットショップ)でもオウンドメディアを!成功事例や活用のポイントを解説

EC(ネットショップ)でもオウンドメディアを!成功事例や活用のポイントを解説

EC(ネットショップ)での有効的な集客方法の一つとして、オウンドメディアが挙げられます。

ですが、オウンドメディアの立ち上げや運営には正しい知識と時間が必要です。

今回は、そんなオウンドメディアの立ち上げや運営方法について、成功事例を交えながら詳しく説明していきたいと思います。

目次

オウンドメディアとは

画像:ETVOS life

 オウンドメディアとは自社で所有するメディアの事で、会社のブログやショップ自体をメディア化したものを指します。

広義では、会社のホームページやSNS、紙媒体のパンフレットなども含まれます。

 現在、消費者はインターネットの普及により、情報を自分で検索・収集することが当たり前の光景となっています。

膨大な情報の中から、自分の求める情報を正確に把握することが必要です。

そのため、有益な情報を提供するサイトは、優良サイトとして消費者に認識され、その信頼性から、消費者の定期的な訪問やサイトからの商品購入に繋がります。

 また、オウンドメディアはユーザーの集客以外にも、Google検索エンジンの高評価を得ることで、自然検索の上位表示を得ることにも繋がります。

何かを検索したときに、上位にあるものからコンテンツを見ていきますよね。

Google検索で上位表示されることで、自社の商品を認知してもらえる機会を増やす事ができます。

 少しでも自社商品を認知してもらう機会を増やすため、消費者の求める情報を提供するオウンドメディアの運営方法は、今注目されているマーケティング手法の一つです。

コンテンツマーケティングの様々な手法

 コンテンツマーケティングとは、リピーターとも言える既存顧客や、これから購入を検討している、または購入することを考えていない潜在顧客に向けて、それぞれ適したコンテンツを提供し、顧客を育成していくマーケティング手法です。

 その媒体には主に以下のようなものが活用されます。

  • ブログやメディア
  • パンフレットなどの紙媒体
  • YouTubeなどの動画
  • セミナー

 オウンドメディアはこの媒体の中の一つです。

オウンドメディアと、InstagramXなどのソーシャルメディア、テレビや雑誌、他のサイトへの広告掲載を、バランスよく活用することが理想的であるとされています。

これらを上手く活用することで、購入を検討していない潜在ユーザーにまで商品について知ってもらう機会を増やすことができます。

 ECがオウンドメディアを作るメリット

 ECサイトでオウンドメディアを作成するメリットは、主に以下の5つです。 

  • SEOで集客数を増やせる
  • 潜在層にアプローチ出来る
  • 広告費を削減できる
  • エンゲージメントを高めることができる
  • コンテンツの資産化

それでは詳しく見ていきましょう。

SEOで集客数を増やせる

 

先にも述べている通り、オウンドメディアをSEOに留意して運営することで、Google検索エンジンからの評価が上がり、検索順位が上昇します。

検索順位が上がれば、ユーザーが興味のあることについて検索をかけるだけで、自社の認知度を上げることができます。

 読まれる数が増えれば増えるほど集客につながるため、とても重要な窓口であると言えるでしょう。

潜在層にアプローチ出来る

 オウンドメディアでは、商品についての直接的な情報提供ははほとんど行われません。

自社商品の間接的・周辺的なトピックかつ、ターゲットとなる潜在層の興味のあるトレンドやニーズを織り交ぜたトピックを発信することで、それを読んだ、自社を知らなかった顧客や購入したことのなかった顧客へのアプローチが可能になります。

広告費を削減できる

 自社でオウンドメディアを運営・管理することで、有料広告を出すよりもコストを抑えて集客することが可能になります。

有料広告は売り上げや集客につながりやすく、効果がすぐに目に見えてとても分かりやすいですが、その分かなりの費用がかかってしまいます。

 その点、オウンドメディアでは、自社管理・運営のため、広告費なしで自社の魅力を発信できます。

さらに、オウンドメディアである程度の集客が見込めるようになると、サイトに作成した広告欄から広告収入を得ることもできるようになります。

大変魅力的なメリットだと言えますね。

エンゲージメントを高めることができる

 オウンドメディアは、有料広告やSNSとは違い、発信するコンテンツの自由度が高いため、好きなようにブランディングしやすい媒体です。

そのため商品のこだわりや魅力を最大限にアピールすることができます。

ECでは、顧客のエンゲージメントはかなり重要なポイントです。

顧客のエンゲージメントが上がり、自社商品への愛着からリピーターとなってくれれば、長期的かつ安定的な売上を維持することができます。

コンテンツの資産化

 オウンドメディアで発信したコンテンツは、流動性の高いSNSとは異なり、発信すればするほど情報が蓄積されていきます。

この蓄積されていくコンテンツは大きな資産となります。

コンテンツを多く発信するほど、訪問するユーザーが増える可能性が高まるため、他メディアと併用し、拡散していくとより集客に効果的であると言えるでしょう。

可能な限りECサイトの立ち上げと同時にオウンドメディアも運営していくことが望ましいですね。

ECのオウンドメディアの作り方

 それではここから、ECでのオウンドメディアの作り方をご紹介していきます。

 主な流れは以下の通りです。

  • コンセプトの検討
  • サイトの作成
  • キーワードリサーチ
  • 記事の作成

それぞれ詳しく見ていきましょう。

コンセプトの検討

 どのようなオウンドメディアを運営していくのか、まずはコンセプトを検討していきましょう。

自社商品のコンセプトと合わせて、「ターゲットはどのような人か」「どんな情報を発信するか」を設定します。

あまり大きな範囲でターゲットを設定すると、トピックが定まらなかったり、必要な情報を提供できなかったりするので、できるだけ細かいターゲットを多様に設定すると良いですね。

サイトの作成

 コンセプトが設定できたら、次はサイトを作成しましょう。

サイトの作成方法は主に以下3つの方法があります。

  • ECシステムを利用する
  • word pressを利用する
  • リバースプロキシを利用する

 次に詳しく説明していきます。

ECシステムを利用する

 まずは、運営しているECシステムの中に、ブログ機能がついているかどうかを確認しましょう。

ブログ機能がついていれば、それを利用した方が気軽に始めることができ、ECサイトと同様のドメインを利用することができるので、SEO対策としても効果的です。

wordpressを利用する

 運営しているECシステムにブログ機能がなければ、word pressなどを利用し、サイトを作成しましょう。

自身でサイトを作成する場合、ドメインの取得が必須です。

上記ECシステム内のブログとは異なり、ECサイトとブログのドメインが違うため、別のものと認識され、ネットショップへの流入がしにくい点がデメリットとして挙げられます。

ECサイトとブログを連携できる機能や拡張サービスの有無を確認しましょう。

リバースプロキシを利用する

 運営するECサイトとブログの間にリバースプロキシを設置することで、より自然にECサイトへアクセスすることができます。

顧客やオウンドメディアの訪問者が増え、アクセス数が増加した場合でも、サーバーが混雑することなく運営することが可能になります。

またファイアウォールとしてwebサーバの改ざんや不正アクセスのリスクを減らすことができるため、セキュリティ強化としても利用できます。

キーワードリサーチ

 サイトの作成が完了したら、次はどのような内容のコンテンツを作成するかを考えるため、キーワードをリサーチしましょう。

オウンドメディアの運営において、自社の商品に関心を持ってくれそうな顧客が、どのようなキーワードで検索しているかを見つけていくことは、非常に重要なプロセスです。

 キーワードリサーチャーやGoogleトレンドを活用すると、よりキーワードを絞り込みやすいでしょう。

記事の作成

 リサーチしたキーワードから、顧客の興味のあるコンテンツや商品を絞り込むことができました。

さっそく記事を作成していきましょう。

何より重要なのは、顧客にとって有益かつ読みやすい内容になっているかどうかです。

より有益な情報であれば検索順位が上がり、内容が薄く有益でなければ検索順位は下がります。

必ず読者目線でのコンテンツ作成を心がけましょう。

ECにおけるオウンドメディア運用のポイント

ここからは、ECにおけるオウンドメディア運用のポイントをご紹介していきます。

大きなポイントは以下の4つです。 

  • 明確なコンセプトを設定
  • 専門性を活かす
  • ECサイトへの導線を設計する
  • 売り込みをせず情報提供を心掛ける

 次にそれぞれ詳しく説明していきます。

明確なコンセプト

 オウンドメディアをはじめる際には、明確なコンセプト設定が必要です。

コンセプトがずれてしまうと、だれに何を発信したいのか、何を購入して欲しいのかがわからなくなってしまいます。

自社商品にまつわる内容の記事であれば、一貫性のあるまとまったコンセプトの設定ができます。

顧客にとって、発信された情報が有益かつ読みやすいものであれば、記事・商品共にファンが増えていくでしょう。

専門性を活かす

 深掘りされた専門性の高いコンテンツは、顧客から見ても検索エンジンから見ても、非常に価値の高いものになります。

商品を購入するメリットや活用方法など、顧客目線でわかりやすくはっきりと伝えることが重要です。

自社商品についてはプロフェッショナルであることと思います。

その専門性を活かし、顧客から信頼される情報を発信しましょう。

ECサイトへの導線を設計する

 せっかくオウンドメディアで心を掴んだ顧客が、いざ商品について詳しく知りたいと思った時に商品ページへスムーズに遷移できなければ、その時点で顧客は離れてしまいます。

顧客目線でサイトを確認し、わかりやすい導線で商品ページへアクセスできるよう工夫しましょう。

商品ページの閲覧傾向から、おすすめの商品がピックアップされ、自動表示される仕組みを整えるのも、顧客のECサイトへの導線を設計する方法の一つです。

売り込みをせずに情報提供を心掛ける

 実際に接客を受けていても、グイグイとおすすめされると気持ちが離れてしまう事は多くあるのではないでしょうか。

あまりに商品のアピールを前面に出してしまうと、売り込みされていると捉えられ、顧客は離れていきます。

あくまで有益なコンテンツの提供にとどめ、その延長線上に自社商品があるというスタンスでアピールをすると良いでしょう。

顧客にとっての価値ある情報とは?

 人が何かを検索するときは、悩みがあったり、関心があったりする事柄がある場合です。

既に知っている情報が羅列されているだけでは、顧客にとっての価値のある情報とは言えません。

人の悩みや関心について、一歩踏み込んだ専門性の高い情報や実際の体験談、商品であれば使用感など、まだ経験していない、感知していない情報が価値のある情報として受け止められます。

服飾雑貨などであれば、コーディネートについてのスナップ記事やコーディネートごとのお出かけ情報などを発信すると、オリジナリティや読みやすさをアピールでき、顧客からの高評価を得られるのではないでしょうか。

ECのオウンドメディア成功事例

 最後に、ECのオウンドメディアの成功事例をご紹介していきます。

どのサイトも魅力的なコンテンツで顧客の心を掴んでいます。

ぜひ参考にしてみましょう。

北欧暮らしの道具店

画像:北欧、暮らしの道具店

 北欧、暮らしの道具店は、ECサイトのメディア化にいち早く着手し成功を納めている第一人者です。

商品レビューやコンテンツページは、読んでいてほっこりするような優しい雰囲気があります。

さりげない商品の演出も見事であり、読み応えのあるサイトとなっています。

職人醤油

画像:職人醤油 – こだわる人の醤油専門サイト

 職人醤油は、日本各地の醤油のセレクトショップとして展開しています。

サイト内のコンテンツでは、各地の醤油蔵の紹介や、醤油の使い分け方などが発信されており、普段使っている醤油の知らなかった一面を知ることができ、専門性の高いものとなっています。

読んでいると、色々な醤油を使い分けてみたいという気持ちになります。

おもしろく、購入意欲を掻き立てる素晴らしいサイトであると言えます。

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