楽天SKUプロジェクトとは?いつから? 変更点や必要な準備について

楽天SKUプロジェクトとは?いつから? 変更点や必要な準備について

楽天のSKUプロジェクトが始まるということで、いつから始まるのか?と疑問に感じている企業も多いと思います。

楽天SKUプロジェクトで全ての業者の対応が完了しましたら、従来の楽天市場の商品ページよりも見やすくなり、ユーザーにとっても使いやすくなります。

そのため、「楽天SKUプロジェクト」は多くの企業が進めるべきであるといえるでしょう。

この記事では、楽天SKUプロジェクトの説明をはじめ、改めてSKUの説明・楽天SKUで変わること・楽天SKUプロジェクトの移行準備の内容などについて詳しく説明していきます。

目次

楽天SKUプロジェクトとは

楽天SKUプロジェクトとは、簡単に説明しますとカラー・サイズ等のバリエーションごとに価格が違う商品を1つの商品ページにまとめることができるプロジェクトのことを意味しています。

例を挙げますと、ベッドのマッドレスを販売している場合、シングル・セミダブル・ダブル等のサイズ・価格が異なる商品を同じページで表示して販売している場合がこれに該当します。

ただし、これを実現するためにはSKUという単位を使用した商品管理が必要になり、店舗側で各商品をSKUに対応させる準備などが必要になります。

以下で理解を深めて頂くための内容を説明していきます。

そもそもSKUとは

SKUとは、在庫管理上での最小の商品単位を意味しています。

同製品であっても、カラー・サイズ展開が異なる場合があり、その場合には以下のような単位になります。

 

カラー サイズ SKUの数
M 1SKU
L 1SKU
M 1SKU
L 1SKU

 

同じデザインのTシャツであっても黒と白の2色展開で、サイズがMLがあることで、それぞれ1SKUとカウントされますので、上記の全てを足して4SKUあるということになります。

 

楽天SKUプロジェクトは対応必須なのか

楽天SKUプロジェクトは、従来の楽天市場の仕様から商品をSKU対応にすることで、「ユーザーの購入したい・欲しいものを見つかりやすくする」プロジェクトのことをいいます。

先程も少し説明しましたが、同じ商品でもサイズやカラーの違いによって価格が異なる場合、今までは別のページで登録されていました。

SKU対応に切り替えることで、1つの商品ページの中でバリエーションとして登録が行えるようになります。

(引用:Amazon | [ヘインズ] ビーフィー ロングスリーブ Tシャツ ロンT 長袖 1枚組 BEEFY-T 綿100% 肉厚生地 無地 H5186 メンズ | Tシャツ・カットソー 通販

Amazonで例を挙げますと、1つの商品ページにてサイズ・カラー・量を選択しますと、その商品に対応した価格が表示される仕組みになっています。

そうすることで、ユーザーは別のページに遷移する必要がなく、欲しい商品のバリエーションに辿り着けます。

楽天の課題として、ユーザーが商品検索を行う場合に、同じ商品のサイズ・カラー違いを指定しても、考えていた商品がヒットしないといった問題がありました。

SKUプロジェクトを活用すれば、価格違いでも同じページ内にバリエーションを置けるようになりますので、ユーザーが欲しい商品を見つけやすくなり、快適に楽天市場を利用できるようになると期待されています。

そのため、楽天SKUプロジェクトはできる限り対応した方が良いと言えるでしょう。

また、楽天配送認定ラベル(仮称)を獲得するためには、楽天SKUに対応していることが1つの条件となっています。

対応コストが発生することを認識しておく

SKUへ移行することで、ユーザーが商品を見つけやすくなるので、購買意欲の向上を期待できるといえます。

一方で、SKU画像の撮影や登録・改廃、商品情報の変更・更新を行う必要がありますので、負荷や対応コストが掛かる点には注意しましょう。

専門スタッフを雇用する場合、コスト増加を避けることができません。

レビューやランキングは引き継がれる

Aの商品のページにBやCの商品が統合されたとしても、元々Aの商品が入賞していたランキングは継続して掲載されることになります。

つまり、レビューやランキングは引き継がれることになります。

ただし、BやCの商品に関しては不明な点が多いです。

BやCの商品ページを残しておけば、ランキングは継続されることになりますが、規約違反にあたる可能性がありますので注意が必要です。

楽天SKUプロジェクトはいつから?移行時期について

楽天SKUプロジェクトの移行時期は、店舗によって異なります。

全体の開始時期は20234月となっており、順次切り替えが行われます。

RMSお知らせ配信にて、店舗様の移行時期というメッセージが届いていると思いますので、そちらを確認してください。

<店舗様でのご対応事項>

1.通達に記載された「店舗の移行時期」をご確認ください。

2.以下フローに従い、移行時期の変更申請の要否を店舗様にてご確認ください。

3.「変更申請は任意」な場合は、店舗様で必要な作業はありません。

4.「変更申請が必要」な場合は、通達上に掲載された変更申請リンクから店舗様で変更申請をおこなってください。

引用:https://navi-manual.faq.rakuten.net/item/000046208

楽天SKUプロジェクトで変わること

楽天SKUプロジェクトで変わることについては、「商品ページがより魅力的に」「ページ内での比較が出来るように」「最大6軸での組み合わせ出品が可能に」「検索結果上でバリエーションや検索語句に合わせた表示が可能に」などの4つの項目が挙げられます。

以下で詳しく説明していきます。

商品ページがより魅力的に

商品登録・編集ページ内の「項目選択肢別在庫」が「バリエーション設定」という名称に変わります。

変更後にカラー・量・オプション等の設定が可能になり、価格違いも個別に登録できるようになります。

今までのように同じ商品でもサイズ違い等で別々のページで販売していた場合、売上・レビューも分散されてしまいますが、同じページにまとめることで売上・レビューを1つのページにまとめることができ、商品ページの魅力度を向上させることができます。

ページ内での比較が出来るように

楽天SKUが導入されると、同じ商品のサイズ・色・量・価格の違う商品を同じページで見ることができますので、ユーザーにとってはページが見やすく、商品を選択する際に価格・色などを比較しやすくなります。

今までの楽天市場では、商品ページで1つの品目に1つの価格しか表示できなかったため、ユーザーは同じ商品を確認するために、複数のページを行き来する必要がありました。

楽天SKUに移行されれば、同じページでサイズ・色・価格違いの商品を閲覧できるようになります。

最大6軸での組み合わせ出品が可能に

また1つの商品ページに最大6軸のバリエーション項目を設定できるようになります(最大40選択肢・400SKUまで)。

例えば、マットレスの場合ですと、サイズ×カラー×硬さ×厚み×価格等の6軸の項目が設定できます。

それによってユーザーは1つのページで多くの選択肢の中から欲しい商品を簡単に見つけることができます。

検索結果上でバリエーションや検索語句に合わせた表示が可能に

(引用:【楽天市場】Shopping is Entertainment! : インターネット最大級の通信販売、通販オンラインショッピングコミュニティ (rakuten.co.jp)

SKU単位での商品登録情報は、楽天サーチの検索結果にも反映されます。

検索結果上で、「〇〇の商品にどのようなバリエーションがどれだけあるのか」が表示されることになります。

アパレル商品については、サイズ:SL、カラー:ホワイト・ブラックという情報が分かりやすくラベルに表示されます。

ユーザーはこれを確認することで、検索結果上でバリエーションを確認することが可能になります。

さらにユーザーがバリエーションを指定して検索を行った際には、検索内容に合った画像が表示されるようになっています。

この機能によりユーザーは検索結果上で商品を容易に比較しやすくなりますので、店舗側もバリエーションごとの画像を用意すると良いでしょう。

セット販売の商品では、1単位ごとの価格が検索結果上に表示されるようになっています。

飲料製品の事例で説明しますと、12缶入り・24缶入りの飲料を販売している場合、「1缶あたり〇円」という内容が表示されます。

ユーザーはこれを比較して、同じ商品でもお得がどうかを比較しやすくなり、店舗としても他店舗との差別化を図ることができます。

楽天SKUプロジェクトの移行準備

楽天SKUプロジェクトの移行準備については以下の通りです。

対応方針の準備

対象商品の整理

タグIDと商品属性の見直し

④SKU画像の作成

商品バリエーションの準備

それぞれについて以下で詳しく説明していきます。

対応方針の準備

今現在、CSVAPIを使って商品管理をしている場合には、システム・ツールをSKU対応にアップデートしないといけません。

CSVAPIの仕様が変更になると商品管理に使用しているシステム・ツールが使えなくなってしまう可能性が考えられます。

自社システムやツールを使用している場合、ベンダー製のシステムやツールを使用している場合の2つが考えられますが、店舗運営Naviの仕様変更一覧ページ(https://navi-manual.faq.rakuten.net/item/000046210)を確認して、システムやツールの改修が必要かどうかを確認しておきましょう。

分業している・分からないといった場合、システムやツールの担当者やベンダーに確認を行って、アップデートの可否・時期を確認しておきましょう。

対象商品の整理

SKUは「商品を1つのページにまとめること」が可能ですが、まずは商品ページをまとめる必要があるのかについて考える必要があります。

SKU1つのぺーじにまとめると、多様なバリエーションをアピールしてユーザーの離脱を回避することができ、売上・レビューの分散も防ぐことができます。

一方で、クーポン・ポイントは商品ページ単位での設定になりますので、戦略的に分けることが難しくなるだけでなく、「スーパーSALEサーチの審査通過」が難しくなる可能性が高くなります。

上記で説明したように、必ずしもまとめることが全てメリットに繋がるというわけではないので、店舗・商品ごとに戦略に応じて商品ページを統合するのかを決めていきましょう。

タグIDと商品属性の見直し

これまではサイズ等は「タグID」によって商品情報に登録を行っていましたが、SKUが移行した後は「商品属性」として登録を行います。

商品属性は「色:ホワイト」のように分かりやすく実際の値を入力できる一方で、これまで登録が任意だった属性についても一部で登録が必須になっていますので注意してください。

店舗負担の軽減のためにSKU移行日~6カ月間は商品属性を入力しなくても、商品の登録や更新を行えますが、6ヶ月を過ぎますと必須商品属性を入力しないといけなくなります。

しかし、全ての商品のタグ見直し・商品属性の登録を行うためには、膨大なリソースがかかりますので難しいといえるでしょう。

そのため、売上上位商品・注力商品を優先的に対応していきましょう。

SKU画像の作成

(引用:【楽天市場】シャツ ブラックの通販 (rakuten.co.jp)

楽天SKUでは、画像の作成・再登録を行っておいた方が良いといえます。

SKUプロジェクトによって1SKU単位で検索結果上に画像が掲載されますので、全てのSKU画像が必要になります。

先程も説明しましたが、ユーザーが楽天でバリエーションを指定して検索を行いますと、その内容に合わせた商品画像が表示されるようになります。

注意点としては、SKU画像も商品画像登録ガイドラインの適応対象になるということです。

テキスト要素20%以下・枠線不使用などのガイドラインのルールに従わないといけません。

商品バリエーションの準備

楽天SKUプロジェクトが開始されますと、同じ商品でもバリエーションが多い商品がユーザーに注目されるようになると考えられます。

バリエーションが少ない代わりに価格が他社よりも安いといったメリットがない限りは、バリエーションが多い商品にユーザーが集まってしまいます。

そのため、商品バリエーションを準備して増やしていく方が有利になるといえるでしょう。

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