P2Cとは?時代はD2CからP2Cへ、違いや成功事例を解説

P2Cとは?時代はD2CからP2Cへ、違いや成功事例を解説

昨今D2Cという言葉は毎日のように目にするかと思いますが、P2Cという言葉を聞いたことはあるでしょうか?

今後来ると言われているP2Cについて解説していきます!

目次

P2Cとは

通販のイメージ

P2Cとは、個人がオリジナルの商品やサービスを作り上げ、自身が持つ発信チャネルを通して自らブランド理念や生産背景、商品やサービスの特徴などをユーザーに伝えながら直販する販売モデルです。

P2Cは、D2Cの派生形モデルと言われており、今後D2Cよりも成長する勢いがあると考えられています。

代表的な発信チャネルは、InstagramやYouTubeなどが活用され、主にインターネット上で販売を行います。

P2Cは2020年頃から行われるようになり、D2Cに次ぐ販売モデルとしてトレンドになっています。

なかでも、インスタグラマーやYouTuberなどの個人のインフルエンサーが自ら商品を開発し、販売代理店や小売店を通さずに直接販売するのはP2Cで最も多くみられる手法です。

インフルエンサーを利用したD2Cと似ている部分もありますが、P2Cはインフルエンサーがより深く商品開発に関わり、自身のチャネルで商品に関するストーリーをユーザーと共有する点に大きな特徴があります。 発信力が求められることから、顧客に対する商品やサービスの価値訴求でインフルエンサーが持つ役割は大きなものとなります。

P2Cとはどのようなビジネスモデルなのか?

P2Cでよく見られる手法が、影響力のあるインフルエンサーが、一個人としてブランドを立ち上げ、そのブランドの商品の企画から製造されるまでをインスタグラムのストーリーズで公開するというものです。

それがアパレル商品であれば、使用する生地を選ぶ様子や、実際の縫製の様子、コンセプトなどを公開し、ユーザーにブランドのこだわりやストーリーを逐一アピールし、共感を招いていくのです。

このP2Cは、インフルエンサーが関わっていることから、インフルエンサーマーケティングと混同されることが多いですが、両者には大きな違いがあります。

インフルエンサーマーケティングとは、企業やメーカーが提供した商品をインフルエンサーがSNSを利用して紹介するという、単なるマーケティングの手法の一つです。

現在では、この手法は一般的となっていますが、従来の広告で芸能人や有名人を起用していたものが、デジタルにおいて最も影響力のあるインフルエンサーに置き換わったに過ぎないのです。

今の時代において、SNSの拡散力、影響力は圧倒的であり、認知度の向上という点では、この手法は効果的であり、売り上げにも大きく影響します。

しかし、その商品やブランドに対し、インフルエンサー自体に強い思い入れはないので、表面上の魅力を伝えることしかできません。

一方P2Cでは、インフルエンサー自体が、ブランドを立ち上げ、商品やブランドの宣伝を行います。

そこには、ブランドへの強い思い入れがあるので、消費者に伝わる思いもまるで違ってきます。

インフルエンサーは、そもそも影響力が強いので、P2Cにおいてさらにその力は強まり、消費者の心を鷲掴みにするのです。

そして、その影響力は、商品やサービスの認知度の向上だけで終わることはありません。

P2Cは、D2Cと同様にオンライン上で直接販売をするビジネスなので、売り上げにも大きな影響を与えるのです。

P2Cのメリット

製品の開発・販売方法としてP2Cを採用するメリットは、インフルエンサーを用いたD2Cと同様に、インフルエンサーが抱えているフォロワーを潜在顧客として見込める点です。

P2Cではインフルエンサーがより深く商品開発に関わることから、フォロワーのニーズに見合った商品を開発することができます。

またインフルエンサーが抱えるフォロワーの数から販売数を推測しやすく、購買データを今後の情報展開や商品開発の参考にできるといったメリットもあります。

P2Cが生まれた背景

P2Cの原型となるD2Cの成長については、小売市場の縮小から直販モデルの優位性が高まっていること、また特に若年層において実店舗からEコマースへ購入機会が変化していることが理由として挙げられます。

こうしたD2Cモデルの成功の流れを汲み、SNSや動画サイトなどにおいて影響力を持つ個人が始めたD2Cビジネスの形態がP2Cです。

また、ShopifyとInstagramの連携を一例とする、いわゆるソーシャルコマースにより個人がネット上に販売チャネルを持ちやすくなったこともP2Cが拡大している要因の1つです。

さらに、小ロットの受注でも製品を製造してくれるOEMメーカーが増加したことも理由の1つといわれています。

〇2〇一覧

ビジネスモデル略語「〇2〇」の主要なものを一覧にしています。世の中にはこれよりも遥かに多くの略語「〇2〇」が存在しているかもしれませんが、主要なものをピックアップしたものが下記になります。

〇2〇 元の言葉 概略・モデル企業
B2B Business to Business 企業間取引
B2C Business to Consumer 企業対消費者間取引
B2B2C Business to Business to Consumer B2Cの事業を支援する事業。Amazon、楽天のECマーケットプレイスなど。
C2C Consumer to Consumer 消費者間取引。メルカリなど。
O2O Online to Offline Offline to Online オンラインとオフラインで購買活動を連携させる事業。
C2B Consumer to Business 広告アフィリエイトなど。
D2C Direct to Consumer メーカーのEC直販レベル
P2C Person to Consumer

P2CとD2Cの違い

メーカーや企業が卸や販売代理店を用いず、ECサイトや直営店など自身の販売網を用いて販売するのがD2Cです。

D2Cのイメージ

一方、P2Cは、個人が自ら商品の企画・開発を行い、自らの販売チャネルで販売する、もしくは企画において個人が主体性を持ちつつ、提携企業とともに開発と販売を行います。

また、P2Cに似たインフルエンサーマーケティングは、企業が提供した商品をインフルエンサーが使用し、自身のチャンネルで紹介するマーケティング手法です。 話題性を作ることはできますが、商品紹介は表面的な部分のみにとどまることが多いです。しかし、P2Cはインフルエンサー本人が企画から販売に携わるため、ブランドの魅力や商品開発に至った背景など、より深みのある情報を伝えることができます。よって消費者に与える影響も多いといえます。

P2Cブランドの成功例

それでは実際の成功例を見てみましょう。

YouTuberヒカルさんの事例

youtuberヒカルが立ち上げたReZARD
公式サイトより

P2Cで成功した例として良く知られているのが、400万人を超えるYouTubeチャンネル登録者数を持つ人気YoutuberのヒカルさんがECモール「ロコンド」とコラボレーションしたブランド「ReZARD」です。

このブランドは、2020年4月にコラボスニーカー、サンダルの2種を発売し話題となりました。

この商品は、即完売となり、1週間で約6億円もの売り上げを記録しています。

この商品がここまでのヒットとなったのには、そもそも持っているフォロワーの数が多いこともありますが、単に商品を紹介するだけではないプロモーションが功を奏したのであり、P2Cマーケティングをうまく活用したと言えるのです。 「ReZARD」の立ち上げにおいてヒカル氏は、高級ブランドに遜色ないクオリティの製品を低価格で販売するというブランド理念や、製品開発におけるこだわりなどを自らのフォロワーに直接訴求してきました。この事例では、販売開始から1週間で6億円もの売上を達成しました。

インフルエンサー自らが、商品にかける想いやストーリーをフォロワーに共有することで大きな成功を納めた事例といえます。

ZOZOのプライベートブランドの事例

「あなたのブランドをZOZOと一緒に作りませんか?」プロジェクト

2020年、インターネットファッションモール大手「ZOZO」は、「あなたのブランドをZOZOと一緒に作りませんか?」プロジェクトを立ち上げました。

このプロジェクトでは、一般公募から選ばれた参加者と、ZOZOがブランド運営を二人三脚で推進。ZOZOが提供する資本や製造販売網のもと、ブランド開発にかける意欲やビジョンを重視して選ばれた参加者が個性あるブランドを展開しています。

MBさんのオリジナルブランドの事例

MBさんは、ブログや動画、メルマガ、オンラインサロンなどでメンズファッションの理論的な解説を発信するインフルエンサーです。そんなMBさんによるオリジナルブランド展開は、インフルエンサーとしての活動とブランド運営が一体となったP2Cビジネスモデルの典型例といえます。

MBさんによるオリジナルブランド展開では、発信するコンテンツそのものが商品の広告になっています。顧客にファッションを指南するとともに、オリジナルブランドをおすすめのファッションアイテムに盛り込むことで、フォロワーに直接訴求。また、予約販売を主としており、在庫リスクを減らしたP2Cを展開しています。

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