Facebookメッセンジャーボットとは?
最近、Facebookメッセンジャーボットという言葉を聞いたことはないだろうか。
中には初めて聞いたという人もいると思うが、このFacebookメッセンジャーボットというのは、FacebookのチャットアプリMessenger(メッセンジャー)と、チャット形式で自動返答するロボットChat Bot(チャットボット)が合体したものだ。
言い換えれば、『利用ユーザーがとても多いFacebookメッセンジャー上で、ユーザーとのメッセージのやり取りを自動化しているプログラム』のことだ。
そもそもFacebookメッセンジャーとは?
Facebookメッセンジャーとは、自分の友達や家族、恋人、同僚など、チャットでメッセージのやり取りができるチャットアプリのことだ。
全世界でのユーザー数は20億人を超えており(2017年7月時点)、我々がよく利用しているLINEですら、全世界のユーザー数が2億人超(主にアジア圏内)であるため、そのユーザー数の圧倒的な多さに舌を巻かれる。
チャットボットとは?
チャットボットとは、『自動会話プログラム』のことである。
「チャット」と「ロボット」を合わせて「チャットボット」と呼ばれている。
リアルタイムコミュニケーションであるチャットで、日々、ユーザーがメッセージのやり取りをしているが、そのリアルタイムコミュニーケションを自動化している。
つまりFacebookメッセンジャーボットとは?
Facebookメッセンジャーボットとは、Facebookのメッセンジャーと、チャットボットが合体したもので、『利用ユーザーがとても多いFacebookメッセンジャー上で、ユーザーとのメッセージのやり取りを自動化しているプログラム』だと先に述べたが、
では、「自分の友達や家族、恋人、同僚と自動でやり取りするのか?」
もちろん、そういうわけではない。
ユーザーは、Facebookメッセンジャーボットを利用することで、日常生活が向上するのだ。
仕事を探している時のFacebookメッセンジャーボット例
例えば、求職活動をしているとしよう。
人材紹介会社を通して仕事を探している時に、
人材紹介会社とのやり取りは、基本的には決められた営業時間内である。
営業時間終了後に求人に関して電話やメールで問い合わせをしても、後日の折り返しになってしまい、仕事を探している身として、ストレスに感じたことがある求職者は多いはずだ。
人材紹介会社側も同じく、キャリアコンサルタントやコーディネーターは営業時間内で、どれだけ求職者と繋がれるかを考えなければならず、タイミングが合わず、接触できないことも多くあるだろう。
しかし、Facebookメッセンジャーボットというのは、ロボットであるため、営業時間は全く関係ない。つまり24時間365日、常に自動でユーザーの問い合わせに応えることができる。
出展:ビズリーチ社
ビズリーチが開発した「BizReach Navigator」というFacebookメッセンジャーボットは、求職者に向けて自動で求人案内を行なっている。
求職者にとっては、人材紹介会社の営業時間終了後に求人について問い合わせしても、Facebookメッセンジャーボットが応えてくれるメリットがある。
人材紹介会社にとっては、営業時間外での求職者の問い合わせをFacebookメッセンジャーボットを通じた情報収集が可能になり、それまでアクティブではなかった求職者の掘り起こしとしてのメリットもある。
そこに、AI・人工知能の要素が加われば、専門のコンシェルジュボットになってくれるはずだ。
つまり、Facebookメッセンジャーボットとは、
20億人のFacebook利用者数を対象にビジネスすることができ、
さらには、20億人と自動で、且つ リアルタイムで
コミュニケーションしていくことができる全く新しい顧客獲得ツールである。
Facebookメッセンジャーボット利用によって何ができるのか
Facebookメッセンジャーボットは、様々な利用方法が考えられる。
人材紹介会社の例で既に触れているが、求職者(ユーザー)と接触する機会を増やす目的で、営業時間外など、それまで接触できなかった時間帯まで接触できるようになると、当然ながら直接売上アップにつながるだろう。
Facebookメッセンジャーボットは人材業界などの特定業界に捉われることなく、様々な業界で対応可能であり、アイディアにより、どんな形態にも変化できるであろう。
Facebookメッセンジャーボットの役割とは?
FacebookのCEOマーク・ザッカーバーグ氏が、
「その商品の企業にいちいち電話する人などいない」
と述べていることから窺えるように、
チャットボットは電話やメール、チャットに代わる新たなコミュニケーション手段であり、それと合体した20億人のユーザー数を誇るFacebookメッセンジャーは超巨大市場と言わざるをえない。
そんなFacebookメッセンジャーボットの役割とは、
ユーザー数20億人のFacebook メッセンジャー上で、チャットボットの自動会話プログラムを利用することにより、集客や売上アップさせることである。
24時間365日、場所を選ばず、いつでも利用可能であるため、企業の営業時間外での収益モデルが確立されることとなる。まさにFacebookが仕掛ける新しい顧客獲得ツールである。
Facebookメッセンジャーボットが選ばれるわけ
企業が自社アプリを開発するコストがない
仮に自社アプリを開発したとしても、地道にユーザー数を獲得していくのは非常に厳しい道のりだ。
FacebookはAPIを公開しているため、開発が容易になっており、また既に20億人のユーザー数がいるため、参入しやすさは一目瞭然だ。
自社のデータベースと連携可能
人材紹介会社を例に挙げると、求人データや個人情報に該当するが、それら企業が所有しているデータベースとFacebookメッセンジャーボットがデータ連携することが可能である。その連携は、メッセンジャーでのやり取りの中で、チャットボットが求人データを企業データベースを読み込み、ユーザーに求人データを表示することが可能になる。
Facebookメッセンジャーボットの役割を踏まえ、できること
Facebookメッセンジャーボットでできることは、アイディア次第でどんなことでも行なうことができると考えている。
人材
求職者向け仕事検索
不動産
不動産情報の検索
医薬品
薬品の効能・副作用を情報検索
コールセンター
各種問い合わせを自動化
ゲーム
各種ゲームコンテンツ配信
PCサポート
操作方法などのユーザーサポートやヘルプデスク
観光
訪日外国人の観光案内
このように考え出すときりがないが、
Facebookメッセンジャーボットは様々な利用方法がありそうだ。
重要なのは、24時間365日、場所を選ばず、いつでも利用可能であるため、企業の集客や売上アップさせることが大きく見込めることだ。それらを踏まえてFacebookメッセンジャーボット作成する必要がある。
Facebookメッセンジャーボットのまとめ
このように、Facebookメッセンジャーボットで、ユーザーとのリアルタイムコミュニケーションを取ることで、これまでの企業活動が大きく変わることとなる。
それは、従来のマーケティングが不要のものとなり、新しいマーケティング手法の開拓になるからだ。
チャットボットはコミュニケーションを通じて、ユーザーひとりひとりの嗜好を収集するところに意味がある。チャットにユーザーの発言した内容がダイレクトに入ってくるため、企業がその情報を元に、ユーザーにの趣味嗜好に合った情報を配信することができる。
しかし、日本でのチャットボット導入事例はまだまだ少ない。チャットボットを導入・検証したいが、チャットボット導入による費用対効果などが、まったく見えないという課題において、Facebookメッセンジャーボットは低コストで、簡単に作成ができる。また、すぐにリリースできる点も魅力的だ。
チャットボットをフリープランで提供している企業があるので、まずは手始めに作成し、使い勝手などを確かめてみてはどうだろうか。
チャットボットのご相談はhachidoriまで