Instagramの自社アカウントを利用したマーケティングは今では当たり前になりました。
しかし、複数人でのInstagram運用となると、セキュリティの観点や投稿内容にバラツキが出るなど、運用をしていく上で気になるポイントもあります。
今回は、Instagramアカウントを複数人で管理・共有する方法や、注意すべきポイントについて解説します。
Instagramアカウントは複数人で共有・管理できる?
Instagramのアカウントは、複数人で共有・管理することが可能です。
同時にログインする人数に制限はなく、デバイスを問わずログインができます。
社内で複数の方が管理する場合や、運用を代理店や社外に管理してもらう場合でも、制限なく利用することが可能です。
では、具体的にどれくらいの人数まで共有・管理ができるのでしょうか。
Instagramは何人まで管理できるのか
Instagramは、具体的な管理者の上限人数は公表されていません。
社内・社外を問わず、必要な情報を知っていれば何人でも管理に関わることができます。
また、管理者権限も設けられていません。
ログインさえできれば、全員が同じように作業をできるようになっています。
つまり、ログインのために必要な情報を知っている人であれば、人数に関係なく誰でも管理・投稿が可能なのです。
ただし、複数のデバイスで同時にログインをしようとすると、Instagram側になりすましや不正ログインを疑われてしまいます。
最悪の場合、アカウントの凍結をされるケースもあります。
複数人での運用の場合は、ログインのタイミングをずらすなどの工夫をするようにしましょう。
Instagramアカウントの共有方法
複数人で Instagramを管理するために、ログインのためのID/PWを管理者全員で共有をすることで、複数人で運用ができるようになります。
複数人で運用する場合、投稿内容にばらつきがでたり、新しい管理者を追加する際に、必要な情報がわからずログインができないなどの問題がおきます。
また、複数の管理者が同時に接続ができないなどの問題から、業務の偏りなどの問題が発生する場合があります。
では、そのアカウントを複数人で管理するためには、どのようなことに気をつける必要があるのでしょうか。
Instagramのアカウント共有に必要な情報
Instagramのアカウントへのログインに必要な情報としては、
・ユーザー名 or 登録したメールアドレス or 電話番号
・設定したパスワード
上記2つの情報を共有すれば、誰でも管理や投稿を行えます。
ログインさえできれば、誰でも投稿やアカウントの管理に携わることが可能になります。
パスワード管理を徹底する
ユーザーネームは公開されているため、パスワードがわかれば誰でもログインができるようになっています。
なりすましや不正ログインを防ぐためにも、パスワード管理を徹底しましょう。
方法としては、
- 同じ文字列や、店舗の電話番号、簡単な数字の羅列など、漏れやすいパスワードは避ける
- 運用している人が変わる場合は、パスワードも必ず変更する
- PCのメモなどではなく、パスワード管理ツールを利用して管理をする
などの徹底した管理が大切になります。
マニュアルを定義しておく
Instagramを複数人で管理する場合は、投稿内容や運用方法のマニュアルを定義することが重要です。
複数人で1つのアカウントを管理できることは、非常に便利です。
作業を分担することにより、より効率的にSNSを運用することが出来ます。
しかし、複数人での管理は便利な反面、デメリットもあります。
例えば投稿している写真のクオリティの違いが出ることや、投稿する文章の違いが生まれることがあります。
そのため、複数人での管理をする場合は、投稿内容や運用方法のマニュアルを定義して、個人差が生まれにくいようにすることが大切です。
もしもInstagramのパスワードを忘れたら
複数の人物が関わっていると、パスワードやIDがわからないことが発生する可能性があります。
また、前の担当者からの引継ぎ漏れなどで、ログインができない場合もよくあります。
Instagramはパスワードを確認する方法がないため、わからなくなった場合、再設定が必要です。
続いては、Instagramのパスワード再設定方法について解説します。
Instagramのアカウントパスワードの再設定方法
パスワードの再設定は、下記の方法で可能です。
①ログイン画面にて、「パスワードを忘れた場合」をタップ
②電話番号・ユーザーID・メールアドレスのいずれかを入力して、「ログインリンクを送信」をタップ
③登録メールアドレスに再ログイン用のURLが届くため確認し、「Reset Password」をタップ
④新しいパスワードと、確認用に同じパスワードを入力し、「パスワードをリセット」をタップ
これで、パスワードの再設定が完了しますので、再ログインが可能になります。
気をつけなくてはいけないのは、誰かがパスワードを再設定した場合、必ず管理者全員にその情報を共有する必要があることです。
パスワードを変更すると、ログインしている全員が一度ログアウトすることになります。
再ログインするためには、新パスワードが必ず必要になります。
忘れずに管理者全員にその情報を伝えるようにしましょう。
Instagramを複数人で管理する際の注意点
Instagramのアカウントを共有するために必要な項目を説明しました。
ここからは、複数人での管理をする際に、気を付けるべきポイントについて紹介します。
関わる人数が増えるほど注意点はより増えていくため、特に重要なポイントを抜粋してをまとめました。
facebookでログインでアカウントを作成しない
セキュリティーの観点から、Instagramのアカウントをfacebookログインで作成しないようにしましょう。
なぜなら全員がそのFacebookアカウントへログインする必要があるためです。
Instagramのみでのログインの方が、セキュリティの観点でも管理の観点でもメリットがあります。
個人情報を守る意味でも、電話番号もしくはメールアドレスを使用して、アカウント作成を行うようにしましょう。
アカウントのトンマナを揃える
共有のアカウントでの投稿に用いる画像・フォント・文体などのトンマナは、すべて統一することが大切です。
SNS運用での一番大切なポイントは、統一感のある投稿ができていることです。
統一感がない投稿が続いている場合、ユーザーは一目でほしい情報を手に入れられず、ページから離れてしまいます。また、全体的な見た目も悪くなってしまいます。
そこで大切になるのが、トンマナをすべて統一することです。
統一した見た目になることで、すっきりとした印象になり、ほしい情報をすぐに見つけやすくなります。
管理する人数が増えるほど統一感が出にくくなるため、あらかじめマニュアルなどを作成して、大枠を決めて運用しましょう。
事前に管理者全員に通知が行くことを周知する
勘違いによるトラブルを防ぐため、Instagramアカウントの管理者全員に通知がいくことをあらかじめ伝えておきましょう。
Instagramでは、共有アカウントでログインすると、管理者全員にその通知が届く仕様です。
もちろん、不正ログインやなりすましについても、同じように通知が届きます。
何が来たら誰が対応するのかというマニュアルと一緒に周知しておくと安心です。
このような事態からのトラブルを防ぐためにも、管理者全員に通知が届くことを周知することが大切です。
また、新たな管理者を登録する場合は、必ず情報共有を行うように心がけましょう。
パスワードのセキュリティを強化しておく
個人のアカウントも同じですが、パスワードのセキュリティを強化することが大切です。
もし万が一、不正ログインやなりすましなどの被害にあうと、個人情報の漏洩などにつながるケースもあります。
Instagramのログインには、2段階認証を設定することが可能です。
下記の3つの方法を利用可能です。
・WhatsApp(無料メッセージアプリ)を使用
・外部認証アプリ(Google Authenticater)を使用
・携帯電話のSMSでのログイン認証
複数人での管理の場合は、全員に導入したことを共有する必要があるため、管理者同士で話し合って決めることも大切です。
1つのアプリで管理出来るのは5アカウントまで
Instagramでは、1つのアプリで最大5アカウントまで管理が可能です。
最大5アカウントのため、超えたアカウントはログインできません。
ログアウトすることで5個以上でも管理は可能ではある
1つのアプリには最大5アカウントがログインが可能ですが、都度ログアウトをすることで、5つ以上のアカウントを同時に管理できます。
アカウント数が増えるほど誤投稿する可能性も増えるため、注意が必要です。
複数のアカウントを切り替えて運用する場合、誤った内容の投稿をしないように、注意しましょう。
誤った投稿をしないように気を付ける
特に失敗としてあげられる例が、
・プライベートアカウントに上げる内容を、会社のアカウントに投稿してしまった
・非公開アカウントで投稿したつもりが、本番用のアカウントだった
・会社用のアカウントで、個人的なコメントをしてしまった
などの失敗談が挙げられます。
必ず投稿をする前に、アカウントが間違ってないかを確認してから、自分の作業を行うように周知徹底しましょう。
Instagramを複数人で管理するメリット
続いては、Instagramアカウントを複数人で管理することで得られるメリットについてまとめました。
複数人での管理にすることで、担当1人で行っている場合と比べて、より効果的にSNSを活用することができます。
実際にどんなメリットや、効果が見込めるのかを紹介いたします。
投稿の役割分担
Instagramアカウントを複数人で管理をする場合、各担当者別に、投稿内容を分担して、それぞれ投稿することが可能です。
一定の更新頻度を保つことが可能なので、例えば急遽投稿ができなくなった際に代わりの人が投稿する、などの形が可能になります。
ユーザーとのコミュニケーションを増やせる
運営しているInstagramを見てくれるユーザーとのコミュニケーションの機会も増やせます。
複数人で管理していると、コミュニケーションについても、対応がしやすくなります。
ユーザーに親しみを持ってもらえることにより、シェアやリポストをしてもらえる可能性が高まるため、より一層フォロワーを増やすきっかけにつながります。
投稿のアイデアの幅が増える
コンテンツの内容を考える際に、複数の管理者がいることで、様々な意見や視点からの分析をしやすくなります。
1人で運用をする場合、アイデアや投稿内容が枯渇してしまう可能性があります。
しかし、ほかの管理者からの声を反映することにより、新しいアイデアも生まれやすくなる分、さらなるコンテンツの拡張につながることもあります。
まとめ
Instagramは、IDとパスワードを共有すれば、複数人で管理できるSNSです。
企業や店舗で運用することによって、より効果的な宣伝やPRをすることができます。
もちろん、管理する上でのリスクや投稿内容の統一感がなくなることなど、複数人が関与することによる問題もあります。
しかし、それらを回避する方法ももちろんあります。
例えば、投稿する内容についてのマニュアルを定めたり、事前に投稿内容をチェックをすれば、いずれも回避することが可能です。
ぜひ、この記事を参考に、Instagramを有効活用してみてはいかがでしょうか。
Instagramをビジネスでより活用するには?
いかがでしたでしょうか?
実は、Facebook社よりInstagramで使用できるMessenger APIのアップデートを発表されました!(2020/10/19)
チャットボット等の外部ツールと連携し、よりInstagramをビジネスに活用しやすくなります!
詳細は以下の記事で紹介しておりますので、Instagramをより活用したいと考えている方はぜひご覧ください!
Instagramのチャットボットとは?メリットや出来ることをご紹介(Messenger API) hachidoriでは、経験豊富なコンサルタント・カスタマーサクセスが貴社のビジネスに伴走する形で支援します。 この記事を読んで興味を持たれた方は、ぜひインスタオートDMサービスサイトよりお問い合わせください。