メルマガはインターネットマーケティングを行う上で、非常に重要な役割を果たしています。
メルマガを上手く活用すれば、ユーザーを購入に促すことや読者をファン化することができます。
この記事では、メルマガの内容について改めて解説を行い、メルマガの作成方法や効果検証の仕方などについて解説していきます。
そもそもメルマガとは
メルマガとは「メールマガジン」の略称であり、製品・サービスに関する情報を発信することで、顧客やユーザーとの関係構築を図るコミュニケーション手法の一つです。
メルマガは基本的にはステップメールとは違い、顧客が希望して登録するものになります。
つまり、「顧客」がどんな人なのかも関係なく、どんな商品・サービスに興味があるのかも分からない状態でも送信することができるという特徴があります。
企業側が主体であり、ユーザーの行動に左右されないものがメルマガになります。
効果のあるメルマガの作り方
効果のあるメルマガの作り方について、目的の明確化~PDCAを回す段階までの工程を1つずつ解説していきます。
メルマガ配信の目的を明確にする
メルマガ配信を行う際に最も重要といえるのが、「目的を明確にすること」です。
目的が明確化されることで、メールの配信内容や配信方法、見るべき効果等がはっきりとしてきます。
メルマガ配信の目的には以下のものがあります。
①既存顧客からの売上増加
②新規顧客の獲得
③顧客のファン化を促す
④業務連絡等
ブラストメールでもメルマガを配信していますが、「メール配信の価値に気付いてもらい、再度トライアルして頂くこと」が目的であることを忘れてはいけません。
メルマガ配信のリスト設定
次にメルマガを配信していくターゲットを決めて、尚且つメルマガの配信リストの確認と整理を行っておきましょう。
メルマガの使用方法によっては、特定の地域・人物にのみメールを配信したいケースがありますが、逆に送るべきではない相手にメールを配信してしまったケースもあります。
「グループ設定機能」がついているメール配信システムを利用することが安全策といえるでしょう。
また、ブラストメールではグループ設定機能が付いており、設定も非常に簡単です。
メルマガコンテンツの作成
目的やターゲットが定まったら、実際にメルマガのコンテンツを作成していきます。
メルマガには、送信者の情報・受信拒否の方法等の掲載必須項目がいくつかあるため、最初に全体の構成を決めておくと良いでしょう。
HTML形式の場合では、文章以外にも画像や動画を入れ込み、より魅力的な見せ方を考えましょう。
効果的なコンテンツの配置
メルマガは効果的なコンテンツの配置を考えていく必要があります。
よくあるメルマガの配置の流れは、以下のようになっています。
①ヘッダータイトル
②リード文・挨拶・トピックス
③見出し(メインコンテンツ)
④画像や動画
⑤コンテンツの紹介文
⑥見出し(サブコンテンツ)
⑦コンテンツの紹介文
⑧URL(読者にとってほしい行動)
⑨発行者に関する情報
⑩メルマガ解除に関する情報
基本的に①~⑩までの順番で構成されていることが多いです。
送信者
送信者とは「運用者情報」のことを指します。
社名・発行部署、お問い合わせ窓口、受信拒否の通知ができる旨など、「特定電子メール法に基づいた必要事項」を末尾に掲載しないといけません。
No replyや匿名的な名称で配信してしまうと、開封率が下がってしまう原因にも繋がります。
タイトル
メルマガのタイトルは非常に重要だといえます。
実は本文より大切である可能性高いです。
理由としては、メルマガの内容を読んで頂けるかは「タイトル」で判断されるケースが多い傾向にあるからです。
メルマガにおいて魅力的なタイトルの付け方の考え方には、「4U」という原則があります。
4Uの内容については以下の通りです。
①Useful(有益性)
② Urgent(緊急性)
③ Ultra specific(超具体性)
④ Unique(独自性)
開封率を上げるためにも、4Uを取り入れて魅力的なタイトルを付けることができるように工夫していきましょう。
逆にタイトルにしてはいけない事例は以下の通りになります。
①タイトルを空白にする
②煽り文句等の強い表現
メールソフト・メールサービスには迷惑メールフィルタがありますので、誤って迷惑メールと判断されるタイトルにしないように心掛けてください。
本文
メルマガは構成・タイトルが決定すれば、80%は完成しているといえるでしょう。
残りは構成に沿って肉付けしていくだけになります。
「宣伝」が多くなると、ユーザーが飽きて読んで頂けなくなる可能性がありますので、「宣伝」のみの内容になってしまわないようにしてください。
メルマガにおいては「装飾」も重要な項目となりますので、HTML形式で画像や動画を使用するなど、バナーとビジュアルを工夫するようにしましょう。
CTAの設置
メルマガ配信において、ユーザーに起こしてほしいアクションは「サイトへの誘導」です。
この際に重要となるのが「CTAボタン」になります。
CTAボタンをクリックして頂けることで、ユーザーをWebサイトへと誘導し、最終的に購入に繋げることができます。
CTAボタンを作成する際には、以下の注意点に気を付けてください。
①メルマガの内容の中で、他の部分より目立つ色にすること
②ユーザーが行動するように促すための動詞を使用すること
③戦略的な配置を心掛けて、ユーザーの目に必ず触れるようにすること
メルマガの内容によっては、複数の商品を宣伝したり、さまざまなカテゴリの商品を宣伝したい場合がありますが、その際にはCTAの配置はさらに気を付けないといけません。
同じルールのもとで作成しつつも、コンテストごとの優先順位を決めて位置を設定していきましょう。
法律で定められた項目の記載確認
ここまで来ますと、いよいよメルマガ配信の目前といえます。
最終的に必ずチェックしないといけないことがあり、それは「法律」を遵守した内容であるかということになります。
日本国内でメルマガ配信する場合、「特定電子メール法」と言われる法律を遵守しないといけません。
法律の大まかな内容は以下の通りです。
①送信者の情報の明記を必ず行うこと
②配信解除のための情報を明記すること
③同意を得ていない、または受信を拒否した相手に、メールを配信しないこと
テスト配信の実施
メルマガの作成のステップも、いよいよ大詰めに来ています。
本番配信を行う前に必ず行うべきことは、「テスト配信」になります。
作成したメルマガに誤りがないのか、ユーザーに実際に届くのかを送信して確認します。
HTMLメールの場合では、意図しない形になってしまっていないかをメールクライアントで確認しておくとさらに良いでしょう。
効果測定でPDCAを回す
メルマガは送信して終わりではありません。
メルマガの配信の目的は「売上の増加」や「ファン化」を促すことです。
配信後はしっかりと効果検証機能を活用していくことが重要となります。
確認すべき数値は「メール開封率」と「リンクのクリック率」です。
・メール開封率
どんなに素晴らしい内容のメルマガを配信したとしても、開封して頂けないと意味がなくなってしまいます。
開封率に影響する要素は以下の通りです。
①メール到達率
②メールのタイトル
③配信時間・曜日
メールを大量に送信しすぎるとスパムメールとして間違えられてしまい、迷惑メールフォルダに振り分けられてメールが届かない事態に陥ってしまう危険性があります。
・リンクのクリック率
クリック率の変化はユーザーの心の動きであるといえます。
さまざまなパターンを試していくことで、ユーザーにとって興味のある内容を確認していき、クリック率の向上を目指していきましょう。
リンクの置き方・見せ方でもクリック率が変わってきますので、ABテストなどを採用し最適なリンク掲載方法を使用していきましょう。
メルマガの効果測定を行いながらPDCAを回していき、メルマガの効果を最大限に活かしていく必要があります。
メルマガは継続的に行うことが必要
メルマガは継続的に行うことで効果が期待できる手法になりますので、継続していくためのコツを把握しながら施策を進めていきましょう。
テンプレの利用をする
メルマガを作成する前に、目的に即した文章の割合と使用する画像の数・サイズに併せてテンプレートを作成しておきましょう。
テンプレートの作成には特に決まりはありませんが、先程説明したルールを守る必要があります。
また、テンプレートを作成する際に気を付けることは、「ユーザーとって読みやすい体裁になっているか」ということです。
最終的な目的は実際にリンクをクリックして頂き、購入に繋げることです。
スマホなどの画面でも、閲覧することを想定にして作成してください。
配信内容によって1~3個用意しておけば十分といえます。
一度テンプレートを作成してしまえば、使い回すこともできますので、積極的にテンプレートを利用していきましょう。
ネタを常にストックする
メルマガを継続していく上で、配信内容になる「ネタ」を常にストックしておく必要があります。
メルマガの作成に一番時間が掛かると言われているのが、「ネタ探し」と言われています。
常日頃からアンテナを張っておき、ネタをドンドンとストックしていくように心掛けてください。
おすすめのネタ探し方法
メルマガのネタ探しは、TwitterやInstagramなどのSNSツールを利用するのが最適といえるでしょう。
TwitterやInstagramで発信していますと、イイネ数・リツイート数などのユーザーの反応が確認できるため、どれだけ多くのユーザーに関心を持って頂けているかが明確になります。
Twitterではタイムラインを確認するとさまざまな情報が流れてきます。
そこでの情報をメルマガのネタとして使用する方法もあります。
その他にもメルマガのネタとして使用しやすいのは、下記の4つになります。
①自社ブログ・コラム
②製品のアップロード・お役立ち情報
③イベント・セミナー告知
④クライアントの導入例等
メルマガの効果計測でKPIにすべき指標
メルマガの効果測定でKPIにすべき指標は、「メールの開封率」「メール内リンクのクリック率」「CVR」の3つになります。
以下で詳しく解説していきます。
メールの開封率
先程も少し触れましたが、メルマガのKPIで重要となる指標に「開封率」があります。
これはメルマガの配信数に対して開封された割合のことです。
業種・業態等により数値は変わりますが、基本的には15~20%程度が平均と言われています。
タイトル・配信タイミング等に大きな影響を受けますので、過去の数値を分析しつつ、改善に繋げていきましょう。
メール内リンクのクリック率
メルマガ内のURLがどれだけクリックされたかを開封数を母数にして算出する値を「クリック率」といいます。
メインコンテンツのみを計測したり、クリック率が高いコンテンツの分析を行い、ユーザーの関心を把握して内容に反映させていくと良いでしょう。
CVR
「CVR(コンバージョン率)」は、動画・資料請求・セミナー申し込み・商品の購入などを設定して、最終的にユーザーが目的の行動を取ったかどうかをクリック率を母数にして算出したものです。
メルマガのどの要素がCVRに繋がったかを分析することで、メルマガの効果を高めることができます。