ECサイトを運営している人なら頻繁に見聞きするSNS(Social Networking Service)を活用した集客、新規顧客やリピーターを獲得方法の大切さ。
いざ始めてみようとすると種類が沢山ありすぎて各SNSの違いや特徴、自分に合ったECサイト運営に効果的なSNSが分からない…。
お悩みのあなたに朗報、この記事は主要SNSの特徴を解説していきます。
ECサイトにSNS運用が必須の理由
突然ですがあなたの情報収集方法を教えてください。
おそらく、GoogleやYahoo!などの検索エンジンに表示されたページを閲覧していたかと思います。
最近では、#(ハッシュタグ)をキーワードの前に入れたハッシュタグ検索が多く活用されています。
#検索はSNSに投稿された情報を閲覧できるため、SNSを運用するのが有益なのです。
SNS上の口コミ拡散が狙え、新規顧客獲得につながる
フォロワーやリピート顧客が増えるにつれ、購入した商品やサービスの口コミ、レビューを投稿者が増えていきます。
新規顧客が商品購入を検討する際に、口コミやレビューを参考にするという声も多くみられます。
ユーザーの体験の共有、本音のレビュー、情報の拡散は新規顧客獲得の広告塔として大きな役割を担っているのです。
ロイヤルティを高め、リピート顧客をつくれる
頂いた表題は、ロイヤリティでしたが、特許の使用料のことなので修正しておきます。ご確認下さい。
ロイヤルティは、忠実、忠誠を表す英単語で、企業やブランドへの愛着を表します。
言い換えるとロイヤルティを高める行動は、あなたのECサイトショップの「ファン」を作る行動です。
顧客や見込み客とSNSを通じてコミュニケーションを図り、ニーズを把握し商品やサービスの改善を続けることで、新規、リピート顧客の獲得につなげていきます。
SNS自体の利用者が拡大中
2021年6月現在、
SNS(ソーシャルネットワークサービス)のユーザー数は全世界で42億人を突破しました。また国内におけるSNSの利用者数は7,975万人となり、2022年末には8,241万人へ拡大する見込みです。
日本国内でも、総人口の半数に近い人が何らかのSNSサービスを利用している計算になります。
消費者は商品購入にSNSを参考にしている
新規顧客、潜在顧客がECサイトで商品購入を検討する際に、口コミやレビューを参考にするという声も多くみられます。
SNSユーザーの商品購入や体験の共有、本音のレビューはもちろんのこと、企業公式アカウントからの情報は影響力が大きいと言えるでしょう。
無料でブランドの認知度やイメージをアップ
SNSは誰でも無料で使用できるのも魅力の一つ。知名度やブランドイメージ戦略には多額の広告宣伝費が必要でしたが、SNSを活用すれば予算を気にする必要がなく低コストで情報発信が可能です。
定期的に顧客に有益な情報発信やキャンペーン企画で、ファンを増やしブランドイメージや認知度を向上させるのに役立ちます。
SNSアカウント運用時に気を付けること
SNSのメリットを存分に活かせばあなたのECサイト運営の強い味方になってくれますが、影響力が強いことは時にデメリットにもなります。SNSアカウント運用時の注意点を5つ記載しておきます。
投稿頻度を上げ、ユーザーと密に接点を持つ
SNS公式アカウントを開設したものの、更新は月に1、2回。これではSNSのメリットも半減。
SNSを駆使して情報収集をしたいと思っている人の心理は「誰よりも新鮮な情報を入手したい」
「トレンド情報を知りたい」「ショップとつながりを持ちたい」「お得なキャンペーン、割引情報」を知りたいのです。
ショップの新商品入荷情報、キャンペーンなど、少なくとも週1~2回は更新していきたいものです。
専任の担当者を付けるべき
SNS公式アカウント運用の目的の一つ、ショップのブランディング効果を高めることを忘れてはいけません。出来れば専任の担当者がいることが望ましいです。
ローテーション制や運用のルールが明確でない場合、公式アカウントの投稿時の内容に統一感がなく、ブランディング効果も薄れてしまいます。
自社運用が困難な場合はプロに相談することも検討しましょう。
目的に合わせてSNSを使い分ける
例えば、Twitterは140の文字制限、Instagramは写真中心、Facebookは実名制、企業アカウントが比較的多いなどSNSには、それぞれ特徴があります。
あなたの運営するECサイトに合致したSNS運営をすることや複数のSNSを運営している場合、特徴に合う内容を投稿する工夫が必要です。
炎上のリスクに備える
誰でも手軽に情報発信と収集ができるのがSNSの魅力ですが、企業の情報発信は個人と比べ社会に与える影響力が大きく強いことを忘れてはいけません。
ちょっとした不注意、うっかり発言したことが拡散されて炎上しまうことがあることを念頭に置き、情報発信を心掛ける必要があります。
効果が出るまでに時間がかかる
公式アカウント作成、情報発信からフォロワー獲得まで一定の期間が必要です。
アカウントへの投稿頻度を多くする、ECサイトと相互リンクを貼りSNSサイトへの誘導、SNS支援ツールの導入など地道に取り組みましょう。
ECサイトが活用する各SNSの特徴
SNS名称
(読み) |
ユーザー年齢層 | 性別 | 特徴など |
Instagram
インスタグラム |
20代~30代 | 女性 | 写真メイン「インスタ映え」ビジュアル重視 |
LINE
ライン |
10代~50代 | 男性47%
女性53% |
メッセージ送受信ツールとして幅広い年齢層に支持されています |
Twitter
ツイッター |
10代~30代 | 文字中心。140字以内の短文で気軽に投稿できます。リツイート機能で拡散が望めます | |
TikTok
ティクトック |
10代~30代 | 15~60秒以内のショートムービー。効果音とスピード感のある映像が人気です。 | |
Facebook
フェイスブック |
40代 | 男性 | SNSの火付け役。ビジネスマンや経営者層の登録が多く、BtoBからBtoCまで幅広く活用できます |
使用頻度の高い代表的なSNSの特徴をまとめました。
ターゲットとする顧客年齢層、発信したい情報によって使い分けるとよいでしょう。
Instagramの特徴
20代~30代女性がメインユーザーです。
写真主体のSNS
「インスタ映え」という流行語が記憶に新しいかと思います。文字よりビジュアル、視覚効果、写真を主体にしています。
検索ツールとして使用する人が増えている
#(ハッシュタグ)をキーワードの前に入れたハッシュタグ検索でインスタグラム検索をする人も多いです。
LINEの特徴
10代~50代の80%以上が利用しています。
男性47%、女性53%の比率になっています。
メッセージ、クーポンの一斉配信
ユーザーへの一斉配信のほか、年齢や条件を絞ったセグメント配信も可能です。
幅広いユーザーへの告知
幅広い年齢層に利用されているため、ターゲット層が広いサイトに向いています。
チャット機能を使って顧客と直接コミュニケーションを図れる
問い合わせ内容をチャットボットで応対することもできます。
Twitterの特徴
10代~20代が60%以上、30代が約48%
ツイート機能で気軽に情報を拡散できる
140字以内の文字、写真、動画を組み合わせて情報発信が可能です。
写真は投稿できるものの、インスタグラムに比べて文字での投稿が主流です。
リツイート(RT)機能で気軽に情報を拡散できる
他人のツイートを自分のフォロワーに向けて拡散することが出来ます。
ユーザーにとって面白い、有益な情報を拡散してもらえる可能性もあります。
DM(ダイレクトメッセージ)の送受信ができる
第三者に見られることがなくフォロワーと直接メッセージの送受信ができます。
tiktok
10代が約17%、20~30代が約22%利用しています。
ショートムービー(短い動画)のプラットフォームです。
簡単にBGM付きの動画製作が可能
15秒~最大60秒の動画をアプリで作成できます。
ハッシュタグチャレンジ
ハッシュタグを設定し、関連する投稿をユーザーに促します
押しつけ広告の要素が少なくブランド認知力を高めることが可能です。
動画なので記憶に残りやすい
視覚と聴覚へ訴求するため、文字に比べて覚えてもらいやすい。
Facebookの特徴
40代男性がメインユーザーで、企業アカウントも多いことが特徴です。
実名アカウント登録制
基本は実名での登録となるため、登録ユーザーの情報に信ぴょう性があります。
BtoBの商材やサービスを始めBtoCなど幅広いサービスに向いている
経営者層、ビジネスマンの登録が多いため。
インスタグラムへの広告同時配信も可能
連携した情報発信でより多くのビジネスチャンスをつかめる可能性が高まります。
各SNSごとのEC活用事例
SNSを効果的に使用した情報発信の活用例をご紹介いたします。
Instagramの活用事例「ニトリ」
2021年08月時点のフォロワー数は128万人。
ユーザー参加型のキャンペーンを多数開催し、フォロワーを増やしたりハッシュタグ検索で多くの投稿が見られる工夫をしています。
他にも、インテリア商品を購入したい人向けに、コーディネートなどを紹介しています。
LINEの活用事例「オリジナル野球ユニフォーム専門店 ファンゴ」
注文方法の9割がLINEチャット。
電話で伝わりにくいデザインのコミュニケーションはチャットと写真で。メールよりコミュニケーションが取りやすく、問い合わせから受注までの期間を短縮した成功例です。
Twitterの活用事例「ヴィレッジヴァンガード」
2021年08月時点のフォロワー数は20万人。
入荷したユニークな商品を紹介しています。
リツイート(拡散)でバズった(話題になった)アイテムも多数あります。
Twitterから直接通販ページにリンクが貼ってあるので、そのまま購入することも可能です。
tiktokの活用事例「WEGO(ウィーゴー)」
2021年08月時点のフォロワー数は29万人。
実店舗、ウェブストアを含めて148店舗展開(2016年05月現在)
TikTokでは、スタッフによりコーディネート例やおススメ商品を紹介しています。
Facebookの活用事例「北欧、暮らしの道具店」
「北欧、暮らしの道具店」は「株式会社クラシコム」の運営するショップです。
2021年08月時点のフォロワー数は42万人。
写真と隙間時間にさっと読めるエッセイ風の短文での商品紹介が特徴です。
各種SNSの活用、自社アプリをアプリを活用して情報の配信を効果的に行っています。
よりSNSを活用するために
SNSは、チャットボットを組み合わせることで効果が倍増します。
LINEやInstagramのチャットボット活用についてまとめていますので、ぜひご覧ください。