LINE BOTの業種別おすすめ事例14選

LINEボットを成功事例から学ぶ

LINEがMessagingAPIを公開してから、国内ではLINEボットが次々と開発されている。業界別のLINEボットをまとめた。
2018年9月14日 更新

目次

  • 小売・店舗
  • 物流・運輸
  • 旅行
  • 人材
  • 不動産
  • 金融
  • 学校
  • 雑談
  • まとめ
  • 小売・店舗

    ローソン


    ローソンがLINE公式アカウントで提供しているのが、ローソンクルー「あきこちゃん」だ。
    あきこちゃんは、日本マイクロソフトの女子高生 AI(人工知能)「りんな」のテクノロジを活用して開発された。ユーザーとの自然な会話の中で、ローソンの商品やサービス、クーポンなどを紹介するチャットボットとして、LINE公式アカウント内で提供されている。
    2017年9月現在でできることとしては以下。

    ・新商品案内
     何パターンかの新商品が登録されているので、ランダムに案内してくれる模様。

    ・ロカボおすすめ商品案内
     ロカボと言う美味しく楽しく適正糖質を摂ることができる商品を案内してくれる模様。ただし、試したところ、「おすすめできるメニューがない」とのことだ。

    ・天気予報
     地域情報を入力すると当該エリアの天気予報を教えてくれる。ただし、一度地域情報を入力すると、修正する方法が見当たらない。
      

    ・リバーシ(オセロ)
     あきこちゃんとリバーシをして遊ぶことができる。縦横8列のリバーシ版の上で、配置したい場所を数字で記入すると、オセロを配置したことになり、ゲームが進行する仕組みだ。これはよくできているが、途中で天気予報などの別メニューを押しても、一度「やめる」と言って切り替えないといけない点は、やや気になった。

    ・近くのローソン検索
     LINEの機能である位置情報送信機能を使って、現在地から近い順にローソンの店舗情報を配信してくれる。これはどうしてもローソンを探したいときには便利だ。
      
    開発ベンダー:microsoft

    ドミノピザ

      

    ドミノピザのLINEアカウントでは、LINE内でピザの注文が完結できることで注目されている。

    多くのLINEビジネスコネクトアカウントでそうだが、ユーザーはまずはじめに会員データベースとLINEのユーザーIDをコネクトさせる必要がある。
    その後、LINEリッチメニューの「ドミノ簡単注文」をクリック。LINE内ブラウザにリンクするので、そこでお好みピザを選択する。

    実際に注文してみると、いくつかの便利な機能に驚いた。
    まず、受け取り店舗はLINEの標準機能である位置情報送信から、自動で近くの店舗を提示してくれる。おおよそ近い順になっている。

    また、クーポンが利用できるのだが、複数のクーポンからお好みのクーポンを選択できる点だ。1枚割、ドミノ簡単注文1000円割引、ドミノ簡単注文15%割引、クーポンを利用しないの4種類から選ぶ。

    最後にお支払いだが、LINE内ブラウザにはリンクするものの、クレジットカードで事前に決済しておけるため、店舗ではできたピザを受け取るだけでいい。
    なかなか便利だ。
    開発ベンダー:LINEチャットボット

    109

      
    渋谷109のLINEアカウントでは、さまざまな検索ができる。

    ショップ検索では、50順やフロアなどから、希望のショップが検索できる。検索結果としては、まず階数と電話番号を案内される。
    続いて、「商品をみる」と言うボタンを押すと、該当ショップの商品が一覧で閲覧可能だ。LINEのカルーセル(横にスクロールするボタン)の仕様上、5つまでしか表示できないので、まず5つを表示し、残りは「もっと見る」ボタンを押すことで、閲覧できる仕組みだ。

    案内された商品の詳細をみたい場合には、109のショップページにリンクし、ウェブページ上で閲覧する。店舗の在庫状況を確認したい場合には、店舗へ電話した上で品番を伝える。
    あくまでも決められたシナリオに沿って、選択形式での会話に終始する作りになっている。(フリーワードでの会話は体験できない)
    開発ベンダー:WazzUp

    物流・運輸

    ヤマト運輸

      
    言わずと知れたヤマト運輸のLINEアカウントでは、再配達依頼や荷物のお問い合わせなどが可能だ。

    メニューの「再配達依頼」を押すと、お問い合わせ番号、お届け希望日、時間帯などが聞かれ、LINE内で荷物の再配達依頼が完了する。これまで行っていた、電話やウェブサイトでログインして、依頼を出していたのと比較すると圧倒的に楽である。

    もはや、LINEなどのアプリに慣れきった現代人は、電話ばかりか、ブラウザを立ち上げて、ウェブサイトでスマホ操作をすることすら面倒だと感じる。普段から十分に使い慣れているLINEで、ヤマト運輸の企業アカウントを探してLINEでやりとりをする方が、現代人には受け入れらるのだ。

    万が一まだ利用したことがない方は、早々に利用することをおすすめしたい。
    開発ベンダー:LINEチャットボット

    JR東日本

      
    JR東日本の運用するLINEアカウントでは、運行情報を収集することができる。

    まずLINE内の設定メニューから、自分が普段から利用しているJRの路線を登録する。そうすると、「運行情報」と言うメニューから、都度自分の経路の最新情報が得られる他、運転見合わせなどのトラブルがあった場合には自動的にお知らせをくれる。

    その他、「コインロッカー」のメニューを選択すると、東京駅・上野駅などの主要駅のロッカーの空き状況を検索できる。

    まだまだコンテンツとしては少ない印象だが、リアルタイムに運行情報をキャッチできる点では、便利である。
    開発ベンダー: DNP

    日本郵便(ぽすくま)


    日本郵便のLINEアカウントでは、ヤマト運輸と同様再配達依頼や荷物のお問い合わせはもちろん、画像を送るとオリジナル切手が作成されそれを購入することもできる。

    リッチメニューのコンテンツには表示されていないが、LINEアカウントに自分の好きな画像を送る。そうすると、画像をもとに作成した切手のデータが送られてくる。送られてきたURLをクリックすると購入画面になるので、実際にオリジナル切手の購入が可能となる。お値段は10枚で1230円+送料510円と少し高めだが、記念に作成してみてはいかがだろうか?

      
    開発ベンダー:LINEチャットボット

    旅行

    エボラブルアジア

      
    エボラブルアジアの運営するLINE@アカウントでは、自動でのお問い合わせ対応が可能だ。

    エボラブルアジアの運営するAirTripと空旅.comのトップページには、LINE@への導線があり、ユーザーはそこからLINE上でお問い合わせ対応を受けることができる。

    例えば、航空券の受け取り方法について聞きたい場合には、「航空券の日時変更はできますか?」などとLINEで発言すれば、回答結果を返してくれる。同じ意味だが、言い回しを変えてみても、対応可能である点はいかにも人と会話しているような体験を得ることができる。実際、「飛行機の日時は変更可能ですか?」と入力したら、「航空券の日時変更はできますか?」と入力した場合と全く同じ回答結果を返してくれた。

    ここら辺は、チャットボットの要素技術である自然言語処理によって言語を処理し、自動的に最適な回答結果を表示している。
    開発ベンダー:hachidori

    人材

    リクルートジョブズ(パン田一郎)

      
    リクルートジョブズが展開するLINEアカウント、パン田一郎では、あなたにあった最適なバイト情報を提供してくれる。

    基本は、パン田一郎に対して発言をすることによってLINE内でバイト情報を受け取ることができる。例えば、「コンビニの夜勤バイトある?」と聞くと、「希望の勤務場所を教えてください」と質問が来るので、「品川駅」と回答すると、いくつかバイト情報を提供してくれる。

    実際に上記の条件で試してみたが、コンビニではないバイト情報も来たので、精度として完璧とは言えないまでも、会話形式でバイトの求人情報を取得できるのは便利だ。
    開発ベンダー:LINEチャットボット

    不動産

    CHINTAI

      
    CHINTAIが提供するLINEアカウントであるチンタイガーでは、いくつかの条件で賃貸物件の検索が可能だ。

    例えば、「渋谷駅から徒歩10分以内で家賃12万円の1Kの部屋はある?」と入力すると、条件に合致する案件を3つ紹介してくれる。これはかなり便利だ。
    詳細は、ボタンを押すとウェブページにリンクし、そこで閲覧する。
    上記のようなフリーワードでの入力に対しても、正確に読み取っている点はいかにも人と会話をしているかのようだ。

    また、位置情報を入力すると、地域情報が更新されて、おすすめ案件が更新される。

    その他にも、通っている学校から探す方法もあり、学生や子持ち世代を意識して開発されていることが読み取れる。

    さらに便利なのは、いくつかの検索条件の内、削除したい条件があった場合に、LINE内で削除したい条件項目番号を発言すると、その条件を削除した上で、再検索してくれる点だ。
    個人的には、非常によく設計されたLINEボットだと感じた。

    金融

    みずほ銀行

      
    みずほ銀行のLINEアカウントでは、残高照会ができる。

    無料でダウンロードできるみずほ銀行のオリジナルスタンプを送ることによって、LINE内で残高照会が可能だというから驚いた。
    実際に登録をしてやってみると、「いくら?」というスタンプに対して瞬間的に残高が表示された。これはかなり便利だ。
    他にも、「どこどこ?」というスタンプを押して、地域情報を入れると、近くのATM情報を提供してくれる機能もある。

    みずほ銀行がメインバンクの人にとっては、有効活用できるLINEアカウントではないだろうか。
    開発ベンダー:LINEチャットボット

    ライフネット生命

      
    ライフネット生命のLINEアカウントでは、保険診断とお見積もり、および保険相談が可能だ。

    保険診断では、保険の目的、性別などから、最適な保険プランを紹介してくれる。
    お見積もりでは、保険の種類、性別、年齢から、お見積もりを提示してくれる。
    保険相談では、ライフプランナーとLINEでのチャットで相談ができる。面白いのは、LINEの機能であるグループチャットを使って、家族みんなとライフプランナーとで相談することなども可能な点だ。

    ちなみに、LINEでの自動応答の仕組みを導入したことで、導入前と比較して保険の見積もり件数が1.5倍になるなど、明確な効果が出ているという。
    開発ベンダー:reply.ai

    学校

    新宿鍼灸柔整歯科衛生専門学校

      
    鍼灸学科、柔道整復学科など、鍼灸師、柔道整復師、歯科衛生士、スポーツトレーナーを目指す人のための医療系専門学校である新宿鍼灸柔整歯科衛生専門学校のLINE@アカウントでは、オープンキャンパス、自動でのお問い合わせ対応も可能だ。

    オープンキャンパスメニューを押すと、日程を聞かれるので、日程を選択する。日程を確定すると、参加したい学科を聞かれる。学科を選択後、画像と一緒に日程が出てくるので、どんな内容なのかイメージが付きやすいのが魅力的である。

    また、お問い合わせ対応では、フリーワードでのお問い合わせに自動応答してくれる。また回答にリンクも貼ることが出来るので、そのままサイトに遷移して確認をすることが出来る。リッチメニューも学校のHPをイメージにして作成したので、おしゃれなメニューとなっている。
    開発ベンダー:hachidori

    福岡キャリナリー製菓調理専門学校

      
    製菓・製パン科と、調理師科などを展開する福岡キャリナリー製菓調理専門学校のLINE@アカウントでは、オープンキャンパス予約と、オープンキャンパスに関するお問い合わせ対応が可能だ。

    メニューの「オープンキャンパスの予約はこちら」を押すと、日程選択に誘導される。日程を選択すると、続いて参加したいイベントを選択する。最後に名前などの情報を入力して申込み完了だ。
    また問い合わせを押すと、入学相談室の先生と1:1でトークをすることが出来る。親身になって悩みなどを聞いてくれると好評であり、そこからオープンキャンパスの予約につながった例もある。自動化するだけではなく、チャットで返信するのも有効的ということも念頭に置いておいてほしい。
    開発ベンダー:hachidori

    雑談

    りんな(microsoft)

      
    マイクロソフトが運営するLINEアカウント、AI女子高生りんなでは、恋愛相談から、オススメのレストランまで、様々な雑談が可能だ。

    いくつか紹介してきたLINEチャットボットの中でも、雑談に特化しており、隠れ機能含めていろんな機能を搭載している。ユーザーを飽きさせないコンテンツが盛りだくさんだ。
    詳しくは当サイトのLINEの人工知能ボット「りんな」の仕組みと正体で紹介しているので、参照いただきたい。
    開発ベンダー:microsoft

    まとめ

    以上、LINEチャットボットの業種別おすすめ事例を紹介した。
    業種、目的によってコンテンツは全く異なるが、ユーザーとのチャットでのコミュニケーションを最大化させ、本業に活かすという点はどこも共通している。

    また、LINE公式アカウントでの実装なのか、LINE@アカウントでの実装なのかも、企業によって異なる。ここについては、別途記事を書く予定だが、LINEアカウントでどこまでの施策を実行したいか、友達数が何人までを目標にしているのか、といった要件から、アカウントの選択をすることになるだろう。

    最後は、チャットボットの開発ベンダーの違いもある。ここについても別記事でまとめる予定だが、結局はどれくらいの予算・期間で、どの程度の機能までを展開したいかによって、ベンダーを選択することになる。

    当サイト運営元のhachidoriは、短期間・低予算でルール型のチャットボット開発を行いたい場合には最適である一方、りんなのような雑談型のチャットボット開発には向かないなど、各社特徴がある点は覚えておきたい。