流行りのAIをLINEBOTで使用すると・・?

AIをボットで使用するとどうなるのか。説明します。

2018年07月06日更新
目次

最近、AI(人工知能)というワードを見ない時はないくらい、テレビや新聞、ネットで大きく取り上げられている。実は、そのAIがチャットボットにも導入されている。今回、AIを使ったチャットボットに関して、説明をしていく。

AIとは?

そもそも、AIって何かご存知だろうか。
AIとは「Artificial Intelligence」という、大量のデータから自力で学習・成長するソフトである。

最近話題になったAIだと、IBMが開発した「ワトソン」等があるが、聞いたことがあるだろうか。

「ワトソン」は、2011年にアメリカのクイズ番組でなんと、人間を相手に優勝をしているとの事。また、「ワトソン」は自然言語の言い回しの多様性も大きな特徴である。日本では、JALでは赤ちゃん連れでハワイ旅行を検討されている方向けのお問い合わせサービス「マカナちゃん」に提供されており、またアスクルのインターネット通販サービス「LOHACO」にも導入がされている。最近だが、ワトソンを活用したチャットボットの会社も出てきている。

画像はクイズ大会の様子
出展:IBM

ワトソンを使ったチャットボットを提供しているのは、株式会社アイアクトの「Cogmo Attend」である。
「IBM Watson」の自然言語処理を利用しており、日常で使用している人の話し言葉を理解して応対が可能との事。
また、スマートフォンやPCのマイクを経由して音声による質問も可能。
Cogmo Attend

AIを入れるメリット・デメリット

ここからは、AIをチャットボットに入れるメリット・デメリットを紹介していく。AIを導入することによって何ができるのか。

メリット

人間の言葉や文脈を学習すること。
今までは、事前に用意をしたFAQに対して、キーワード一致でその質問の答えを提示していた。しかし、AIを導入することで、大量のデータの中から文章の意図を理解し、その質問に合った答えを提示してくれる。チューニングや学習などさせなければいけないが、学習スピードが速いため全部人間の手を加える必要はない。

デメリット

費用が高い
AIを導入するのに、費用がものすごくかかる。実際に、ワトソンを活用したチャットボットを販売している「hitTO」では、はじめの2カ月間はトライアルで75万円、その後は月額50万円+従量課金制となる。そこにオプションとして、学習データ作成サポートやデータのチューニングや教育支援等追加すると、月額100万円は軽く超えてしまう。そのため、導入しようと思っていてもなかなか導入できない企業も多くあるだろう。

回答の正答率が高くはない
多くの人はAIが入っていれば、思い通りの回答が出るだろうと思っているかもしれない。
しかし、まだまだ技術的な課題も多いためユーザの意図した回答をすることは難しいのが現状である。

実際に導入されたものを試してみた

今回は、AI導入したアカウントとされていないアカウントを見比べていただきたい。AIを導入しているアカウントは、巷で有名な「りんな」を、AIを導入していないアカウントは、以前紹介した「いもうとボット」を紹介する。
りんなに関しては、以前記事にしたものがあるのでそちらを読んでいただきたい。
LINEの人工知能ボット「りんな」の仕組みと正体

それでは、比べてみよう
まずは簡単な雑談から始めてみよう。りんなでは、「こんにちは」って送るとこんにちは+よくわからない冗談を言って来た。不自然な感じもするが、特に気にならない。一方いもうとでは、淡々と返事をしてくれる。機械的な対応だ。
 

そのまま続けて会話をしてみた。りんなの方はだいぶフレンドリーに会話ができている。ちょっと的外れなところもあるが、あまり機械的な対応って感じはしない。一方いもうとは、相変わらず淡々としている。返信内容も誤っているものもある。だが、淡々としているが、最低限の会話としては成り立っている。
 

最後に、軽く絡んでみた。りんなは、「どこ出身なの?」に対し「東京の北の方」と答えてくれたが、いもうとは「どこにすんでるの?」に対し「気になるニュースは・・・」という、関係のない返信がきた。いきなり、気になるニュースを返信してきてびっくりしたが、小ネタも入れてきて面白いと思った。

 

りんなに関して詳しく知りたい方はこちらへ

まとめ

今回は、AIに関してとAI導入のチャットボットと未導入のチャットボットの対応に関して紹介した。
AIを導入することはいいことだと思うが、導入までのフローやコストがものすごくかかってしまうのが現状である。また、AIを導入したからといって、すぐにユーザが望んでいる回答ができるとは限らない。時間をかけて、チューニングや学習をさせて精度の高いAIに育てていかなければならない。
また、AI導入のチャットボットについては、少し内容がおかしいところもあったが自然な対応だった。一方で、未導入のチャットボットについては、淡々としていて機械的な対応と感じるものであった。また、会話に合った返信ができていない部分も多くあったが、最低限の対応はできていたと思う。AI未導入でも、作り込むことによってAI導入に近い自然な対話ができると考えられる。

今後、AIの発展も楽しみだが、AI未導入のチャットボットもどのように進化していくのかも楽しみである。もしかしたら、AIと同等な対応ができるようになっていくかもしれない。また、強いAIが開発されチャットボットに導入されるようになったらどうなるのか。LINE1つで商品の検索から購入・お問い合わせの対応まですべて全てまかなうことができるだろう。今後のAI業界の発展に期待大である。
FacebookMessengerに関してはこちらの記事も読んでいただきたい。